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封神演義 第三十四集

 物語も終盤になって、初めの頃の舞台に戻ってくると、やっぱりいろいろ積み重なったものを感じるね。
・姫発
 申公豹にさらわれ、かつて父が幽閉されていた羑里に軟禁される。が、たいしてうろたえたりしてないのは、さすがというべきか。そういや、前回馬鹿のふりして朝歌に来たときもかなり大胆だったよな。
 そして、適地のまっただ中で紂王と対峙するが、もはや貫禄でもこっちの勝ちというか。余裕さえ感じさせる(まあ、確かにこのときには救出部隊の楊戩と接触していたわけだけど)。実際に戦勝を重ねて周に勢いがあるから、紂王の方も簡単には殺せないってことなんだろうな。

・紂王
 というわけで、すっかり王としての器に差がついてしまった紂王。馬鹿ではないと知っていたとかはただの負け惜しみにしか聞こえないし、言い負かされてぶち切れ、剣を振り回したりなんて、子供みたいである。もう馬鹿を装う必要もないって見切られちゃってるんだよね。

・申公豹
 殷の方が不利だと見てとって、対抗策として姫発を誘拐してきたというのが正解かな。とりあえず鳳来で懐柔しようとするけれど、結局無理だったので今度は悪来を使って脅迫。でも、結局それも失敗している。
 どうも、姫発という人間をつかみ切れてないみたいだ。言葉巧みに取り入るのが得意なこの男が、姫発相手だと全然調子が出ない。

・鳳来
 どうやら姫発への愛情は本物だったようで、申公豹に逆らって符印をはがそうとしたり、姫発の思い人だからと子嫻に対して手加減したり。
 結局、姫発を助ける手助けをすると言う条件で、姜子牙にも見逃してもらった。考えてみれば、悪行三昧の妲己と違って、彼女ってほとんど被害者を出してないんだよね。クーデターの時に刺しちゃった墜児も怪我だけで死なずに済んだし。

・姜子牙
 子嫻、楊戩を伴って姫発救出に朝歌にやってきた。やっぱり丞相辞任はこのためだったのかな。申公豹が符印で隠していたためになかなか居場所は突き止められなかったけれど、楊戩や鳳来のおかげで救出も無事に成功。
 仙術合戦やってるときは、かなり黒くなってた気がするんだが、今回は序盤の白い人のイメージだね。ちゃんと鳳来も許してあげたし。

・子嫻
 クーデター時には鳳来の逃亡で決着がつかなかったが、今回再び対決。最初は自分や姫発をだましていたことへの怒りのみだったのだが、鳳来も姫発を愛していたことを知り、最終的には和解する。二人とも、タイプは全然違うんだけど、お互いにへんにこじれたりしないところは似てるのかもしれない。

Comment

No title

>言い負かされてぶち切れ
なんかもうほんと、変わらないですよね(^^;
で、これで本人、大物ぶってるのがまたなんというか痛々しいというか…

鳳来のこの転がり方は、登場当初を考えると意外でした。
良いキャラになりましたよね。
…まあそのぶん、どこかのアフォ王子が割を食ったのかなという気もしますが(笑)

2010.03.22 (Mon) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>大物ぶってるのがまたなんというか痛々しい
中二病というのがしっくりくんですが(^^; 仮にも一国の王様がそれはどうか、という感じです(^^;

>良いキャラになりました
そうですね。空回りを繰り返してた頃はあんまり感じなかったんですが。

2010.03.24 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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