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 ファミ通文庫の今月新刊のラインナップをあらためて眺めてみたところ……。
 きたよきたよ「堂々の完結!」キャッチコピー。
 2巻が発売されるって喜んだんだけどなぁ、『塔の町、あたしたちの街』。

 なーにが、「堂々」なんですかー?
 どこらへんが「堂々」で、誰が誰に対しての「堂々」なんですかー?

 ファミ通文庫は以前『バード・ハート・ヒート』でも「感動の完結編!」やらかしてくれました。
 レーベル違いであれば富士見ミステリー文庫の『トキオカシ2』での「激動の完結編!」。

 これらのときも感じたのですが、無理矢理「完結」させるな!と。
 そりゃあ終盤を駆け足気味でイベント消化していく様を見れば打ち切りやら続きが無いであろうことは察せられてしまうワケですから状況としては同じなのかもですけれど、もっ!
 でもそこに「完結編!」と銘打たれていなければ、その作品を好きな読者は希望を持つこともできるじゃないですか。
 たとえば たのみこむ に働きかけて続きを書いてもらえるよう動いてもらうことも、こうして「完結編」を出されてしまっては道を閉ざされてしまうワケで。


 営業上、前巻が発売されてしまってから時間が経ちすぎた作品の売上げが芳しくないであろうことは想像に難くありません。
 「シリーズもの」のイメージを持たれては新規読者はつかみにくいでしょうし、たとえ以前はファンであったとしてもそこから流れた年月が気持ちを変えてしまったかもしれないでしょうし。
 毎月膨大な作品が流通していくライトノベル市場で売り出すには、「アピール」する部分が弱いか少ないか……というところだと思うのです。

 で、そこで「完結編」ですよ。

 短い巻数で終わっていることを知れば前巻から手に取ってくれるかもしれませんし、これで終わりだと思えば幾ばくかの「ファン心理」が残っている人もいままたあらためてココロ動かされるかもしれませんし。
 つまり作品を売り出すための「方便」として、物語を終わらせるという手法ではないかと。

 それに昨今のシーンのなかでは物語の締めを描くことが出来ずにそのままフェードアウトしていく作品も少なくないです。
 まぁ、つまりは打ち切りなんですけれど。
 そういう状態にあって敢えて物語にピリオドを打つ、見せる、出版社というのは業界に対して真摯であると考えられる……と思ってたりしないでしょうねぇ、まさか。
 オレタチは黙ってフェードアウトなんてさせないぜ! 終わらせられるものは終わらせる。それがオレタチのプライドだ! ……みたいな。
 うん。
 つまりは、このあたりの出版社の態度が「堂々」なのではないかなーと、わたしは思ってしまうのデスヨ。
 読者に対してでもなく、作品に対してでもなく、業界に向けて。


 それをわたしは虚勢のように感じてしまい、かつ向けられる意識が読者でもなく作品でもないと思えてしまうあたりに、この「完結編!」キャッチコピーを嫌う理由があるみたいです。



 明日のサンクリなのですけれど、新刊はございません。
 それと事情により早めの退場となるかもです。
 申し訳ないッス!(><)
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