表紙で弓引いているオンナノコ、誰だっけ……?と思い出せなくて焦ったりしたのですけれども、今巻での新キャラだったのですね。
あまりにも堂々としているものですから、てっきりレギュラーキャラかと(^_^;)。
そんな彼女、キーラもまた幻獣の巫女姫で。
彼女との出会いがアリアを成長させたと思うのですよー。
決して優しい導き方ではなかったかもしれないですけれど、巫女姫とは、幻獣を使役できるということはどういうことなのか、そのケースとして。
思えばアリアは「巫女姫」の生き様?についてはかなり勉強を積んできているのだと。
アランダム騎士団や聖女の館でのことや、もちろんシエネスティータ様と出会いなど。
そしてまたここで一族を率いるという重荷を背負ったキーラとの出会いが、またひとつ幻獣との関わりを考えさせてくれたわけで。
ちょっと考えてもここまでたくさんの巫女姫と出会ったオンナノコって、この世界では稀少なのではないかしらん。
数々の出会いがアリアを成長させて、そして強くしていっているなぁ……と感じられるのデスヨ。
やぱし経験が人をはぐくむということなのでしょうか。
その反例がサフィアとディクスかなぁ。
もう、どちらも手に負えないくらいに視野狭窄状態っちうか。
とくにディクスの脱落っぷりがスゴイ。
ラスボスな勢いで暗黒面に引きずり込まれてますよ?
……ディクスの発明品がもとで誰か命を落とすんじゃないかと心配。
でも彼は「殺すつもりはなかった。そんなところにいたあいつが悪い」とか言い出しそうで。
アリアはそんな強大なチカラを行使する術を学ぼうとしているのに!(><)
我欲に取り憑かれたディクスと違って、恋心を自覚したシェナンは頼もしく見えたわー。
初めて見えた生きる目標が、自分のためではなく大切なオンナノコのためだなんんて、あんた偉いよ!
でもってライルを明確にライバルと目した辺り、見る目あるなぁ……と。
いま一歩以上にリードをしているのはライルですもんねぇ。
……とはいえ前巻の様子を思い出しながらこの先の展開を想像すると、シェナンがライルを追い抜くというパターンが王道?
うーん……。
わたしはライルが好きなので、それは、ちょっと、なぁ……(^_^;)。
お話は佳境に入ってきているそうですけれど、まだまだ見えてない部分が多すぎでしょ!とか言いたく。
王家がらみでライルのこととか、そもそもシェナンの出自が表舞台で活かされるハズでしょうし、サフィアが騎士団を使って争乱を起こすのは確実だし、そんなところで今回はミルヒランド公国までも絡んできちゃいましたし、すぐそばには不穏な帝国の影があって、そして姿の見えない幻獣ケルベロスを中心とした動きとか……と盛りだくさんすぎ!
すごく楽しみ!(≧▽≦)