先日、Twitterで 「料理が下手な人は何でもかんでも強火で調理する」 …というツイを見まして。 確かにそうかもなぁと同意しつつ、いや待てよと。 ガスコンロ自体、強火にしてしまいがちな仕組みになってないかと。
自分がこれまで使ったことのあるコンロって、着火時が強火なんですよね。 強火で着火。 適切に調理するならそこから火力を調整する必要があるのですが、いわゆる調理下手な人ってそのことを忘れてしまうんじゃないかと。
でも、そうだとするならば機器側で「着火時が強火にならない設定」にすれば良いと考えたんですが、そういうのって無理なの? 構造上、どうしても着火直後は強火にならざるを得ないのかしら?? 浴室のシャワーとか40℃がデフォで、それより水温上げたかったら手動操作が必要だったりするじゃない?(全部とは言いませんが)
そんな疑問が浮かび、簡単に調べても答えが見つからなかったので、メーカーにお尋ねしてみました!w お尋ねしたメーカーは、リンナイ、パロマ、ノーリツの3社。 WEBで見た限り、この3社が有名処かなーと思いまして。 質問方法は、WEBからのお問い合わせフォームから。
質問内容は2点。 「着火時に火力が強火に設定されるのは、着火構造上において不可避なのですか?」 「御社の製品でこれを回避している製品はありますでしょうか?」
そして3社ともにお答えを頂きました。 その回答やいかに! (頂いた回答を、口調等、当ブログ用に少し成形させていただいております)
まずリンナイさんから。
「現在販売している弊社のプッシュ点火式のコンロの場合、強火力側に関しては全ての商品が中火点火。標準バーナーに関しては強火となる」 「標準バーナーや小バーナー(ビルトインコンロ)に関しては、中火点火にすると着火不良の要因になりうることや、点火確認のしやすさを考慮して強火点火」
あー、二口や三口のコンロだと、どちらかが強火力できるコンロありますよねー。 うちも以前使っていたのがそうだったような。 そして中火着火だと着火不良の要因になるかもしれないのかー。 これは構造上の制限、てことになるんでしょうかねー。 でも全てが強火着火では無いということが早くも判明。
ということで、続いてパロマさんからの回答いってみましょー!
「現在発売中のテーブルコンロでは、中火点火となっているテーブルコンロもある。強火力及び標準火力の両方が中火点火となっているコンロと、強火力だけが中火点火のコンロ(標準火力は強火側での点火)がラインナップされている」 「押し回し式のコンロは左右ともに一旦強火力で点火する必要がある」
パロマさんも強火力が用意されているコンロでは、そちらを中火着火に設定されているようですね。 そして「押し回し式は強火着火の必要」もお答え頂きました。 そういえばリンナイさんも「プッシュ式点火のコンロの場合」と限っていました。 これはもう「押し回し式」と「プッシュ式」でFIXなのでは?
しかし、もう1社、ノーリツさんが残っています。 同じ回答となるのか、それとも…
「現在は全てのコンロが強火点火ではない。中火点火タイプもある」 「過去、強火点火になっていた理由は次の通り。 ①安定しての点火のため:強火での点火の方が弱火より点火しやく安定して点火されるため。 ②点火ツマミが押しまわしタイプ:押し回しタイプは構造上、強火点火となる。 「現在、中火点火が増えた理由は次の通り。 ①バーナー性能がアップし中火でも安定した点火が出来るようになったため。 ②押し回しタイプ以外プッシュタイプが普及したため:プッシュタイプは構造上、中火点火でも可能なため。(3口の場合は、手前2つのみ) ③中火点火にした理由は、安全上、袖への引火を防ぐため中火点火が普及。 「3口タイプの奥は小バーナーのため、元々のカロリーも少なく袖へ移る可能性が前2ツと比べ低いことから強火点火になっている」
おおおお! ノーリツさん、すげええええ!! ここまでお答え下さってありがとうございます!! やぱし「押し回し式」での着火は強火になっちゃうんですねえ、最初は。 そしてプッシュ式の登場や、バーナー性能の向上など企業努力によってコンロが進化している様がわかりました。
何でもかんでも強火にしてしまうことで料理に失敗してしまう人。 もしコンロが押し回し式なら、思い切ってプッシュ式のコンロに買い換えてみるのも手かもしれませんね! すでに中火着火のプッシュ式なら…… えーっと…… それでも喜んで食べてくれる人をつかまえたら良いんじゃ無いでしょうか…(オチ
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