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「AKB0048」stage25でアキバスターの人たちの行動が納得いかなかったので自分なりに解いてみたー。

DESの攻撃にさらされたアキバスターは、占領されたのちにプロパガンダで芸能にそして00に対して反感を抱くようになってます。
……はて?
アキバスターの人たちは芸能を愛しているんじゃなかったの?
そんな簡単に変節しちゃうの?ていう疑問が。

stage21「決戦アキバスター」のアバンで、13代目あっちゃんは言いました。

「アキバスターは過去に戦禍によって廃墟となってしまった星だった。
 それでも人々はこの星を愛し、長い時間をかけて地下都市を作り上げた。
 どんな苦しい状況も悲しい想いも受け止め、新たな希望を生み出せる場所を。
 だからこそここに集まる人々は芸能を愛してくれる。
 アキバスター、そして0048劇場は私たちにとってどこよりも大切で神聖な場所」


あっちゃんの言葉を信じるなら、かつてのアキバスターの人たちはそうであったのでしょう。
でも、いまはどうか?

DESの急襲に遭い、奮闘するもアキバスターを守れなかったことに悔しさを噛みしめながら撤退を決めた00。
「よくもいまさら!」と憤る人たちはその姿をアキバスターの人たちは目にしていなかったのでしょうか?
「この裏切り者が!」と罵る人たちはDESに襲われたとき何をしていたのでしょうか?

…いかに戦おうが自分たちを守ってくれなかったという結果のみを真実とし、裏切り者とののしる。
そんな彼らの姿にかつてのアキバスターの人たちの姿は見えません。

彼らは「本当に芸能を伝える者」である00たちを差し置いて、そうした者を守ってきた自分たちこそが芸能の担い手だと勘違いしてきたのではないでしょうか?


D.G.T.Oの芸能統制には星々によってレベル差があるそうです。
アキバスターはその中でも芸能が謳歌されていた星ですが、しかしそのうえで今回のDESの強襲に遭ってしまえば、実はそんな自由もあっけなく散ってしまうものだったことが明らかになっています。

武力で抗っても勝ち得ない。
であるならおそらくはD.G.T.O内でも政治力学による戦いがあったのではないかと推測できます。
D.G.T.Oの思想的には「芸能禁止」の理想は外せません。
しかし凪沙パパが上申したように芸能の効果は労働生産性の向上に付与することがわかっています。
また芸能という娯楽が表立って禁止されている裏では、カジノを開催しているベガスターのような「芸能に由来した娯楽を提供」している星もあります。

D.G.T.Oは「芸能禁止」のお題目を掲げるも、その実、芸能をコントロールしているのではないでしょうか。


話を戻します。
D.G.T.Oは本気を出せばアキバスターを掌握することもできた。
しかしそれをこの機まで行ってこなかった。
それにはアキバスターの歴史から強い反抗が起こりうる可能性も考慮しつつ、00という芸能の担い手を完全には殲滅しようとはしてこなかったと思われます。
(智恵理パパの暗殺。もしかしたらこのあたりの力学から行われたのかも…とは飛躍かなあ(^^;))


そんなD.G.T.Oの思惑にも考え及ばず、自分たちこそが芸能の中心であると驕るようになってしまった存在がいまのアキバスターの住民なのではないでしょうか。
彼らのなかではすでに00メンバーなどは「自分たちが伝えていく芸能を表現しているだけの存在」に堕ちていたのではないでしょうか。
主は自分たちであり、表現者である彼女たちは従にすぎない……と。

そうであるならば彼の変節ぶりも納得できるものです。
従者が主人を見捨てて戦いの場から逃げおおせ、時を置いてのこのこと舞い戻ってきたのですから。


……以上がアキバスターの住民に関しての考察です。
合っているかどうかは分かりませんけれど、これくらい考えていないとあのクズっぷりには怒りが収まらないので。

もちろんあの状況でそうした考えを抱く人、変節する人が全く出ないとは思いません。
んでも、そうした中でも00を信じ続ける人が同じくらいいても良かったんじゃないかって思うのです。
悲しいかな、彼女たちを信じて、彼女たちが聖地アキバスターへ戻ってきてくれたことを「シアターの女神たちの降臨だ!」と喜んでくれたのは、芸能禁止の星でレジスタンスを続けてきたランカスターの人間であったのです。

誰が芸能を守ってきたのか。
誰が芸能を伝えてきたのか。
考えさせられた展開でした。

00メンバーはそんな不忠者の心へ届くようなステージを見せなければならない。
それがどれほど大変なことか。

stage26での彼女たちの歌声が最高のものであると願っています。

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

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