愛に飢えていた高校生が、本当の愛を探すお話。
……だよね?
ちょっと物語の軸がどこにあるのか見えにくくて(^_^;)。
高校生の身空で「本当の愛」なんてわかるのかいな?とも感じないワケではないのですけれども、彼ら彼女らは高校生という年代においての本気で探している、求めていると感じます。
だいいち、歳をとって大人という立場になったからといって「本当の愛」がなんであるのかわかるとも限りませんし。
そこはもう、探している、求めているという行為を実践しているだけ、彼らのほうが真摯であるなぁ……と。
短編とも呼びにくい掌編を幾つも積み重ねていって物語るスタイルは珍しいカンジ?
サクッと終わるエピソードが連続していくので適度な流れ勢いを生んでいるな~……とは思うのですが。
反面、それぞれのエピソードについてもうひと味っちうか深み?が足りない印象も。
うーん……これは一長一短なのかなぁ。
んでも、つまるところは視点を切り替えて語りつつ大きな流れへと集約されていくスタイルであると思うので、もう少しまとめられたのではないかなぁ……とカンジます。
それでいて終盤では思いっきり急いてしまっているのですから、いよいよもったいないというか……。
事件、事態を解決するために設定を付加するのは、あまり良い気持ちはしなかったデス。
その設定で勝たせるなら、もう少し事前に情報を出しておいてほしいー。
途中までの青春的な流れは悪くはなかっただけに、物語を収束させるために用いた手法が残念でなりません。
まぁでも、改稿したとはいえこれが投稿作っていうのですから、ここからの成長を楽しみになれるセンセ……なのかな?
ちょいと既作品について興味が湧いてきました