あまりにむちゃくちゃなんで、評論できません。とりあえず、列挙。
<「金融再生プログラム」は、骨抜きではない。テクニカルに散りばめられた、何通りもの合わせ技とメカニズムが、銀行の”インチキ決算”を暴き出す。>
<(銀行の引当不足、「貸し渋り倒産」など2002年前後の状況は)金融版の薬害エイズと断言していい。>
<銀行が「厳格な自己査定」を主張しても、信じてもらえないのはなぜか。デフレで地価が下がったとはいっても、年間で五%程度の下落幅に過ぎない。プロであるはずの銀行が、処理すべき不良債権の処理額を三年連続で三倍も四倍も兆円単位で見誤るのは不自然。これでは、嘘をついていると思われても仕方がない。>
<中小企業は銀行にとって「最も儲かるお客さま」だ。利幅の少ない大企業や赤字を垂れ流す問題企業への融資をやめ、中小企業融資に特化すれば、自己資本比率も四%ぐらいアップする。>
<他国であれば金融当局が銀行経営者に「You Should Leave!」(辞めろ!)と宣告し、経営陣を刷新すれば片付く。うむをいわせず公的資金を注入して、十分に貸倒引当金を積み、財務内容を健全化すれば、本来のカネ貸しに戻すことができる。>
<一言正論を吐けば世の中は動く、と信じている評論家諸氏には理解できないかもしれない。しかし、戦いのリングに立つチャンスがあれば、自分が常日頃吐いていたキレイごとがいかに砂上の楼閣に過ぎなかったということに早晩気づくだろう。否、リングに立った瞬間に気づかされるだろう。その一分後には、強烈な一撃をくらって、ノックダウンしているかもしれないが……。>(以上、木村剛著『竹中プランのすべて』(アスキー・コミュニケーションズ)より。
……(腰が抜けた)。
自分が言った「キレイごと」がほぼすべて、自分に襲い掛かってきて、ボコボコに殴られ、ノックダウン!
あんたは、「人間オセロゲーム」か!
<……しょせん人間は死ぬということなんですね。第一線で働けるのは二〇年ぐらいだろうと思い至ったわけです。そうであれば、波乱万丈な人生がいいと思ったんですね。ということであれば、これから波乱万丈になる業界はどこか(中略)規制でガチガチに守られているところが自由化でガタガタとなる(中略)金融業界だったわけです。>
……確かにお望みどおりの波乱万丈だが、こんな人が「公僕」となり、多くの日本人の人生まで波乱万丈にする資格があるか?
お次は、日本銀行面接での福井俊彦氏との会話。
<「木村君もほかの人と同じように、金儲けなんてイヤだから、人のために働きたいから日本銀行に来るんだよね」
「福井さん、そういう人たちは中国に行って人民服を着てればいい」>
<私の場合はリスク管理とコンプライアンスを売っている>
<銀行というのは、ありがたいことに信用があって、預金保険というお国の保護もある。つまり、そんなに苦労しなくてもお金が集まってくるし、多くの場合資金繰りに困らない。しかも、売るものもお金ですから、説明が要らないんです。>
<お金を売る商売はお金とは何かという説明をしなくていいわけです。しかも、客でなくてもみんながお金をほしいと思っているわけだから、こんなにいい商売はないわけです。>(以上、『田原総一郎の早大「大隈塾」講義録2005』ダイヤモンド社)
……この人、岩崎弥太郎をはじめ、ほぼ全員が破綻した銀行の歴史を知らないのか!?
あんたは、5年ももたなかったじゃん!!
そして、資本主義の強欲さに首をかしげる人にこう言う。
「日本から出て行け!」
わが祖国が、こんな人間だらけになったのはなぜなのか?
追伸 わが業界も完全におしまいだな。木村剛くんに対し、田原総一郎くんがこう書いているんだから。
<木村氏は金融のプロであり、とりわけリスク管理のプロだ。>
記事をもっと見た方がいい。
仮定から書き起こして独りで炎上してるのは
みっともないよ。前にも書いたけど。
投稿: ロック | 2010年7月 8日 (木) 13時11分
どの記事をもっと見たら、どの言葉が間違っていたのかわかるのか、ご指摘ください。