こんなに空しい選挙は初めてだ
誰一人として、届く言葉がなかったもんなあ。
何を言っているの?
それだけだよ。
菅くんの言葉。
「経済学は、どうやら物理学とは違うようだ」
こんな人にまかせて、わしらが食えるわけがない。
谷垣くんの言葉。
「もう一度、一番幸せな国へ」
その国の富を、ウォール街に売り払ったのは自民党じゃん!
ホリエモンの言葉。
「れんほうさんに会社の経営はわからない」
今、株式会社、法人、コーポレーションが、人間を排除し、殺し、激しく対立しているんだし、それ以前に、多くの株主の老後資金まで奪ったあんたには言われたくないよ。
小池あきらくんの言葉。
「アメリカにものが言える日本に」
ものを言ったら、兵糧攻めにあって、わしらは牛丼すら食えなくなるよ。
「友愛」「命を守りたい」の鳩山くんが挫折したのもそのせいだ。
流れを整理するとこうなる。
資本主義社会から「差異」が消えた。もう、「ほしい商品」がなくなった。
法人は、生き残るために、商品を作ることをやめ、金融に最後の延命策を託した。
市場のカジノ化、証券化詐欺、ホリエモン流の錬金術と買収資本主義、労働市場の柔軟化という名の法人からの人間の排除、構造改革、民営化……などなど。
リーマン・ショックで、そんなバカ騒ぎも息の根を止められた。
資本主義が崩壊した。
アメリカでも日本でも政権が交代し、多くの人が熱狂したが、その直後の失望は激烈だった。
株式会社、法人、コーポレーションの代弁者である政治家に、資本主義の崩壊に対処する政策も、論理も、言葉もあるはずないからである。
オバマくんは元投資銀行の社員だぞ。
それは、G20など国際会議でまともな言葉が出てこないことにこそ如実に現れている。
国家と民主主義はこれからどうなるのだろう。
それを考えると憂鬱になる。だから、選挙速報を見ていると、本当に空しい。
投票しているひまがあったら、わしは「わしの食料自給率」を必死で考えたほうがいい、と思えてくる。
でもまあ、書くのが商売なんで、泣いてないで書くしかないんだけどさ。
本を読む喜びは不滅だ!
それを信じて書くしかないよ。
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