日本相撲協会復興の最大の恩人は誰?
博徒から身を起こし、解体屋、土建屋となって東京の復興に大きな役割を果たした新田新作さんでしょう?
焼け跡になった東京で、国技館をポンとプレゼントしたんだから。
日本相撲協会にとって、大恩人です。
新田新作さんは、信じられないほど親切な人だったらしく、解体現場で奴隷労働をさせられていたアメリカ人捕虜に身銭切って、野菜や酒を与えたという。
その現場にのちのGHQ高官がいて、東京の復興計画が持ち上がったとき、「新田さんを呼べ」となったらしい。
新田さんは、「絞首刑だ」と思い、実際、逃走準備をしていたようだけど、死を覚悟してGHQに行ってみると、話はぜんぜん違ったらしい。
「100万ドル預けるから、廃墟を更地にしてほしい」といったような。
それで、大金持ちになったわけだが、国技館建設は、日本の伝統的な武道禁止を打ち出していたGHQの逆鱗に触れたはずだ。
それでも、やるんだな。
「天下の横綱を仮説小屋の土俵に上げるわけにはいかぬ」とか言って。
力道山が差別にキレてまげを切ったとき、身柄を引き受けたのも新田新作さんだ。
友人宅に母娘の「泣き売」がきたときは、こう言ったとか。
「あれでもわが子がかわいいのだろう。しかし、あの親の元にいてはいい人間にはなれない。俺がもらってやろう」
男の中の男じゃないか?
差別をしないだけじゃなく、人間を無視しない。
博徒の足を洗って実業家に、というのが新田新作さんの一般的なプロフィールだが、こういうタイプの男が、親、兄弟との縁を切るわけはない。
そんな大恩人の熱く深い人間関係が、今も日本相撲協会に息づいていて、なんの不思議がある?
「反社会勢力」を摘発しまくっている我が同業者は、おいしい酒を飲んでいる?
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コメント
元・貴闘力の大嶽親方に中田さん担当の
最強の法則の頁に登場してもらいたいですね。
あれでは誌面の都合もあるから
「競馬怪人」の第二弾を希望するのであります。
投稿: | 2010年7月22日 (木) 22時13分