『TIGER & BUNNY』#05
ハッピーバースデー。ようやくデレを見せた兎だけど、まだ虎には見せませんっていう、良いカメラワークでした。それにしても、相変わらずドラマ作りの王道を突き進むなぁ。兎誕生日にサプライズイベントで、嘘窃盗団を演じようとしたら本物の窃盗団と鉢合わせ、とかどんだけ王道なんだよ。素晴らしい、実に素晴らしい。つか、虎が言っても今ひとつなのに、スカイハイならOKとか人望の差が露骨に出ていて、2人の立場をしっかり視聴者に再アピール。だけど、本物のおかげでせっかくの芝居が披露できずに本気で起こったりと、地味にスカイハイのキャラ立て強化。HERO TV的には二枚目ポジだけど、必殺技「スカ~イハ~~~イ」は吹いた。当番回が今、一番待ち遠しいキャラだよ。でも次回予告ではファイヤーエンブレムと、おそらく今回ラストで青い炎っぽいのを出した謎のNEXTの絡みか。案外火は大したことせずに、他のメンバーが動きそうでもあるけどね。最後に斉藤さんによる追加ギミックで犯人逮捕、と見せかけての実はたんなる見た目強化と、虎兎コンビネーションブロー炸裂はスタッフ気合入れすぎ。虎は腕だからまだ良いけど、兎は脚だから実に歩きにくそうです。
『TIGER & BUNNY』
『花咲くいろは』#04
さてはお主、男がいるなっ! と緒花に迫る巴さん、マジ鬼気迫ってます。普段アニメで聞くのとは違う地声に近いラインで、しかもアニメよりドラマ的演技なせいか、珍しい能登麻美子を堪能できて満足。孝一へのメール返信に悩む姿を見られた緒花のリアクション「屈伸からのうさぎ跳び」の声も良い意味で酷い。この路線を更に極めて欲しい。とりあえずメールの返信で、例の告白については触れないのが優しさだと思うよ。そんなわけでようやく新しい学校への登校する事で、死ねやホビロンと緒花が嫌われ捲くっている民子とその想い人話。ちょいちょい描写があったように想い人は徹だけど、緒花視点と周囲視点の民子&徹の評価にギャップがありすぎ。高校男子による民子「白いワンピースが似合う高原の少女」イメージとか、巴さんじゃなくても妄想を砕きたくなるなっ! 肝心の徹は、新キャラの結名とバイクで早朝デートに出かけたりと、ホント昼ドラ展開。次回はこの流れからのシリアス路線? だからこそ、今回は腹が捩れるほどのコメディなのか!? 民子のお風呂シーンなのか!? でも今回脱いでないけど、うなじや流し目、制服ニーソと菜子が一番エロいです。
『花咲くいろは』
『TIGER & BUNNY』#04
命を見捨てない虎徹とポイントを見捨てない兎と、やっぱりクリソツなこのコンビ。でも未だに虎徹が0ポイントなのはお約束。実績が無いので、凄く良い事言ってるのに説得力が伴わなくて残念。前回は爆発物処理で地味動画だったけど、今回は走行中の装甲現金輸送車に火災現場で人命救助とアクションたっぷり。輸送車のシーンでは、バイクから輸送車に飛び移る虎徹が失敗して転がるんじゃないかと期待しちまったよ。後で振り落とされて転がるけど、輸送車を停止させたんだから虎徹にポイントあってもよくね? そんな命を賭けて戦う割りに報われず、歌手デビューもままならない青薔薇さん進路お悩み話し。この悩みに対し、虎&兎は共に「誰かに評価されたくて命を張ってるわけではない」と回答。ポイントで評価されても、ヒーローをやる原点はそこじゃないよ、と理想と現実のギャップに悩む若人に語る社会人先輩虎徹の言葉に対して、もう1人の社会人である父親との対話もポイント。青薔薇が2人の大人と別々に会話をするけど、大人同士は直接接触していないという映像作品では珍しい構成ですね。同サンライズ作品『プラネテス』の7話「地球外少女」を髣髴とさせます。
『TIGER & BUNNY』
『魔法少女まどか☆マギカ』#11#12
全ての魔女を生まれる前に消し去りたい──まどかが願った奇跡は世界のルールを、宇宙そのものを再編する事。希望を振りまいた結果、絶望を撒き散らすこの世界そのものをやり直しちゃったわけで、そうすることでようやくまどかと出会い、ワルプルギスの夜で終わる永遠の1ヶ月の呪いからほむらは解放される事にもなった。法則を捻じ曲げた以上、魔女化するまどか自身も存在できず、未来永劫魔女を滅ぼす概念に成り果ててほむら以外の人々の記憶から痕跡が消える。この結末を見るに、個体としてのまどかを失ったものの、絶賛ループ地獄中であったほむらは救われたと解釈するべきなんだろうなぁ。無論、その他多くの魔砲少女も魔女となって呪いを撒く事もなくなった以上、救われているのだろう。たとえ魔女とは違う形で、世界の歪みは発生しているが。1クール通して、奇跡を叶えるとはなんなのか。そして希望を願った自分自身を信じて、という事を描かれていた作品なんだなぁと、纏めてみる。ちょっと綺麗過ぎるまとめかな。
『魔法少女まどか☆マギカ』
『花咲くいろは』#03
「馬鹿と鋏は使いよう」と、#3で女将のデレ登場。最初からツンデレなのはお約束でわかっていたけれど、このデレを緒花が直接見るのはまだまだ先でしょう。いっそ最後まで見せないのも有りなんですけどね。そんな母親そっくりな孫を育てる厳しくも優しいお祖母ちゃんアニメだけど、多くの視聴者にはむしろ其処までに至るファンサービスシーンが記憶に残る回になったんではないかと。まずは緒花に迫る次郎丸という前回の引きから、波の間に監禁された緒花の亀甲縛りプレイ。次郎丸作エロ小説を完全イメージ化した「温泉仲居、泡塗れの新人研修」。そして濡れ濡れ菜子さんとか、P.A WORKSどんだけ本気やねん。つか菜子はお色気担当で決まりなのか。高校生とは思えない色気ムンムンなんですが。最高のサービスは豆じいの反応なんですけどね! これら合間に入るお色気やギャグシーンのおかげで、緒花捜索から逃走次郎丸追跡の挙句に、海への飛び込みと言った場面への緩急となって見応えたっぷり。ドラマのピーク部では緒花が小説の台詞について熱く語るけど、なんかやっぱり空気読めてないよね。あ、孝一からメールが来たのは今後の楽しみです。
『花咲くいろは』
『TIGER & BUNNY』#03
え? え? と自身への突っ込みに驚くスカイハイ当番回は、いつ? さて、そんなあっ軽いノリが外せない本作品だが、兎の過去は結構ヘヴィ。かつての殺害された両親のニュース記事と、前回引きで出たウロボロスは当然関係性があり、唯一正体を明かして活動するヒーローとしての根拠なんだろう。これが物語の中核、もしくはそこに絡むんだろうけども、今はまだ軽く触れる程度。様々な思惑の中、素顔もTVで取り上げたりとビジネスもしっかりしている兎に対し、相棒に子供に大人気ない虎徹描写は、これまで同様徹底して対照的演出。事前に見かけた男の不審な点から仕掛けられた爆弾を見つける虎徹、その爆弾を受けた訓練知識を元に解体しようとする兎もそんな演出の一貫か。とはいえ爆弾物のお約束である上か下かという最後の2本のケーブルネタに対して、選びきれない兎に「上しかないだろうっ!」という言葉からの天井ぶち抜き→爆弾上空蹴り上げはスカッとするなぁ。「未だに1人ですよ」と吐露しちゃう兎だけど、やっぱりこの2人はクリソツだよね。この爆弾事件だけど、仕掛けた男の態度から兎狙い撃ちと判断して間違いなし? キャラ紹介しつつも、本編静に進行中ですね。
『TIGER & BUNNY』
『花咲くいろは』#02
「女将を呼べ」台詞=某美食倶楽部のあの人を連想するけど、登場するは長逗留している胡散臭い小説家、次郎丸太郎。部屋掃除をした緒花を捕まえて、小説が無くなった犯人扱い。捲くし立てるが、その後に緒花を見たときのリアクションとか挙動不審すぎる。あげくエロイ小説内容から迫ってくる小説家という引きは笑うしかない。さて、元々の原因といえば勝手に掃除をした緒花よりも、仕事をちゃんと教えない菜子の責任。女将は菜子の成長とかも考えての配置なのかな。結果はアレですが。そこはともかく、掃除後の勝手にまかない作りは緒花の空回り。結果オーライだけけど、緒花は報連相から覚えてください。そういったドタバタは、母親皐月の教え「人に頼っちゃ駄目」を実践した結果なわけだが、初めてのお仕事である緒花が実践するべき事じゃ~ない。仕事とはそういうものじゃないし、また未熟な人間が実践する事でもない。この結論に上手くもっていくドラマ展開にニヤニヤが止まりません。そういや菜子は緒花が庇ってくれたと思い込んでるけど、そこまで空気読める娘に見ないんですけど! つか、あの時点じゃ単に他人に期待してなかっただけのような気がする。
『花咲くいろは』
『TIGER & BUNNY』#02
ありがとう。そして見切れている。スカイハイと折紙サイクロンのネタっぷりがたまらないんですけどー。正直、ブルーローズのお色気よりもこの2人の活躍(?)を見るのが楽しみで仕方が無いです。そして牛角はそのカットだけで存在力抜群です。本筋的には主人公虎鉄のヒーローとしての原点であるレジェンドとのちょっと良い出会いと、自身の過去と重ね合わさるような事件の顛末を描く物語。TVヒーロー物のテンプレと言えばそうなんだが、そのテンプレをキッチリ描ききるスタッフの力量は見事。そんなテンプレ物語の中、虎鉄とバーナビーの対比をキッチリ描写。事前に情報収集しTV演出を計算するバーナビーに対して、まずヒーローとしての行動を取る虎鉄は、ベテラン&ルーキーにしてクール&ウイットという図式がはっきり映し出されています。犯人である少年への扱いも、その例でしょう。ラストのイベントでトニー少年に見せ場をあえて作らせ、「能力残ってますよね」と突っ込まれる虎鉄は萌えるなぁ。結果ルーキーに甘い、と言い切られるわけだけど、巨人石造に潰されそうになった表情を見るに、本質は似てるんじゃない、この2人。
『TIGER & BUNNY』
『夢喰いメリー』#13
夢での強さは想いの強さっ! ジョン・ドゥの言葉を胸に、森女へと挑む夢路は格好良い…けど、これは一種の夢オチ? つか、もう夢だから何でもありだな。串刺しになった茄子女の傷も完治。由衣はエア演奏でエールだけど、想いの力で楽器まで実体化しちゃえば良かったのに。だって戦闘の舞台は茄子女の世界なんだし。そうなると自らの命を弾、器を廃人とする結末を飲み込んだレオン&千鶴の結末は想いの力が足りないだけのようにも見える。酷い内容だなぁ。そしてみんなの想いを1つに森女をフルボッコの方向。様々な攻撃を華麗にかわしていながら、なぜかこれだけは命中するけれども一見効果の無かったレオン銃と、メリーの夢送り掌打による重ね当てでKO。現のSTOに戻ると飯島先生消失。どう理屈付けするのか、良くわからない。その割りに社会的には上手くいなくなった飯島先生の扱いはなんだかなー。こうして完結の本作品。序盤はwktkしていたものの、中盤以降の破綻した設定とご都合主義の展開は実に残念。本ボスたるエルクレスは尺足らずで顔見のみ。いっそ名前だけで声も映像もカットした方が割り切り感がでたかも。なんにせよ完結、お疲れ様ナさまです。
『夢喰いメリー』
『花咲くいろは』#01
今期期待度№1作品。と言う訳でOPカットで本編スタートという定番の演出開始。なんだが、それでも時間が足りないと言わんばかりに詰め込んだドラマ展開が凄まじい。松前家の家族関係とその個性、学校で良い感じの男の子との、甘酸っぱいはずなのに笑っちゃうエピソードとかどんだけやるんだ。むしろもっとやれ! …いや、展開の速さとあふれる情報量にオーバーフロー気味。にもかかわらず、テンポ良く進む映像は細かく動き、背景描写は緻密。P.A.WORKSのジツリキを見せ付けますが、これで2クール持つのだろうか。つか、TV2クールの実績ってあったけっけ? だが、P.A.WORKSのこの映像が見たいんだ! さて、母親の彼氏の借金で親夜逃げ&あったことのない祖母の家に預けられる娘。露骨なまでの昼ドラ展開ですが、むしろここからが更なる昼ドラ展開。働いた事のない都会者の高校生という立場から一転、初めての旅館の下働き労働者というギャップを関係者の紹介と絡めて見せる演出には、ぐうの音も出ない完成度。長らく「『true tears』の~」と言われ続けたP.S.WORKSが、ついに『true tears』を超えてくれるのかっ! 蝶・期待です。
『花咲くいろは』
『TIGER & BUNNY』#01
今期新番組レビュー第1弾。当初は待ったくのノーマーク。むしろ関西では同日放送の『DOG DAYS』への期待大だったけど、蓋を開けたらこれはかなり良い。特に『ウイングマン』世代としては、ヒーローデザイン原案として桂正和の名前がクレジットされている時点で、ご飯3杯は食べられます。ドラマ的には、超能力を保有するヒーロー達が犯罪者を捕まえ、その活躍度合いによりポイントを獲得して表彰されると言う、どこかの超能力アメリカ映画にスポーツ要素とTVエンターテイメントを良い感じにミックスした流れ。ただしヒーロースーツにばっちり写りこむ企業名や上司からのスポンサーの意向などから、完全にビジネス化している世知辛い状況でもあり。主人公ワイルドタイガー事、鏑木・T・虎鉄の所属先が事業撤退、所属変更になるとかね…。とはいえ虎鉄のこの道10年(子持ち)という設定も、おじさん大好物なのでまったく問題なし。今回は初回という事で世界観を掴む部分でいっぱいいっぱいだけど、次回以降は物語の方向性が見えてくるのか? このままアメリカンコミックのノリだけで終わるとは思えないので、期待したい。
『TIGER & BUNNY』
『夢喰いメリー』#12
いよいよ最終決戦。国語の試験は勇魚にとって少々難しいご様子。やはり試験は学生にとってのラスボスだよね。試験後はドラマ的な最終決戦であるところの、vs森女。と、その前にレオンによる銃解説により、ほとんど想定通りの弾丸練成&撃ったら死ぬ設定公開。完成まであと一組の犠牲だけど、当然代わりの犠牲者が出るわけでもなく決戦当日。STOの営業時間を確認してわざわざ出向くんだけど、午後9時閉店なのに、その時間に行くとか常識無い大人です。森女の影響ですかね。肝心のバトルは、ほとんど森女ワンマンショー。指一本で拳を止め、剣をあっさり粉砕とか、メリー&茄子女との戦力格差がありすぎてギャグにしか見えないのがなんともかんとも。おかげで茄子女が串刺しになった時の由衣ショック顔を、どこまでマジに受け取れば良いのか悩む。バトル開始直後の、ハンカチ被って隠れているのは可愛いんですけど。弾が無いレオンは現状、傍観。メリー&茄子女に代わり剣を手に取った夢路だけど、根性だけで何とかなるのか? 次は最終回だけに、ジョン・ドゥ登場で状況打破して欲しいなぁ。とはいえこの流れであっさり森女が倒されても何なので、負傷撤退ENDとかか?
『夢喰いメリー』