Angel Beats! #13
初回、あの心臓刺しが伏線だったのか~と言うにはかなりキツイ。だって#13まで音無の心臓が無い情報が視聴者に開示されてないし。少々ルールの後付感がありますね。そも、音無心臓を移植された奏が、どう考えても先にこの世界に居た事実説明は極めて困難。その他、いくつかの謎や矛盾は例によって世界設定を明確に説明しないという技でゴリ押しなんでしょう。つまりはいつものKey作品って事ですね。女の泣き顔を見たくないといいつつ、泣きっ面を晒した直井。奏という友人に日向と音無、最初と最後の仲間に見送られて行ったゆり。音無と奏に気を使いつつも必要以上にさわやかにさった日向。音無心臓を貰ったお礼を告げ終えた奏。去り際の流れだけ見れば抜群に泣けるシーンなんだが、いろんな意味で残念な作品だなぁ。ラスト、奏に2人で残って新しく来た人たちを救おうと提案する音無だけど、それはAngelplayer作成者と同じ道をたどると言う事。前の赤ずきんでいうなら、通過儀礼に成功したよく知られている赤ずきんとなるのが音無なのであり、だからこそCパートで来世(?)で奏と再開を予感させる描写へと繋がるわけです。うーん…ホント、美味しいのにツメが甘い作品だな。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #12
影のカラクリについては、これで出揃ったか。手違い(記憶喪失)でこの世界に迷い込み、ここで人を愛し、消えてしまった人との再会を目指した結果との事。つまりはこの世界を作り上げた人間ではなく、あくまで改編しただけって訳ですか。ただしこの世界で、愛を持つことはご法度。この世界で人を愛すれば、卒業するべきこの世界が永遠の楽園になるから、がその理由。楽園という言葉は、実際には監獄とか地獄と読み替える必要あり。愛する人と永遠にとは美しい言葉だけど、命あるものを生み出せない以上はどん詰まりであり、何も変わらない仮想の人生を繰り返させられるだけ。狼に食べられ消えてしまう赤ずきん同様に、通過儀礼の失敗物語として完結するわけです。虚淵氏とかが作る話がこの系統ですけど、本作ではそこは否定派って事でしょう。色々とあったけど、かなり直球ど真ん中な結末で〆ましたね。ラスト1話でありKeyなので、この世界そのものについては全て語られなさそうです。さて、奏の更なる無双っぷりや松下五段の変貌、相変わらず美味しいTKに中村ゆりの悪役笑いから叫びへと突っ込みどころは色々あるけれど、そこはスルーで。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #11
浅はかなまでに萌えキャラですね、椎名さん。そしてこの所、株の急落著しいゆりの急反発回? 影の猛攻をSSS+天使連合軍で迎撃。天使無双はいつもの事だが、時折魅せるゆりの身体能力の高さも相当なもの。椎名以上の間者っぷりを発揮する遊佐を使って、音無の目指す異なる思想もしっかりチェック。奏の使い方を指摘するのは、長年SSSを率いてきたリーダーの面目躍如か。天使エリア進入成功まで、天使の正体を掴めなかったけどね。肝心の影は高松を取り込みNPC化するわけだが、影自体NPCに干渉して手駒に変える、直井に代わる第三勢力を想定。ここにきて、更なる新キャラ登場の予感? メンバー達に今後の身の振り方を考えさせる時間を与えつつ、その間に影を操る人物の特定を目指し孤独な戦いを始めるゆりだけど、結局はまたギルドか。ただ、影という敵により死なない世界での事実上の死(魂の消失)の具現化により、今後の戦闘は本当に命がけ。ようやくすべり捲くっていた死ねないギャグから解放されるのか。グレラガのロシウばりに裏目を出し続けていたゆりだけど、最終回に向けて是非とも逆転の目を出して欲しいですね! そして今回もTKが、無駄に格好よすぎですよ。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #10
ガルデモ2期、これにて終了~となる#10。バンドに野球にサッカー、ジャーマンスープレックスに結婚と、体のあるうちにやれる事全てを要求するゆい☆にゃんの過去話。そこにもってくるまでの奏大根役者っぷりは演技なのか、素なのか少し悩んじゃったよ。ホームラン練習中から音無への結婚要求、そして颯爽と登場して求婚する日向によるゆい成仏は良い話なんだけど、直前に大暴れしたTKのインパクトが強すぎる。そこはおいといて、消えたゆいに対してこの世界に残った日向は、音無と似たような理由を語ります。奏の件を話すかはともかく、日向も音無の計画に協力する流れかな。そして本編に登場していないゆりの名前がキャスト欄にあり、Cパートに出演。謎の影を野田がぶったぎったけど、斬った物よりも狭い廊下でハルバード振り回すのに突っ込みを入れたくなる。新たな展開が登場し、考察しようかと考えたけど、最近は諦めががが。Key作品でまともに世界観の回答なんて出てくるわけないし、そもそも考えているかどうかも疑問。そこも含めて楽しむのが鍵っ子なんだろうけど、そこまで鍛えられていないしなぁ。何にせよ、奏も含めてみんなで成仏できると良いですね。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #09
音無2度目の生前と、今後における天使vsSSSとその背後に隠した音無の目的提示回。前の列車事故で即死したのかと思いきや、生きていて生存者を率先して助けて指揮を取るやたら格好良い音無。いくつかの内紛を上手く処理しつつ、7日間のサバイバルを耐えて救助隊が駆けつける直前、死亡の音無。さて、ギリギリの状況でドナー提供カード記入で、死んでも死なない的な空気を作ったけど、全員カード所有なのはどうしたものか。死なないギャグ同様、微妙にズレてるんですよね。一方現実(?)では天使奏は合体した他のアレを打倒し、無事復帰。あっさりとしてるなぁ。そして一歩間違えば消えそうな流れは、SSSの他のメンバーと一緒にこの若者達の魂の救済場所からの卒業を決意。場所の意味は分かったけど、相変わらず誰が作ったかは不明。気になった例のソフトも備品で一杯あるみたいだしな。天使は仮想的としてSSSと今後も対立しつつ全員の救済を目指す音無だけど、視点を変えるとすっかり奏に洗脳というか骨抜きにされた状態ですよねー。「救済=神の言いなり」なら、ゆりは全否定っぽいけど。そして奏は誰が救済するの? 全員救済されれば奏も消えるんでしょうかね。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #08
偽天使の正体が、普通に分身能力で裏がなかったなぁ。作戦での展開を見るに、分身と言うよりバイバインだよね! と言うわけでharmonicsの分身大暴走回ですが、注目すべきは分身に対抗すべく天使エリアで調査する眼鏡ゆりが手にしたソフト「Angelplayer」の存在。このソフト自体は誰が開発し、奏の手に渡ったのかが気になります。まさか奏が開発したって事はないよね? ゆりがPG修正した事により、分身に分身を重ねた天使が奏本体に合体。高い攻撃性を多数取り込んだ本体にどのような変化が起こるのか、は次回以降のお話。この辺りの設定が、分身じゃなくてバイバインだよなぁ。そんな量産型天使に対抗するSSSメンバーは、体を貫かれても天使を押さえ込む戦術。次々と失うメンバーに涙するけど、相変わらず笑ってよいのか悩むギャグだよな。そこだけ切り出せば、松下五段とかは格好よいんだけどさ。いや、TKのが格好よいか。さすが人気投票2位は違うぜ。TKサイコー! ちなみに3位になのに投票率0.65%しか獲得できなかったのがゆりっぺです。そういえばSSSで頭脳派キャラとしての位置を直井が完全に確立。竹山君の立場がねーなー。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #07
ついに明らかになった音無の過去だけど、以外に普通。普通っていうなっ! 少なくとも#07まで思い出せないほど凄惨な過去とはいえないなぁ。ゆりや岩沢のがよっぽど酷いような。そして音無の過去が世界と密接に関連しているとかの提示も無し。本当に他の人たちと同じ立場なのか。にしても音無が妹を連れ出すシーンは、すごくクラナドですね。今回の作戦は不足する食券確保のための竜巻ではなく、モンスタートルネードと言う名の釣り。ハゼ釣りでも始めたら何処の埋立地だよと言いたかったけど、出てきたのは釣りキチ風みな斉藤さん。釣りに天使を誘った音無だけど、その手口といい天使の釣果である主を調理して振舞うときの台詞とか、ほとんど告白ですね。奏と名前で呼ぶようになりつつも、密かに立花は音無の名前をまだ呼んでません。これはSSSメンバーからも若干忘れられたゆりを襲いしもう1人の天使との絡みで使われそうだ。偽物は偽物らしく、黄色いマフラーでもして欲しいけど。んで疑問なんだけど、食券は作戦で巻き上げるわけだが、ジュースとかは普通に自販機で購入してますよね? なんで食券は買えないんだろうか…。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #06
世界は更なる混迷へ。当初におけるゆりの世界設定が覆されて以降、ゆりの判断が次々に裏目へと。一般生徒と見ていた直井が実は同じ人であり、まともな生徒を演じつつも裏で他生徒へ暴力を振るって、世界から消えずにNPC化してた事に今まで気づかなかったのは、SSSの諜報能力の限界露呈? ま、今まで天使のみを敵として戦ってきたみたいだしな。岩沢消滅原因を「この世界で夢をかなえた」と語る直井意見は頷ける部分だが、酷い人生を送った彼らこそが神になる権利、とするのはまだミスリード狙い? 壊滅したSSSメンバーの前で直井に食って掛かる音無は、さすが主人公というべき演説をぶち上げるけど、記憶がない彼に人生を語られてもなんだかなぁ。それより周囲の人が常に消えてきた天使だけど、ではなぜ生徒会長の勤めを果たしてきた彼女が消えずにSSSの前に立ちふさがったのかが、大きな謎として残ります。まさか麻婆豆腐の早弁で、消滅の免れていたとかなのかー! ところで後半、壊滅したSSSだけども、前半のアホな授業っぷりとのフリ幅がすげーな。椎名の集中力が無駄すぎだが、後半も含めるとやっぱりスベってませんか、この日常ギャグ。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #05
1人きりの反乱を演出させられた天使。試験で天使に悪い点を取らせる作戦は見事に成功したわけですが、一番の収穫は天使の名前が分かった事だよね。字は立花奏(たちばなかなで)になるのか? キャスト欄が相変わらず天使なので自信ないけど。もう1つの戦果は、実はマッチョな高松の肉体披露? 本題である作戦も成功して、辞任という名の生徒会長職の解任となったけど、全教科0点となるあからさまな偽装回答でそれが実現できた事に突っ込むべきか。教師がNPCだから、という理由であっさり誤魔化されそうだなぁ。この後の竜巻作戦の現場に登場する天使は、生徒会長解任につき邪魔もせず麻婆豆腐にまっしぐら。潜入作戦の裏を取ったわけだけど、これまでの戦いは不良グループと生徒会長派閥の学内抗争でしかなかったって事か。人の敵は人って訳ですね? 音無の天使を味方にするってのは、極めて有効な手段なような。ED終了後、Cパートで生徒会長代理の直井が、手勢を率いてSSSメンバーを包囲拘束。直井の部下は一般生徒らしいが、直井は天使同様に人なのかどうかが今後の焦点? しかし今回の試験作戦、どう見ても天使をゆり達が集団で苛めているようで気持ち悪かった。
『Angel Beats!』
Angel Beats! #04
「ゆい☆にゃん」の萌え台詞にイラッとする日向に、もの凄く共感です。萌え声に対する耐性がどんどん下がっています。前回のシリアス展開から一転、球技大会で実に学生生活らしい流れ。これまでの死ねないネタでスベっていたけど、今回の本当に日常的なドラマ作りは素直に楽しめた。こういう日常をコミカルに描くのは、お手の物です。天使チームとの対戦での最終局面では、随分長いタイムを取って日向の野球部時代の過去話。このシーンに関しては入れ所が微妙だなぁ。すっかり仲良くなった音無は日向に消えて欲しくなくて、運命の内野フライを取らせまいとします。結果はアレですが、フライを取って日向がどうなるかはかなり見てみたかった。生前フライのキャッチミス後に先輩から渡されたブツが何なのかが気になります。気持ちよくなれる薬だとすると、頭殴られた岩沢さん話も含めて、死後の世界と言う設定がかなり怪しくなってきたか。にしても試合を見ているゆりのドS悪役演技はさすがです。高笑い、とってもお似合いです。今回から本格参戦のゆいですが、サンプルとしてOPを熱唱。映像もゆい専用ですが…校内に描かれる文字演出は、すごく『まなびストレート』っぽいです。
『Angel Beats!』