ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #12
見事大団円。ドラマ骨子が、あまりにテンプレすぎるのが少々残念であります。そんな中、見所はついに稼動したタケミカヅチ。以前あったかつての戦闘シーンでビルとかをよじ登っておりましたが、まるで重量を感じさせない動きは、ちょっと家庭内害虫っぽい? 上下左右前後と、かなり自在に動き回ってます。どう見ても中の人がミンチになりそうな機動ですが、発砲するときは木津千里停止してからと、こういうところだけ妙にリアルです。とはいえ回りからフルボッコの如く撃たれても耐え抜き、最後は高所からジャンプして着地。予定通りチートすぎる性能です。さて、ローマ軍vsヘルベチア軍の戦いを止めるカナタのペット演奏は見所なのですが、せっかく例の曲を使ったのだから、カナタに公女殿下のイメージを重ねて見るとかしたほうが、兵士が戦闘停止したことへの説得力が上がったような。というより、それが無いとカナタの演奏だけで止まるのは無理が内科医? 季節感まったく無視してトドメを刺したリオですが、エピローグでは砦に戻ってきたり。ローマの婚約者が話しが分かるとか、そんなレベルを超越しています。おまけ的続きがあれば、婚約者が砦に遊びに来そうです。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #11
隊長に対して「私達は兵隊なんです」と語るクレハ。立場ねーな、メガネ隊長。その話題の切欠は、パトロール中に拾ってきた負傷したローマ兵。喇叭担いだこのローマ兵の後方からは、更なるローマ大軍が登場。一方のヘルベチアにもホプキンス大佐率いる近衛軍が登場。地理が分からないので厳しいけど、ノーマンズランドから軍が登場するってのはどういう事なんだろうか? 単なる緩衝地帯でしかないような…。さて、同じ喇叭兵であるカナタとローマ兵は、1曲吹いて距離を縮めた? ローマ兵を鬼のようなイメージを持っていたカナタですが、接触してようやく彼も人我も人を理解したご様子。しかし相手を人間として認識すると戦えなくなるパターンもあるので、その辺りは今後どうするのでしょうか。特に今回「見えない死神」の開発に携わっていたであろうノエルは、どーなのだろうか。ホプキンス大佐も絡んでいたこの過去はノエルのトラウマですが、某ギアスのフレイヤ開発者を思い出しちゃいましたね。ここにきて怒涛の展開ですが、頼みの綱は砦を去ったリオのみか。ところで、ノエルが満足そうにタケミカヅチを見ていたけど、修理は完了したんでしょうかね。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #10
ジャコットさんの生き方とリオの母親をオーバーラップさせて見せることで、母親の代弁をさせる物語。テンプレと言えばテンプレですが、全体構成としてはまずまずのデキ。べ、別に目から汗なんか出てないんだから! そんな構成よりも、むしろ2人の生き方に注目。ドラマ的発想だと、とにかく「前向きに生きよう」を金科玉条の如く振り回すけれども、後ろ向きの生き方も立派な生き方なんです。前進だけが人生じゃねーんだよ。さて、設定的にはイリア殿下の死因が以外に平凡。生きていれば政略結婚が待ってたわけですが、その相手が正統ローマとか。休戦協定の相手もこちらで、東の国境が不穏なご様子。ラストに向けてドンパチか、リオが食い止めるのか。それよりもカナタたちの国の位置がある程度限定できた? ただ東にローマがあると言っても、ローマという言葉の範囲をどう取るかによってまったく変わってきます。神聖ローマ帝国レベルだと、ローマの東は大西洋になるしな。順当に考えれば、フランスかスペインあたりが妥当なんだろうけど。さて、ラストでリオからカナタにトランペットが渡されます。かつてリオがイリアから受け継いだ想いを。ベタだけど、いいシーンだなぁ。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #09
クレハが憧れるミラクル☆クラウスの正体が発覚。実体は『砂漠の狼』と異名と取った人と、よく似た別人という事で…。とはいえ真実がバレても嵐の中、勇気を振り絞ってクレハを励ます姿は、まさに英雄! 勤続年数が長いだけの通信兵というリオの切り口が鋭いですが、そういう人って階級は大尉辺りが定番のような。さて、クラウスがいる理由ですが、嵐の中を突貫してお手紙を持参。お相手はリオということで…前回の父親電話から察するに、それ関係の内容と思われます。が、読もうとしたところでセイヤ行方不明→兵士町民みんなで捜索→クレハ&クラウス組が発見→セイヤ救出も落石でピンチ、が本編の流れ。2人を救出するために引っ張りだしたタケミカヅチで、アンカー打ち出し。狙いがあまりにクラウスの側で吹きそうになった。クラウスさん、逃げてー。さて、伏線的には進まない休戦協定にイリア殿下の亡骸っぽいカット、それにアルカディア大公殿下の第1公女。皇女じゃなくて公女で正しいのか? よーわからんな。そんな今回1番の見所は、やはり冒頭でのノエル。農作業するみんなをガン無視で土遊びして、虫を見て興奮してと、これなんてサービスシーン?
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #08
やたら難しい言葉を使ってますが、ようは電話の動作確認ですね。多脚戦車にインカムがあるのに、電話自体は珍しいという世界観はバランス的に良いのかと、改めて疑問に感じるな。カナタの電話番オチは、良くあるアレですねぇ。なのでラストも含めてそこには触れません。それよりも帰る前にご挨拶とやってきた司祭様の、あまりに露骨な態度がアレですね。夜になってようやくかかってきた電話の内容も、無駄に意味深過ぎる。「ヘルベチアを救って欲しい」とか言われるリオの立場を、そろそろはっきりして欲しいところです。「休戦協定の会議が難航」等というフラグも地味に立ち、リオがカナタに贈った教本にはイリアと書かれていたり、ラストに向けて加速中かね。そういや司祭様含めて、教会の人たちが「八百万の神」に祈っている訳ですが、それはそれでいいのか? クレハの反応から、もっと基督教っぽい宗教を想定してたんだけどな。ところで、司祭様が取り込んだ洗濯物に突っ込んで下着を頭にかぶるシーンは、正直微妙。なぜ司祭様でこのネタをやったのか、意味が不明。ネタ的に似合ってないんだよ。そういやトイレで1日中寝てるノエルは悔い改めた方がいいよ。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #07
若きフィリシアが経験した戦争が今ここに。敵戦車1両撃破し突撃喇叭を鳴らすも、直後に砲火が直撃。助かったの投げ出されたフィリシアのみ。燃え上がる戦車に写る人の影が生々しすぎる。カナタの田舎やセーズでは生き残っているお盆の季節、フィリシアの眼に見えた何かが灯篭流しへの参加へと繋がるのか。幽霊についてのクレハの「死んだ人はずーっと天国」が、妙にリアルな基督教的見解ですね。そのフィリシアは、誤って指をナイフで切って出血。血を見て気を失うとか、トラウマ演出優先で軍人としては致命傷じゃね? 過去のフィリシアを救ったのは例の喇叭手ですが、イリア皇女殿下とか呼ばれてます。そんな人と親しげなリオって何者なんだか。そのビネンラント戦線にはノエルもいた模様。年代が分からんけど、ノエル従軍前か? 小隊長以下、灯篭を流していたのにノエルだけ流してないのも何か理由があるんだろうな。宗旨が違うはずなのに、前回やってきた司祭様も灯篭流し参加だけど、リオの顔を見知っている様子。リオはお偉いさんか王族貴族関係者って所ですか。旧時代の戦争等、やたら情報が出た今回。次回は緊急連絡が入るっぽいけど、微妙にギャグの臭いががが。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #06
初給料に喜ぶカナタとは裏腹に、部隊が運営している裏家業が明らかに! 執事のような名前をもつ少佐に渡した酒の出所は、砦産というわけですか。こうなると、少佐への酒がもの凄く袖の下にしか見えません。ところで密造の原料となる葡萄は、どこから仕入れているのでしょうか? 栽培からやってるわけではなさそうですけど…そこは突っ込んじゃイケなんですよね。更に注目は、司祭とカナタの語りに出てくる東の国境「ビネンダント」での「見えない死神」という存在。これがドラマの主軸に絡んでくるのか? もうすでに#06なんですけど…。そんな重要な話であるけど、全体の作りはかなりトリッキー。マフィアと取引しているフィリシア達と、休暇を満喫しているカナタは個別に行動しているのに、微妙に連動している描写は凝り凝り。凝りすぎて、見ているこっちが疲れるなぁ。それぐらいの凝り具合なのに、車が壊れた原因である岩の落下があまりにもアレすぎて吹いた。伏線&全体構成のおかげで、ユミナのちょっと良い話がまるで心に残らないのは、かなり失敗なような。そういや「美穂」なるイデア文字登場。花押という扱いなのか。針で眼を開けて、ピンチを切り抜けるわけですね
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #05
冒頭からタケミカヅチでの訓練。浮かび上がる画面はまさにハイテクだが、敵性車両撃破後の進軍は喇叭で伝達。この後に登場するモーゼル銃しかり、タケミカヅチだけ突出した技術ですね! 本編はサイドカー親父クラウスが持ってきた命令書により、遠足(フィリシア談)へ。クラウスにワインを贈るクレハが照れ捲くり。実は親父好き? ノエルのデレ状態がそれ以上に酷いけど。肝心の遠足内容はノーマンズランドとの境に設置されているノクター型監視装置の確認。カナタが積上げてきたフラグを無に帰すのでは、と思えるほどの進軍訓練。とはいえ魚が住む清流でキャッキャウフフしたりと、結局3人の絆は高まる一方? 清流シーン後、荷物があらされてたけど、これは明らかに仕組まれた罠。薬箱まで開けられているのに喇叭と銃はしっかり無事とか。3人を尾行していたリオは、途中の山桃狩りで猪と対戦しましたが、勝敗はともかくどうやって切り抜けたんだろう? 銃とか使ったら3人が気づくはずだし、となると無手でやりあった? 勝ったとしたら大山倍達も吃驚ですね。ゴールとなる夕日に染まる世界の果ては美しいですが、このシーンを見せた理由が、今後明かされるのだろうか?
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #04
カナタとノエルの触れ合いの物語。となると次回はフィリシアの話ですか? さて、本編はタケミカヅチの修理にいそしむノエルとカナタのお買い物と、それに絡めたお話。地味に海豚の硝子細工を見ても分からず、海の生き物が絶滅したらしい話が出ました。缶詰の魚は、川魚という事になるのかな。気になったのは、カナタがやたらめったらノエルの手を触り繋ぎに行くシーンを多用していたこと。教会の孤児から、派手にノエルの手を払われたシーンとのコントラストが印象的ですが、正直手の描写がウゼーです。というか、唐突に手繋ぎをやたらめったら入れられても戸惑うだけです。何にせよ、まるでハーレム物エロゲの如く各ヒロインのフラグ立てを済ましております。さて、今回キーになったアイテムであるレンズですが、「旧時代の魔法みたいな技術の産物」とカールおじさんの解説入りました。やっぱロストテクノロジー? 後、カールおじさんの助言で一気にカナタの喇叭レベルアップ。才能が無いかもと悩んでいたのが馬鹿馬鹿しい状態。新米喇叭手が才能うんぬん言われてもね。佐天さんみたいに子供の頃から訓練しても芽が出ない状態になってから、才能を言い訳にしてください!
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #03
「いや~熱いの」というカナタの台詞は、もっとエロイ方向に振って欲しかったなぁ。とはいえ、今回一番の見所というか聴き所はここだしな。さて、相変わらず無国籍風というよりも和洋折衷文化がむき出しです。箸でご飯を食べるのに、カナタの作った味噌汁を珍しがる1121小隊の面々。みんな箸なのに、なぜリオだけスプーンで味噌汁を食すのかが疑問ですが。梨旺走ルとのサブタイですが、3人お出かけした後に倒れるカナタと、助けるべく薬を求めて走るリオなんだが…教会まであっと言う間に到着。走るの、これだけ? 「走れ、マリー!」と題しながら、マリーを抱えた男が必死にたっぷり走った『ナディア』より酷いぜぇ。リオのちょっと笑える慌てっぷりを見せつつも、その理由を倒れ寝込み他界したっぽいリオ母と、それを診察していた聖職者男の回想説明。リオの別回想で、カナタが幼少期に見たラッパ手と同一人物っぽい女性登場、彼女の曲をリオを通じてカナタが引き継いでいく流れを予感させます。ところで例の動かない戦車ですが、その他の装備品と比べて、明らかに技術レベルが異なるんですけど。ロストテクノロジーとかじゃ無いよね?
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』