RIDEBACK -ライドバック- #12とまとめ

琳、FUEGOと共にラストダンスへ…。というわけで、最終回はこれでもかっ! と言わんばかりにFUEGOによる光の舞台での演舞を見せ付けてくれました。舞台の場所は、すずりの逝ったあの場所。涙を添え物にグリモアを全て撃墜し終えた琳は、最後の未練を果たしました。舞台裏ではロマノフがあっさり失脚したり、戦闘シーンなしの結果のみで凄さを表現されてしまった岡倉だったりと蝶速展開で一気にドラマを流して、最後は再び桜咲く季節。大学に戻ってきた琳と、それを迎えるしょう子。FUEGOと琳の演舞にて、岡倉も未練を断ったのでしょうか? 多分、姿を消したんですよね? 珠代先輩の進路も気になるけど、良くわからん。てな具合に後半のテロ関係シリアス部分は無理矢理詰め込んだ感が強く、前半におけるRB部のおきらくっぷりとの作品世界観が違いすぎて厳しかったですな。琳の未練、という部分にのみフューチャーするならRB部だけでよかったんじゃないかと。原作改編前提なのだから、そこは思い切ってくれた方が物語り性もよりわかりやすくなったと思います。とはいえRBアクションと映像の描きこみは秀逸で、そういう部分では大満足でありました。








『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #11

亡き友と母の想いを胸に、再び光輝く場所を求めて少女は鉄馬(ライドバック)を駆る──。#11はこの一文が全てだが、一応一通りは。依田女史は某国で調査続行も証拠を見つけられずって報告したら、みさをさん経路でブツは入手済みでさらにその後の展開を希望。やはり今回の戦いはロマノフ敗退と失脚という筋書きが、周囲で張り巡らされている模様。その直接的なトリガーとなるキーファ&岡倉によるBMA襲撃部隊は、完全に軍隊路線で突撃。始まる前はなんだかんだ言っていた岡倉だけど、策が成功するとニンマリ。男の子だもんね! でも男の子らしく、琳だけじゃなくて珠代の事もちゃんと考えてあげてください。その琳は珠代に、すずりのためにささやかな花を捧げつつRBを降りる宣言を。自責の念に捕らわれるのは当然だけど、くすぶっている俺たちじゃあない。友達や仲間、そして母の言葉「心の赴くまま、ひたむきに舞えばいい」を思い出してやはりRBへ。尺の都合なんだけど、脱出用ヘリに向かうエレベーター内の時間だけでこの結論へ繋ぐのは無理がないかい? 結局ヘリ出発直前にGGP襲撃で、琳と珠代はRBで脱出。誰に褒められる訳でもない舞台へ心の赴くまま、踊りだす…。




『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #10

そして踊るべき舞台と、理由は用意された──でまとめられる今回。岡倉が一生懸命下準備しているテロだけど、彼はRBの調整とか結構理系肌なのね。ここで打ち上げる花火が、ラストバトルって事になるのか。パパ経由で入手した通行書で町に帰還した珠代&琳だけど、その辺の事情により片岡パパは反GGP容疑で逮捕。兄はみさをさんから取引という名の脅迫により、ロマノフ失脚に1枚噛まされる方向。依田はアリゾナで証拠集めと、外から中からロマノフ体勢崩壊へ向けてカウントダウン進行中。こうした複合的な事情により初めて歴史は動くのであって、華やかな舞台に立つ1人のスターだけでは動きません。ただし、舞台にはスターは必要。偶然と必然が絡み合う反GGPデモの中、参加していたすずりが結果的にRB少女として人身御供になってしまいました…。琳とすずりを真にGGPが間違えていたかは疑問だが、デモ現場に偶像としてのRB少女が存在した場合、たとえ偽物でもその偶像は叩き壊さねば更なる混沌の出現を予想するのは至極まっとうです。すずりの犠牲は、琳が自分と岡倉の未練の結果と自覚しており、ラストステージの準備は整った。整ってしまった…。






『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #09

岡倉と珠代先輩がエロイ関係にしか見えません。銃で撃たれた割にはサクッと逃走に成功し、珠代のコネでセーフハウスへって流れだが、岡倉の治療しつつ今後について会話する珠代はとっても大人な雰囲気でした。この流れだけでご飯3杯はイけるっ! 岡倉お出かけ後は女2人で釣り三昧会話。FUEGOは傷ついた脚の代わりでしかなかった──と結論付ける琳に、FUEGOのキーを渡せなかった珠代。琳本人はFUEGOを降りる気満々で、珠代が受領したFUEGOを見てもその決意は変わらず。一応自分がやってきたことの自覚と成長はあるようだが、RB部の連中はGGP反対デモにRBにすずりを乗せて参加予定っぽいので、おそらく琳がFUEGOを駆るためのフラグか。堅司がフラグじゃないのね…。岡倉はキーファに取引を持ちかけるけど、取引材料は現時点では不明。RB関係なんだろうな。キーファの脅しで踊り狂うロマノフの小物っぷり光ってきてますが、みさをさんが意味深な態度をとっているので彼女が結末へ向けての日本にいるGGP側キーマンで、そのトリガーが片岡兄のツテで海外に出た依田の情報戦術という流れになるのか。でも今回一番萌えたのはツンデレ娘の父もやっぱりツンデレな片岡南風です!






『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #08

前半とまるで違うアニメになった感のある本作品。BMAに捕まった琳は、キーファによる覚醒儀式。しょう子や堅司を助けた暴挙の根源には、怪我によって失った光り輝く舞台へ再び上がりたいという自身の欲求であること。この自覚式を見てしまっては、キーファと琳が織り成す2台のライドバックによる美しい走りを、単純に美しいと表現することはできないでしょう。でもこの理由だと、琳に必要なのはライドバックで輝ける舞台であって戦場である理由は無い様な気がするけどな。岡倉カスタムFUEGOを振り回すという事だけで戦場に出て行くとしたら、琳が単なるイタイ人なだけじゃないか? 琳を迎えに来た岡倉は、琳に見とれて右腕負傷とかつての英雄らしからぬ行動でしょんぼり。BMA側はキーファ大活躍でGGPに勝利。キーファは通信でロマノフに改めて宣戦布告「キャシャーンは俺が倒す!」 ロマノフを見下すようなみさをさんが気になって仕方が無い。戦場外では珠代経由で警察に乗り込む依田記者。展開がよめねーな。一番読めないのは、珠代がFUEGOのキーを見せびらかす事。戦争している状況で、どうしようってんだっ!?




『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #07

大方の予想通り、タイーホされた琳と堅司。その堅司は拷問による強要自白で見事、犯罪者へ。どこかに移送されたようですが、今後ドラマに絡むのか。このまま収容所かどっかでENDまで出てこなくてもいいけど。姉である琳は半目状態で完璧に精神にキテ、無気力モード全壊。目つきが普段かそれに近い状態だったのは、夢の中とキーファと再会した時ぐらい? 次回は再起動してくれるのだろうか? とはいえ血生臭い展開になってきたこのドラマにおいて、今ひとつ琳の役割というか立ち位置がハッキリとしません。移送中の琳を連れ去ったキーファ(BMA)と共にテロに入るか、あるいは日本の警察関係かGGPか。どこに行くにしても、まず琳個人のありようが単なる女子大生の域である以上、具体的な動機がないのよね。あるいは動機に弟堅司を取り戻す、という流れにBMAによってもって行かされるのかな。無口で渋いだけの男、岡倉も本格始動。GGPの追っ手を華麗に巻いたわりに、あっさりBMAにマーク(更にGGPに再マーク)されるのは何か考え合ってのことだと思いたい。でないと、たんなるドジな人で終わりだろ。ところで岡倉、珠代にFUEGO渡して意味あるの?




『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #06

本作品のサブタイトルが昭和チックなのは、一つの狙いどころなのかもしれない。GGPっていうネーミングからしてどうしてもGHQを連想しちゃうんですが、軍部による間接統治っぽい匂いもあるので、元ネタとしてはあるのかもしれない。今回はいよいよ白ライド登場と、そのテストとして用意された生贄たる珍走団ご一行(琳の弟含む。ライドバック単体だとパトレイバーチックに見えた白ライドだけど、実際に人が乗ると搭乗者がつけているプロテクター(?)の影響もあって、レイバーではなくて『ケルベロス・サーガ』に登場するプロテクトギアを思いっきりシンプルにした印象を受けた。そういや映画『人狼』における「立ち塞がる者あれば、これを撃て」的スパルタンな攻撃性は、もはや抵抗することのできない珍走団を血祭りにした白ライド隊にも若干通じるところがありますな。『ケルベロス・サーガ』が昭和30年代が部隊であることを鑑みれば、本作品のサブタイトルがあまりにも昭和的なのは当然なのかもしれない。多分。血祭り現場を見た琳は、弟たる堅司を助けるべく行動するも警察に包囲。次回はさすがに拘束スタートか。しかし、作品の方向性がわからんぜ。




『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #05

またしても「謎のライドバック少女」なる昭和なタイトリングに絶望したっ! ばっちりTVに録画された少女。民間サイドとして動くのはフリージャーナリストの依田。ドラマ的ポジションはまだわからんけど、とりあえずバストを強調しまくり服装センスから視聴者サービス要員の一人なのは良くわかった。GGPと警視庁側の本格ドラマ参戦? 早々に琳の正体と岡倉が関係している事をしるGGPの調査能力を高く評価すべきなのか、日本国内機関なのにGGPの後塵を拝する捜査能力しかない警視庁を貶すべきなのかはきわめて難しい問題。現時点での情勢としては、琳を守ろうとするライドバック部とそれを包囲するGGP。GGPの介入を避けたい警視庁に、それらの事実関係を追うマスコミ組みという形なのだが、どのグループも若手よりおじさんおばさんの活躍が光っている。おじさんキャラはストライクゾーンなので歓迎すべきところなのだが、岡倉が渋すぎて感情移入しにくいなぁ。岡倉の写真をみてニンマリするおばさん代表の横山みさをさんが、激しく気になるので早期退場せずに長生きして欲しいです。キーファ? あれはどうでもいいかな……。




『RIDEBACK -ライドバック-』
RIDEBACK -ライドバック- #04

今回のタイトル「しょう子、危機一髪」は、どう贔屓目に見ても昭和センス爆裂です。だ~れだ、これ考えたの。某在宅さん同様、白RBを見た直後にイングラムを思い出したわけですが、アレ系にいくならいっそ漫画版の97式ぐらいダメダメレイバー路線のほうが好きなんだけど、やっぱりアニメはかっこ良いデザイン優先? 最初にちょっとかっこ悪い系の方が、あとからアクション演出で「実は結構よくね?」風味になるんですけどね。レイバー絡みで言うと、今回はやたらとTV画像やレンズを通しての映像が多用されているわけでして、その点でも『パトレイバー』的というか押井守的な見せ方になっていたような。後半の







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RIDEBACK -ライドバック- #03

半月練習したのに、ボードの読み方を教えていない部活メンバーに絶望したっ! 岡倉スペシャルFUEGOではレース出場不可ってことで、別マシンで大会に参戦。ドライバーをサポートしてくれるはずのACSをOFFにしたほうが自在に操作できる、と言うのはいろんな車漫画やバイク漫画で語られている「極めれば電子制御よりも人間制御の方が優秀」というアレですな。どこまでいっても琳の基本スペックの高さに依存です。登場当初からあからさまに不振人物の岡倉。天司郎という若干DQNネーム入ってるとは思えない渋さなんですけど、裏で噂になってる日本人なのは、視聴者にとってはわかり安すぎるほどわかりやすい。琳のライドバック隊加入への伏線なのは間違いないだろうけど、岡倉のポジションが同じようにライドバック隊に入るのか、あるいは外部の人間として琳の後見者なり相談役になるのかがよーわからんです。同じ隊に入ったら、その時点で死亡フラグが立ってしまうか? ところでライドバックレースコースって、オンロードとオフロードの混在コースなのか。マイナースポーツなのに、専用設計コースなのかがすごく気になります。








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