涼宮ハルヒの憂鬱 #24
いよいよ溜息最終回…長かった。ちゅーか、これで完全新作は終了になるのか? シャミセンが話すシーンは結構萌えるポイントであります。一方で真面目にかたる古泉やみくるのそれぞれの立ち位置と自分達なりの言い分は、注意して聞いておくべきなのか。普通ならそうなんだけど、そもそも原作ですらそういった核心部分には深く切り込んでいないので、どうにも「ふ~ん」で済ませてしまいます。結局、古泉がキョンに告げたそれぞれの組織間抗争が描かれない限り、キョン(と視聴者)としてはリアル感に欠けるんだよなぁ。ま、この辺りの設定や語りは基本、シリーズとして続けてしまったがゆえの敗戦処理なのでしかたがありません。つーか、作者が『ハルヒ』シリーズを終わらせる気があるのかどうかすら、かなり疑問なんですがねー。あまり興味の無かった『溜息』が終わったことで、次の興味は次回エピソードに何が来るか、という部分。順当にいけば「朝比奈ミクルの冒険」なんですが、コレは最終回にしたほうがバランスは取れるよな~とずっと考えております。最終回の後に特別編、ってのは最近の京アニスタイルですから。その辺は、1週間待つしかないか…。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #23
京アニスタッフの目的は、いかにハルヒを傍若無人で嫌われるハルヒを演出できるか、とうい点に特化して「溜息」シリーズを作っているのではないか? と穿ってしまいます。秋に汚い池に投げ込まれ、甘酒飲ませて色気を出しつつ古泉とキスシーン寸前までやらされ、朦朧としているところをメガホンで叩かれまくる朝比奈みくるを見せ付けられれば、キョンならずとも力ずくで止めたくなるのは分かります。振り上げたキョンの拳を掴みとめるのは古泉の役目なのですが、ついさっきまでキョンの左前方の一番遠い場所に座っていたのに、振り上げたキョンの右腕を右後方からってのは…。長門もびっくりの瞬間移動っぷりです。えー作画レイアウト上の失敗でしょうか。きっとハルヒが身を守るために発揮した能力ですよね…って事にしておきますか。残りの大半はどうでも良いのですが、真面目で殊勝な顔つきの鶴屋さんはレアカットか。レアと言えば派手にヤラカシタ翌日、部室でポニーテールにしようとしていたハルヒのカットもか。つか、原作にこんな描写があったかなぁ? 立ち読みで済ましたので確認できないけど、ここだけはハルヒが可愛く見えたよ! ま、その程度で許さんがね。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #22
休日も撮影日! 全力全壊で蝶・監督っぷりを発揮するハルヒ。イライラMAXだぜーっ! と言いたくなる傍若無人ぶりなのですが、原作を読んでいたときってこんなにイライラしたかなぁ? おそらくイライラする部分はスルッと読み飛ばしていたのでしょう。そもそも2巻以降を読んだ辺りから、基本的にハルヒは1巻で完結している物語であると認識し始めていましたので。それこそ『空の境界』のヒロイン式がラストで幹也の手を掴んだ事で式の物語が完結するように、ハルヒも1巻のラストで終わっているのです。いわばそれ以降の物語は、オタクから搾取するための営業戦略による延命行為でしかありません。ハルヒの小説を買わなかった原因がここにあるのだけれど、んなことはどうでも良いか。本編的にあまり語ることが無いので、ついついハルヒ論というかハルヒを題材にしたマルチメディア展開論になっちゃうんですけどね。あえて語るなら、ついに登場の「ミクルビーム」と自爆して出番が増やされ古泉のリアクションぐらい? 古泉のあの微妙な動きは結構好きですよ? ただ今期新作分は古泉とキョンのBL的サービス描写が過剰すぎてウザいんですけどー。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #21
そしてクランクインへ。みくる衣装についての提案「プラグスーツとか、ステルス迷彩とか」は、やっぱりキョンの中の人によるアドリブだろうか? とはいえアバンで商店街から帰宅するハルヒ、キョン、みくるの3人が列車に揺られるシーンはもの凄くエヴァチックな映像に見えちゃったので、どこまで台本なのかが気になります。さて、終始笑顔で暴走列車状態のハルヒでありますが、それに引きずられるSOS団の面々は大変ですね。もっぱら約2名が。そんな笑顔全壊ハルヒですが、ロケ地到着直後にみくる飲みかけペットボトルがキョンに渡されそうになった途端に完全防御を行うのは、ニンマリするべきところなのでしょうか。まぁ彼らの苦難の道はこれからが本番。しかし、ミクル伝説放映まで長いなぁ。そんな今回ですが、一番の見所はやはり谷口しかないでしょう。あんなにたくさんしゃべった回があったであろうか。隠れ谷口当番回なのかもしれないです。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #20
やはり時間軸どおり進行するのか。これにて、今期TV放送で『消失』へ至る道は完全に閉ざされたと結論付けても問題ないかと。と言うわけで、個人的にはまったくアニメ化されることを期待していなかった『溜息』がここに開幕。相変わらずの京アニクオリティで製作される映像の完成度は、まさに溜息が出るばかりであるけど、このエピソードの結末があの『朝比奈ミクルの冒険』だと知る前期視聴者からすれば、たんなる焦らしプレイでしかありません。まぁ『溜息』をやらないと、なんでシャミセンがキョンの家にいるのか? とかって部分は語られないわけなんですが、あえて語らなくても良いような気がするけど。まぁ一応見るけどね。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #19
京アニ、無茶しやがって…。というわけで、エンドレスエイト8回目。あれ、15532回目に該当するような気がするけど、きっと気のせいですね! それはともかく、ついにループからの脱出、おめでとうございます。DVD収録枚数から偶数で終わると言う点のみは予想が当たったけど、肝心のDVD販売に今回の一件はどのように影響するのかも大変な見ものであります。話題にはなったけど、販売促進には繋がらないような気がしますが、それでも買うのが信者でありファンなのでしょう。わたしゃ買わないけど。さて、ループ脱出にたどり着くまでのキョン精神世界内部苦悩表現は、かなり手に汗握る演出だったのではないかと。そのために15531回の積み重ねがあったわけですね。リアルの我々は7回のみだけど、ただ同じ事を繰り返す事の意味を少しは実感できたのではないだろうか。たった7回で、これだけ話題になる世の中なのですから。残りの新作ですが、全28話説だと5回分。たった5回で消失を纏め切るのか、あるいは時系列順に「溜息」に突入か、はたまたしばらく既存部分を流しつつ、ヒトメボレLOVERや雪山症候群へ進むのか。誰か角川の暴走を止めろ!
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #18
早いもので、15527回目の夏休みです。なんか7回目のような気がしますが、デジャヴに違いない…どっちにしろデジャヴですね。とはいえ書く事なんていい加減ありはしません。報告と言えば、今回もループなので次回も「エンドレスエイト」ほぼ確定。演出面で気になったのは、夜の謎解き会で例の長門だけ隔離チックなレイアウトになってないのと、ミクルの放送禁止用語説明カットぐらいか。「強烈な既視感」演出は、シーンループと映像の見せ方によって過去最高ともいえる強烈さを受けたものの、やっぱり何も出来ないSOS団の面々。ここまできたら、むしろ最終回までエンドレスエイトで駆け抜けて欲しい。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #17
やってきました15524回目のループ。今回で終わりと予測していただけに、またしてもループは完全に予想外。冒頭から「止まれ」の標識にED曲『止マレ!』なのに止まらない。残りの新作も全部エンドレスエイトなんじゃないだろうか? 等と埒も無い事を考えてしまうぜ。来週が7月最後の放送だから、そこで終わるのか。それともエイトだけに8回目で終わるのか。いっそ8月いっぱいまで走りきるのか。何、このチキンレース? 本編的にはもはや語ることもないんですが、ちょこっとだけ。長門を点景っぽく使い、ワイドな画作りっぽい印象を受けたわけですが、これも長戸の孤立感を出したかったのかなぁ。ラスト、「ハルヒを帰しちゃダメだ!」演出は#16の繰り返して見せるほうがキョンの必死感が伝わってくるように受け取れるんですけど。ここまで作ってくると、都合よく長門的絶望感や孤立感の上昇を視聴者に感じさせるのは難しいよね。当初の噂どおり全28話とすると、新作は14本。笹の葉+エイト(7)で8本分消費確定なので、残6本。『消失』をやるなら、次回がほぼ限界ですよねー。『消失』をやらないなら、何とでもなるけどさ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #16
そして15521回目のループ。いやはや、本当にビームを受けた零号機の気持ちが良くわかるぜってぐらいの攻撃です。自分で予測しておいてなんだけど、本当に5回目もエンドレスで次回に続くでした。細かい違いは某在宅さんに任せるとして、気になったところだけを3点ほどピックアップ。1つは盆踊り前の買い物イベントカット。これにより、何事も無かったかのように浴衣で盆踊りに参加するSOS団の面々。ここでのシーンカットは、もう1つの部分。8/30の別れ際演出の時間捻出のために切られたのでしょう。と言うわけで、30日解散宣言をして喫茶店から出て行くハルヒと、それを引きとめたいけど何も言えないキョンのシーンを都合4回繰り返し。これもループかよ! おかげでキョンの絶望感がさらに増幅されていましたけど。最後に31日夜、手付かずの宿題を諦めてベッドに入る時間。これまでは23:45付近だったのに、今回のみ23:58に就寝。月面さんの時系列を改めて眺めていたんだけど、このループは全て時系列放送による「消失」で最終回を迎えるための方法論なのかなと考え出したり。雪山やヒトメボレで終わったのでは、カタルシスに欠けるという判断とか、そんな邪推をしてみるぜ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』
涼宮ハルヒの憂鬱 #15
怒涛の木曜日ラッシュ(うみねこ、バスカ、狼等)の中でも現在最もHotなのがハルヒなわけでありますが、一部で非難ゴーゴーらしい「エンドレスエイト」4回目となる#15。中の人的には15513回目の夏休みらしいですけど。たかだか80頁程度の短編に対して、#12~#15の4回を費やして未だに完結せず、ゆえに#16も「エンドレスエイト」はほぼ確定。繰り返す事によって、全てを完全に覚えている神視点であるところの長門と同じ立場に視聴者を追い込む、というTVアニメで許されるのか? と問いたくなるシリーズ構成となっています。この手の実験的作りは歓迎なのですが、一部ファンにはかなり不評なようです。ま作品の作り的な部分よりも、完全に記憶がリセットされているハルヒが毎回違う衣装で登場している不自然さの方が気になるけどね。全てがリセットされてやり直すならば、何億回繰り返そうが同じ結末になると考えておりますので。それよりも、これDVD化どーすんだろ。笹の葉は1話1枚っぽいけど、その後のDVDが1枚2話収録だとすると、切り良くするために次回#16でもまたループしそうな気がして仕方がありません。ちょっと! 『消失』は何時になったらやるのー!
『涼宮ハルヒの憂鬱』