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CANAAN #13


カナンという名を持つ、2人の少女の物語も完結。本来シャムとうい男により生み出された2人、アルファルドとカナンが紆余曲折を経て大人へと至るイニシエーションを描いく作品となるはずなのだが…。通過儀礼を無事に終えるカナンと、通過儀礼に失敗したもう一人のカナンにしてカナンのそれを成就させるための障害役を同時にこなすアルファルド、というキャラ配置は上手いと手を叩くしかないけど、その形が明確化したのは終盤の残り僅かな時間になってから。その他、魅力的なキャラを出しすぎたがゆえに焦点が定まらないまま、ズルズルとやっちまった感ありありなのは、極めて残念。シリーズ構成の熟成不足と言えばそれだけなのですが、ガンアクションなどの細部の作りこみも素晴らしかったので、実に惜しい。神は細部に宿る、とは言うものの細部だけ良くてもね? が真実。最終回、マリアやユンユンも見所はあったのだけど、結局一番おいしかったのはみのさんの「いいケツしてたなあ!」と、あえておちゃらけて魅せるシーンだと確信をもってお伝えしたい。ところで、自身の腕を銃で撃ち千切って落下したアルファルドが生きていたのはさすがにどうかと思うよ。

CANAAN

CANAAN #12


かつて列車で殺されたシャム。今再び、列車に乗り合わせたカナン、マリア、ユンユンを襲うアルファルドとのラストバトル…と書くと盛り上がる事間違いなし! と言いたいけど、実際はビミョー。アクション動画は魅せるのですが、そこにいたるまでの仕掛けがねぇ。シャムを失った過去と現在の惨劇を組み合わせる事で、共感覚者であるカナンにリアルな幻覚を演出するというのは良いけれど、それと知った後も延々とカナンに語りかけるシャムって何? アルファルドの仕掛けはもう一つ、直接マリアを抑える事。アルファルドと対峙した上で「写真を撮らせて」と言う辺りにマリアの成長が伺えるものの、ドラマ上の役割は爆弾抱えての人質。マリアの記憶とか、そこいらは無かった事の用にドラマ進行中です。次回、最終回ですよね? 引きは爆発直前で、というありがちなパターン。絶体絶命状態ではあるものの、マリアが助かる展開が普通。普通っていうなっ! 次回、爆発シーン後に「あれからx年後…」でキングクリムゾンして、みのさんが事件を記事にした内容を読み上げる形式でのネタバラシとかは、是非回避してもいらいたいです。でも、そうしないとみのさんの出番が無いか!?

CANAAN

CANAAN #11


氷漬けカナンを足元に、夏目さんに銃を突きつけられるマリア&ユンユン! なる形からスタートですが、そこにアルファルド登場→2人組みを逃がした後にネタバレ大会。夏目さんの背景がかなり分かったけど、必要情報を得て特殊部隊にファクトリー攻撃をさせた後の「サンディ田中の遺志」って何? 残り話、もうないよー! 米軍の攻撃の中、行方知れずとなっていたハッコー捜索をするカナン。見つけた先では、亡骸のサンタナを肌で暖めるハッコーの姿ががが。カナンの手をとらず、その場で2人で果てる事を選択する切ないシーンだけど、どうにも「死姦プレイ」に見えてしまう。どうにもネタ方向に振れるのは、やはりリャンチーショーがあるから! 愛するアルファルドと命をかけた真剣勝負は、これまで無視されまくったリャンチーにとってまさに至福の時間。切られて投げられて、それを快感とするリャンチーの姿は普段のカミングズと同じ。なんというドMプレイ。結局アルファルドとの戦いも途中でやめる放置プレイの末、カミングズによる心中と最後まで報われない2人です。何か今回で走りきった感ありありですが、まだ続きます。リャンチー劇場は今回で最終回で文句ないけどな。

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CANAAN #10


ついにファクトリーでの攻城戦開始。マリア&ユンユンを車に残して突入する面々ですが、ハッコーを連れて行く戦術的理由ってヤツを具体的に提示して欲しいです。敵味方関係なく巻き込む殺人ヴォイスをもつハッコーだけに、連れて行かないか単独で動かすかが正しい戦術に成る筈なんだけど、そこはお話の都合上ってやつですか。そんな進入組みをお風呂から眺めるリャンチー。サンタナは見られている事を自覚してますが、視聴者的に見たいはずのお風呂リャンチーが見る側なのは上手い配置。いや、これともう一つぐらいしか素直に褒められるところが無いんですよ! そのもう一つは、罠に嵌ったとはいえ、結果としてサンタナを自身の声で殺す事となったハッコーを抱きしめるみのさん。死亡フラグ立ち捲くりのサンタナでしたが、その意を受けて銃を乱射するハッコーに素手で向かうシーンはぐっと来るものがあります。これでもうちょっと人間関係を描いてくれればねぇ。描けているのはリャンチーのハッチャケぶりばかり、というのが返す返すも残念です。欲求不満を持て余す夏目さんも参戦して、ますます混迷の度合いを深めるかな。

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CANAAN #09


ユンユン合流でついに6人パーティ。RPGの基本ですよね! 共感覚が使えない戦士カナンは、まったくの役立たずでありますが、敵味方関係なく巻き込む超音波女ハッコーのおかげで襲ってきた仮面男を撃退したけど、ハッコーの殺さないで欲しいという言葉で殺されるのはどんだけ皮肉な展開なんだよ。おまけにユンユンは故郷で薬切れ→死亡を目指していたとか。救いの無い展開だけど、なんか最後は大沢パパの力で解決! なんて落ちも勘弁して欲しいところです。消えた村に到着後、ようやく語りだすサンタナ。CIAによるUAウィルスと偽装抗ウィルス剤によるクリーチャー実験など、過去の経緯が分かりましたが、正直2話ぐらい早く知りたかったような。ゲッサムさんは、お姉さま直々に処分されそうになってさらに逝っちゃってます。むしろイっているような。そろそろこの2人の決着も付くか? ところで生き埋めになったカナンの目の前にいたマリア達よりも、ヘリでやってきたアルファルドの方が先にカナンと会うのは矛盾してませんか? 今回はみのさんがマリアを厳しく育てているシーンがあったのが、実によろしかったです。

CANAAN

CANAAN #08


現在、もっともレビューの筆が重い作品となってしまった作品ですね。問題は先日も書いたように、絡むキャラ数が多いのに背景を描きこまず、今だけを表示しているからなんだけど。今回はハッコーの過去について語られるわけであります。回想シーンで見せる最初の加害と被害はかなりショッキングな描写。ただ、そこからネネライブでの歌やカナンの首絞めと拒絶へ続けるには、端折りすぎも大概にしてくれとさすがに言いたくなってきます。これならライブでノリノリなジョージドライバーをもっと映して欲しいぞっ! そして主人公チームは欲求不満ではない夏目さんで有名なTVドラマの歌を熱唱しつつ、消えた村へと。連れて行きたいという意思はハッコーのものらしいけど、なんで連れて行きたいのかが良くわかりません。みのさん以外で、いままでハッコーに真相を問おうとしたしつこい男はいなかったのかね。道中、白々しいまでにラブラブなマリアとカナンに呆れつつ、次回で盛り上がれるようになって欲しいぜ! ところで、この時点でユンユン再登場の理由が分からんぜよ。ところで共感覚消失って、一時的な物じゃないんですかね? どこかで復活しそうなんですけどー。

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CANAAN #07


ゲッサムフィーバーも遠い昔の事ですね、と遠くを見たくなるほどのリャンチー捨てられ回。カナンに救出されるマリアと比べると、あまりの扱い。とはいえカナンとマリアの関係同様、アルファルドを慕うリャンチーの理由がまったく描写されていないので、凄く薄っぺらにしか見えません。背骨がないというか、地に足が付いてないと言うかね…。描きこみ不足はサンタナと夏目の協力体制にもありあり。一旦電話で協力の是非を問いつつ、実は入り口にいてすぐに乗り込むというのはありがちな演出。それ自体は悪くは無いのだが、シーン演出とかキャラとかがとにかく「かっこいい」と作り手が信じているものを羅列して視聴者に見せ付けているだけの、自慰アニメにしかなっていません。サンタナの過去もそうだけど、そもそも夏目の所属や目的、カナンとの関係についてもいっさい言及していないわけで、そんな状況で折り返しの#07。俺がかっこいいものを並べれば、かっこいい作品が出来ると勘違いしているB級C級作家による小説を読んでいる気分ですな。そんな作品が多いのも事実ですが。好意的解釈するなら、おそらく群像劇的なのをしたいんだろうけど、キャラを絞るか2クールにしてよ!

CANAAN

CANAAN #06


なんというリャンチーによるワンマンショー! サブタイトルでもある「LOVE & PIECE」を叫んで気分サイコーの大統領を一気に突き落とす、リャンチー「ゲッサム」爆破。対テロ国際会議での見事なテロでああります。イカガワシイ招待状なのに、マリアを会場取材に差し向けたみのさんを迂闊と言うべきか…。予定通りマリアは人質で、リャンチーに回し蹴りまで喰らって。下手すりゃ首の骨が折れるよ! 傍若無人なリャンチーだが、愛するアルファルドから愛してもらえずに報われませんが、それでも命に従います。そのアルファルドは、かつてシャムより個人の欲望による行動を行うなとの教育を受けていたようだが、あえて欲望を持つことでシャムを完全に乗り越えようとしているのか。これは今回、マリアを失いたくないという理由だけではないと思い始めたカナンの変化にも通じるところかも。シャムの教えを超えた者こそが、この戦いの勝者になるのかもしれない。一方、ハッコーの超音波ボイス攻撃を受けたみのさんは、ニュースをみて、慌てて会議場へジョージタクシーにて移動。だがしかし、密閉空間でUAウィルス撒き散らし作戦は無事発動。なんか、風呂敷が畳めるか心配だよ。

CANAAN

CANAAN #05


前回壊れてしまった友情は、あっさり1回で回復しちゃいましたね。そのキーマンとなるは、今ひとつポジションの分からなかったユンユン。蛇に関係する下っ端連絡員風味だと思っていたら、本当に下っ端だったのね…。リャンチーから配給(薬)を受ける一方で無理難題を吹っかけられるユンユン。「役立たず」「死ね」と言われて、結局反論できないユンユンですが、それでも頑張ってマリアを人質にとってカナンをおびき寄せると爆弾とカナンを抱きかかえて川へダイブ。落ちた時点で火が消えるんじゃね? と突っ込みたかったけどさ。このピンチ、相手を殺せばそれで終わりだけど、マリアを悲しませたくないとあえて運命を受け入れようとするカナンと、それを察したユンユン、助かった2人に抱きつくマリアと3人の絆が新たに結ばれる良いエピソード。だがしかし、序盤の食事シーンで何気なく、けれども木津千里と薬を飲む、そしてボナーゆえに薬が無ければ生きていけないユンユンの行動は今後注目すべきか。いろんな意味で、バッドエンドフラグしか見えないぜ! そして今週もハッコーさんに癒されました。結構おちゃめな人ですね。そしてあの合鍵を使う機会はあるのか?

CANAAN

CANAAN #04


タクシージョージ再登場で、テンションMAX! 屋上から車をどうやって降ろしたのやら。カナンの世界を前に、つい拒絶しちゃったマリアはみのさんによる季節外れの上海蟹で気を取り直し。夜の散歩で昨日のデートコースを巡りたどり着いた答えは、目を背けていた「カナンの事を知りたい」とのこと。これは2人の友情パワー復活フラグと素直に取りたい。その後、ワルそうなのに絡まれた所をユンユンに救われますが、ユンユンの立ち位置が今一わからん。カナンはマリアの拒絶にショックを受けつつも、やっぱりマリアの危険は取り除く! さらに1度全てを失ったカナンに名前を授けてくれたシャムを殺した恨みも晴らします! 暴走気味にアルファルドとの対決シーンは、まさに圧巻の動画。気になるのはトイレという限定された空間で、2人の選んだ武器がともに拳銃であると言う事実。あれだけ狭い空間なら、拳銃よりもナイフの方が有利とMASTERキートンに書いてあったような。「憎しみに義務で戦え」とのシャムの教えを守れなかったカナンは、敗北して現場から逃走。シャムの教えに立ち返り、マリアの友情を回復できるか! その前に夏目さんの欲求不満を回復させてあげたいです。

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