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「海南島戦時性暴力被害賠償請求」高裁判決のメモ 

 26日付のエントリ、『福岡市議会が「慰安婦」問題に政府が誠実に対応するよう求める意見書を採択』のコメント欄にメモしておいた様に、26日の15時に『海南島戦時性暴力被害賠償請求事件』の高裁判決がでている。
 不本意ながらの予想通り、一審判決が支持されて、控訴は棄却された。即座と表現して良いであろう2009年3月26日 17:58付で『中国人戦争被害者の要求を支える会』に公表された『弁護団声明』(海南島戦時性暴力被害賠償請求事件弁護団および中国人戦争被害賠償請求事件弁護団)によると、支援者の皆様が尽力されてきた結果がみえる、かなり踏み込んだ内容であるようだ。

 「日本軍慰安婦」問題に関する報道は、いつもながら少ない。日本紙では、しんぶん赤旗がそれなりに、毎日が簡素に報じた程度だ。その為か、裁判で勝訴していないから「日本軍慰安婦」問題で被害事実もなかったように受け取っていると覚しき人がネットでは散見できるようだ。実際には、事実認定の段階に至った裁判では、被害事実は認められているのに。ここでは、26日 21:17付で『海南島訴訟判決文全文』もアップされていたたので、弁護団声明にしめされたポイントに沿って判決文を確認し、メモしておこう。

ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2009/03/29 15:16 ] 自爆史観 | TB(0) | CM(0)

福岡市議会が「慰安婦」問題に政府が誠実に対応するよう求める意見書を採択  

 2008年の3月25日、兵庫県宝塚市議会が、『日本軍「慰安婦」問題に対して、政府の誠実な対応を求める意見書』を本会議で議員25名中24名の賛成にて採択した。これが、日本軍「慰安婦」問題を、日本政府が解決するよう求めた地方自治体が提出した意見書の最初のものとなる。公式謝罪や補償をせず、真相究明や責任者処罰もせず、教科書の記述も消したことを国際的に非難されていることに言及した上で、日本政府に『1993年の河野洋平官房長官の談話の上、さらに日本軍「慰安婦」問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め誠実な対応をされるよう求める』意見書だ。もう、一年経ったのだ。

 そして、2008年6月25日、東京都清瀬市議会が、『「従軍慰安婦」問題について政府の誠実な対応を求める意見書』を採択した。これも、『平成5年の河野洋平官房長官の談話などと矛盾しないように、さらに「従軍慰安婦」問題の真相究明を行い、謝罪し、賠償責任を果たし、学校で教えることで、各国の被害者の尊厳回復に努め、誠実な対応をされることを強く求める』内容のものだ。22人の議員中、自民党議員である8人が反対に回り、他の、公明党所属の議員も含めた賛成によって採択されたという。

 2008年11月7日には、札幌市議会が、『「慰安婦」問題に関する意見書』を採択した。こちらも、日本政府による被害者への謝罪や補償がないこと、真相究明もされてないこと、教科書記述を消し去った事への国際的な批判に言及した上で、『1993年の河野洋平官房長官の談話に基づき、「慰安婦」問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め、下記の事項のとおり、誠実な対応をされるよう強く要望する』ものだ。

 宝塚市議会による「慰安婦」問題解決を求める意見書採択からちょうど1年目の、2009年3月25日。

 今度は福岡市が意見書を採択したとの情報を、『「慰安婦」決議に応え今こそ真の解決を!』さんで見かけた。探すと、『調査会法情報』さんでも意見書の全文をアップしてくださっており、『STONEWALK KOREA 2007 BLOG』さんでも意見書全文と情報があった。『STONEWALK KOREA 2007 BLOG』さんで転載してくださっていた関係者の方が複数のMLに流した情報によると、意見書は3月9日に社民党とふくおかネットワークの共同提案として提出されたそうだ。

 25日の本会議では、ふくおかネットワーク 社民党 民主党 共産党の共同提案ということになったみたいだが、自民党は反対に回ったという。公明党には自民党からの圧力があったそうだが、歴史教育に関する要望項目を削除することで話をつけ、公明党は賛成に回り、僅差で可決されたとのことだ。

 以下、意見書全文(『STONEWALK KOREA 2007 BLOG』より);
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[ 2009/03/26 08:19 ] 自爆史観 | TB(1) | CM(3)

減らないドメスティックバイオレンス被害 

 共同通信(47ニュース経由)2009/03/24 10:12付で、こんな記事が出ていた。
DV経験、女性の3割超 05年から被害減らず
内閣府が3年ごとぐらいに(前回調査が2005年と)ドメスティックバイオレンス(DV)被害調査を行っているそうで、2008年10-11月に実施した調査、20歳以上の男女合計5000人を対象に実施し3129人から回答を得た結果が公表されたそうだ。配偶者の男性から肉体的・精神的な暴力被害を受けた女性が33.4%にのぼり、これは前回2005年の調査と比率が変わらないという。

(略)
 夫からDVを受けたことがある女性のうち、13・3%は命の危険を感じたと回答。10代から20代で恋人から暴力を受ける「デートDV」を経験した女性は13・6%で、このうち21・9%が命の危険を感じたと答えた。
(中略)
 夫からのDVでけがをしたり、精神的に不調になったりしたと答えた女性は34・8%、「デートDV」では48・4%に上った。(後略)

この記事ではデートDVに重心をおいており、件数がゼロとも思えない男性の被害については言及がない。

 一方、MSN産経 2009.3.24 10:21付の「結婚経験ある女性、11%が繰り返しDV被害 男性も3%」では、

(略)事実婚も含めた結婚経験がある女性の10・8%が夫から身体的暴力や心理的攻撃、性的強要といった暴力(DV)を繰り返し受けていたことがわかった。妻から同様の暴力を繰り返し受けた経験があると回答した男性は3・0%だった。
(中略)
 一度でも暴力を受けたことがあると回答したのは、女性が33・2%、男性が17・7%。このうち、女性は13・3%、男性は4・7%が命の危険を感じるレベルの暴力を受けたと答え、女性は34・8%、男性は14・1%が暴力を受けてけがをしたり精神的な不調をきたしたりしたと回答した。

 男性の被害に関する言及がきちんとあるのは良いのだが、どうしたことか、配偶者間DVのことばかり言及があり、デートDVの言及がないようだ。それに、数字が違っている部分があるような気がしないでもない。

 また、毎日では2009年3月24日19時35分付で報じられており、『既婚女性:25%が配偶者からDV経験 内閣府調査』。何かまた違う数字が出てるぞと思ったら、報道タイトルは身体的な暴力被害の割合だった。

 これは元々の調査結果をみておかねば。
元データはここにあった。
内閣府男女共同参画局の『配偶者からの暴力被害者支援情報 「女性に対する暴力」に関する情報』の『男女間における暴力に関する調査(概要)(PDF、平成21年3月公開)』。

[ 2009/03/25 00:00 ] ジェンダー関連? | TB(0) | CM(0)

女性差別撤廃委員会第44回会期が2009年7月から 

 2009年3月17日付のしんぶん赤旗で、『女性差別撤廃条約 国連採択から30年』という記事が掲載されていた。サブタイトルに「日本の遅れは深刻 政府に情報提供求める国連」とある。女性差別撤廃委員会が、第44回会期として、今度の7月に開会するらしいのだが、記事に色々内容が盛り込まれていることもあって、またなぜこのタイミングで報道されているのか等、記事がちょっと分かり難くかった。

 要するに、
 1,女性差別撤廃条約は1979年の12月に国連で採択されて今年で30年(国連加盟国192ヶ国中185ヶ国批准)。
 2,ILO(国際労働機関)総会が今度の6月に開催され、ここでも1985年以来、24年ぶりにジェンダー平等についても討議される予定。
 3,女性差別撤廃委員会が、第44回会期として、今度の7月29日に開会。
 4,その女性差別撤廃委員会第44回で進捗状況を討議する資料として、2008年11月20日に、日本政府へ(もちろん日本だけではない)質問を出していた。
 5,その質問が、内閣府男女共同参画局ホームページに掲載されたのが、この三月(赤旗の報道による、内閣府男女共同参画局のホームページでは2月27日付)。
という話らしい。赤旗の記事では、審査のポイントの柱などが開設されているが、まずは質問そのものを確認。

 どうやらこれがそうらしい。
内閣府男女共同参画局の『北京行動綱領(1995年)及び第23回国連特別総会成果文書(2000年)の実施状況に関する各国政府への質問状 (日本語版PDF)』
なんだか、赤旗の報道にあるような「女性差別撤廃委員会」の名詞が入っていない文面で、やや頼りなくはあるが、このPDFに序文として
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[ 2009/03/23 07:03 ] ジェンダー関連? | TB(1) | CM(0)

2009年のILO条約勧告適用専門家委員会報告書にて第二次世界大戦中の性奴隷制と産業奴隷制問題が言及される 

 国際労働機関(ILO)とは、

1919年、第1次世界大戦後の社会改革に対して高まる懸念、そしてあらゆる改革は国際的なレベルで進められるべきだという確信を体現するものとして、「世界の永続する平和は、社会正義を基礎としてのみ確立することができる」という憲章原則の上に設立

され、憲章として、「いずれかの国が人道的な労働条件を採用しないことは、自国における労働条件の改善を希望する他の国の障害となる」と謳っているという(ILO駐日事務所「ILOとはより)

 そして、ILO第14回総会にて、1930年6月28日採択、1932年5月1日発効された第29号条約は、「強制労働に関する条約」で現在も通用している条約だ。日本は1932年11月21日に批准している(ILO駐日事務所「強制労働ニ関スル条約(第29号)より)

 さて、それと興味をもって調べればすぐに出てくることなのだが、特に興味をもっていなければ気がつかないかもしれない「慰安婦」関係の情報として、日本が「慰安婦」問題において、ILOにおいても注目されていることもあるかもしれない。日本が批准済み以降に、上記の「強制労働に関する条約」に抵触したと判断がされているからだ。
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[ 2009/03/21 12:55 ] 自爆史観 | TB(0) | CM(0)

日本と国連・自由権規約委員会 

 当ブログでも2008/11/01付のエントリ;『国連・自由権規約委員会が日本の人権状況に関する第5回審査最終見解を公表(加筆有)』等で言及した様に、この国連委員会でも、日本政府の「慰安婦」問題に対する対応は批判されている。

貴締結国は、法的責任を認めなくてはならす、大多数の被害者が受け入れることができる方法で「慰安婦」制度について疑われることがないほど完全に謝罪しなければならず、被害者の尊厳を回復しなければならず、存命中の加害者を訴追しなければならず、正義の問題としてサバイバー全員に適切な補償を行なう法的措置および立法措置と直ちに実行しなければならず、児童・生徒・学生および一般大衆に「慰安婦」問題について教育・啓蒙しなければならず、被害者を中傷もしくは被害者の体験を否定するあらゆる試みに対し反駁し、法的に処罰しなければならない。


Stiffmuscleの日記 2008-10-31付『国連人権規約委員会の最終報告書(Concluding observations)の内容より一部』
 
 「慰安婦」問題に限らず、かなり広い範囲にわたる批判をされているのだが、民主党の谷岡郁子参議院議員が2009年の1月5日付で、この勧告を踏まえ「歴史教科書と国連人権委員会による従軍慰安婦についての勧告に関する質問主意書」を提出している。

前国会、「歴史教科書とその検定に関する質問主意書」(第一七〇回国会質問第一一六号)を提出し、その質問三において、二〇〇八年一〇月に公表された国連人権委員会による自由権規約に関する対日審査報告書の二二項を受けての、今後の歴史教育のあり方や教科書検定のあり方についての見解と対応を問うた。これに対し、その答弁書(内閣参質一七〇第一一六号)において政府は「我が国の教科用図書検定制度は、(中略)文部科学大臣が教科用図書として適切かどうかを決定するものとなっており、教科用図書検定基準等に沿ったものとなっている限り、教科用図書で具体的にどのような事象を取り上げ、それをどのように記述するかは、当該図書の著作者等の判断にゆだねられている」と回答している。対日審査報告書に記された勧告にしたがって改善策を考えるならば、当然、歴史教育や教科書検定の今後のあり方についての検討がなされるものと考えていたが、先の答弁書ではそのような対応が見られず、また国際的な対応としてもきわめて不十分であると思われる。
 よって改めて以下質問する。(後略)


 13日付で発行されている答弁書は、いっそ感心するレベルかもしれない。以下の強調は引用者による。

 御指摘の勧告は、法的拘束力を持つものではなく、市民的及び政治的権利に関する国際規約(昭和五十四年条約第七号)の締約国に対し、当該勧告に従うことを義務付けているものではないと理解している。
 また、御指摘の内閣官房長官談話の趣旨は、慰安婦の問題を長く記憶にとどめ繰り返さないという決意を表明したものであるが、特に具体的な研究や教育を念頭に置いたものではない。(後略)

 …義務づけじゃないから、シカトする
 そんなことをきっぱり断言するのは大変体裁が悪いと思うのだが、そうじゃない人が総理大臣をやっているようだ。勧告されているのは「慰安婦」問題だけじゃないのだが、他が違う方針とも考えがたい。この国、国連人権理事会の理事国なんだけど(呆)。


 さて、3月17日付で時事ドットコムにて報じられていたところによると、新たな自由権規約委員会の委員長が選出されたそうだ。16日に委員18人の互選で11票獲得して当選した人物は、2007年から委員を務めていた、岩沢雄司氏という方で、東大大学院教授だそうな(「自由権規約委員長に岩沢氏=国連より)

 岩沢氏は、どういった思いで、日本政府の姿勢を見ているのだろうと、と。

民法改正や政治・経済における不平等など、多くの問題は10年前の第4回審査においても是正を勧告されていますが、10年の間に差別是正の取り組みがほとんど進んでいないことに、委員たちは強い苛立ちと批判を表明しました。


アジア女性資料センター 2008-10-31付『自由権規約日本審査最終見解に関するアジア女性資料センターの見解』より一部
ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2009/03/19 18:53 ] 自爆史観 | TB(1) | CM(0)

謎のハゲ 

 …別に世界を敵に回そうと考えているわけでもないし、特定個人に喧嘩を売ろうという意図でもない。その証拠に、某所にトラックバックだって送ってないし。

 謎の言い訳はともかく。



[ 2009/03/17 17:42 ] 猫便り | TB(0) | CM(14)

笹川尭・自民党総務会長発言@大分 

 かねてより、御自身の女性観を披露する発言を重ね物議を醸してきたというか、私や私と価値観の近い人達から非難の視線を向けられてきた自民党総務会長の笹川尭氏に関して。こんな女性観の人物が指導的な地位にいるのってどうよと考えてきたのだが、私の考えの浅さを反省したいと考え、このエントリを書いているのであった。

 実に考えが浅かったと反省せざるを得ない。なんだコイツは感じざるを得ない発言と、その背景にあるであろう発想は、ジェンダーがらみのだけではないとは、予想がつくべき事であった。

[ 2009/03/15 15:13 ] 四方山話 | TB(0) | CM(15)

ガングリオシドって何? 

 ある日、職場に行くと、同じ部署の橋本さん(仮称)が聖母のような微笑みを浮かべながら近寄ってきた。…思わず警戒する。

 「これ、騙されて飲んで♪
「騙されたと思って」ですらないらしい。長い方の辺が10センチ程度の厚紙の箱に入った飲物。

どう見ても怪しい。


 「何ですか? これ
 「清涼飲料水

確かにそう書いてある。


 「…何に効くってふれこみ?
 「癌だって
…素直なお返事だったが。。。

 「癌に罹患して無いのに飲んで大丈夫なんでしょうか?
 「だって清涼飲料水だし
…そりゃ、そんな大げさな効果は無いだろうけど。

 「もうすぐ賞味期限切れるから早い目に飲んでね♪
 「本当に、飲んで妙なことにならないんでしょうね?
 「ちょっと、胃がカッとなるだけ
…充分、嫌な気がするが、、、まぁ、ネタになりそうだからありがたく頂くとする。
もちろん、部署の他の人間にも押しつけたようで、かなりの人数が飲んでいた。しばらく観察してみたが、特に誰も異常を申告していないようだ。


[ 2009/03/14 17:32 ] ニセ科学系トンデモ | TB(1) | CM(12)

異次元鶏はむ作製メモ 

 このところ、良く頭に浮かぶフレーズがある。以前、jabberwockさんがあるエントリに書いてらした、『ブログをいうものをはじめて知ったとき、きわめて無邪気に「これは人類を賢くするツールとなるかもしれない」と思った』というフレーズだ。
 というのは、『はてな』のブックマークというサービスがこのところとみに面白くなっているからだろう。これを利用していると、実に効率よく情報収集ができると思えるからだ。ただし、自分と興味の範囲が近いと判断した人の情報を共有させていただくという機能なので、『賢くなる』方向に一定の偏りができるのは仕方ない。

 そういう訳で、私はこのところ、多少偏った方向の情報が豊富に入って、少し賢く(???)なっているのである(断言した…笑)
私が少し「賢くなった」情報として、個人的に、特にお薦めするエントリが、こちら。




ユーザータグ:  食い意地テロ
[ 2009/03/11 18:30 ] 小ネタ | TB(1) | CM(4)

韓国で宋神道さんの映画「オレの心は負けてない」が好意的に迎えられている 

 だいたい、今年2月後半ぐらいからだったろうか、韓国語報道で一つの話題がしきりと報じられるようになって、それが現在も続いている。

 1993年4月5日、東京地裁に提訴された「在日韓国人元従軍慰安婦謝罪・補償請求事件」を闘い抜いた、宋神道(ソン・シンド)さんの10年を描いた、ドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」( 安海龍監督 )が韓国で公開されるそうだ。

 宋さんは

1922年、日本の植民地支配下の朝鮮・忠清南道に生まれた。数え16歳のとき、母親によって結婚をさせられるが、式の日の夜に逃げ出し、家を出る。「戦地に行って御国のために働けばひとりでも生きていける」と騙され、中国中部の武昌へ。「世界館」という慰安所で兵隊の「慰安」を強要された。当時、兵隊に斬りつけられたキズと入れ墨が今も宋さんの体に残っている。二人の男の子を出産したが、育てることはできず、やむなく人に預ける。部隊付きにされ、時には歩哨に立たされることも。
 1945年日本の敗戦後、日本軍人に誘われ、日本に来たが、博多で放り出され、その後、在日朝鮮人のKさんに助けられ、戦後は宮城県に住んでいる。


在日の慰安婦裁判を支える会 『宋神道さんの紹介より一部』

 1992年1月に、日本軍が慰安婦問題に関与したという政府文書がでました。その時に、日本の市民団体の人達は「慰安婦ホットライン」を開設して、被害者からの情報提供を募りました。この時に、私は「在日の慰安婦裁判を支える会」の人達と出会って、1993年4月5日に一緒に訴訟をはじめました。


ソウル新聞3月3日付 『다큐 ‘나의 마음은… ’ 할머니 “일본 사죄하라”
に掲載された宋さん本人インタビューより自動翻訳(を日本語らしく手直し)した一部』
  地裁に提訴された裁判は、1999年10月1日に、背景事実と個別事実は認定されながらも棄却判決。2000年11月30日に、背景事実と個別事実そして強制労働条約と醜業条約への違法性が認められながらも、東京高裁で棄却判決。2003年3月28日に、最高裁で棄却決定された。

 この映画を紹介する韓国語報道の論調は、どれも共通している。
ユーザータグ:  日本軍性奴隷制問題
[ 2009/03/09 18:30 ] 四方山話 | TB(0) | CM(2)

笹川発言に、この度も目くじらを立てておく 

(公開時点以降、ちょこちょこ加筆有り)

 自民党の総務会長である笹川尭氏は、昨年(2008年)9月30日、米議会下院で金融安定化法案が否決されたのを受け、「下院議長は女性。ちょっと男性とはひと味違うような気がする、リードが。それで破裂した」と述べ、それを朝日新聞は今後波紋を呼ぶ可能性のある「女性差別と受け取られかねない発言」と報じ、『かめ?』のgegengaさんによって

突っ込まれたらいろいろ言い訳をするのだろうが、「女性差別と受け取られかねない」っていうよりも、「女性差別そのもの」だと、わしは感じるけどね。


2008年09月30日付 『笹川さんの女性差別発言
と評されたものである。私もまったく同感であった。

 また、同じく2008年12月06日、松江市でのパーティーの挨拶において小渕優子少子化担当相の就任理由をに関して「なぜなれたか。子どもを産んだからですよ。もし結婚して子どもがいなければ『おまえ方法は分かっているのか』と言われますよ」と発言し、それを共同通信は『「子どもの有無」を公職就任への適性基準としたと受け取れる発言』であるので批判が出そうと報じ、『かめ?』のgegengaさんによって

分かりやすく「女性蔑視」または「女性軽視」の人だね。

女性がある程度責任ある地位に就いたのは「女性ならでは」の「何か」があるから。
小渕さんなら「出産経験」ね。

で、女性が自分の気に入らないことをしたら「女性だから」そんなことになっちまった。
ペロシさんの場合は、これ。

「個人」の能力よりも
女という「カテゴリー」に重きを置く。


と評されたものである。これもまた、私もまったく同感であった。

 そういう人物であるから、もはや驚くにはあたらない。
しかし、目くじらは立てておく。
[ 2009/03/07 17:44 ] ジェンダー関連? | TB(1) | CM(15)

トンデモを擁護する気はないが、トンデモのせいでトンデモでなさそうな部分が否定されるとしたら哀しい 

 もしこのエントリがトンデモの擁護として機能したら非常に不本意ではあるが、どうにもそのままにしておくのは気持ちが悪くて仕方ないので、コメントで書ききれなかった部分をエントリで補足してみる。

 これは、いつも遊ばせていただいている『かめ?』さんの2009年03月05日付『トンデモは、奥が深い』の話。
MSN産経 2009.3.4付の『「遺伝子の大部分が眠っている」 和歌山「正論」懇話会で村上和雄氏』について、gegengaさんは、

 村上氏は、糖尿病患者に漫才などの「笑い」を与えたところ、血糖値が下がった実験に触れ、「心を変えることが遺伝子のオン・オフに影響を及ぼす。われわれの遺伝子の大部分が眠っており、人類の可能性は計り知れない」と強調した。

と引用されている。なお、強調は、gegengaさんの引用に倣っている。

 …エントリを読ませていただいて、こりゃすごいトンデモだと思いつつ、実は、ちょっと困った。ので、こうコメントした。

「心を変えることが遺伝子のオン・オフに影響を及ぼす」 こ と がある、とまでなら言えるでしょうけど。。。(後略)

そして、gegengaさんからこうレスを頂いた。

笑うと血糖値が下がるにしても、それが遺伝子がオンになったせいだとどうやって調べたのか、とか。
「心を変えることが」というからには、「笑う」などという表層に現れる現象で判断するだけではなく、当然、「心そのもの」の実態を解明したのだろうな、とか。
色々な疑問が、頭の中をグルグルと。(後略)

…さらに、微妙に困った(^^;

 補足したくなったけど、絶対、コメントのボリュームでは収まらない。
以下、gegengaさんのコメントを誤読していると大変申し訳ないと思いつつ、「物言わざるは、腹ふくるる技なり」というらしいので、書いてみたくなったことを書いてみよう。

[ 2009/03/06 18:00 ] ニセ科学系トンデモ | TB(0) | CM(11)

ICPOがイランによるイスラエルの戦争犯罪者逮捕要請報道を否定 

 当ブログでも3月2日付でエントリにした、イランがインターポール(ICPO)にイスラエルの戦争犯罪人15名その他の逮捕要請をしたという報道は、先にあげた以外にも、
 中国では、新華社電英語版 2009-03-02 23:02:08で、
Iran asks Interpol to arrest "Israeli war criminals"
 インドでも、Indopia Inc. March 2,2009で、
Irans wants Interpol warrants for Israel leaders
 本家(?)イランでは他にも、Fars News Agency 16:05 | 2009-03-02で、
Iran Presents List of 149 Israeli War Criminals to Interpol』と、色々な国で報じられていたようだった。

 また、新華社電は、3/4-5にイランがガザを指示する国際会議を主催すると報じていた。この会議については、The Earth Times, Tue, 03 Mar 2009 07:47:55が報じていた。

Iran to hold Palestine conference, Israel 'war crimes' panels
 パレスチナ会議・イスラエルの戦争犯罪委員会を開催するイラン。4日の水曜日開催で、今のところ詳細不明らしいが、この報道の一節が目に止まった。

Fars had earlier reported that the prosecutor general's office had asked Interpol to issue arrest warrants for 34 top Israeli political officials and 114 military commanders, including outgoing Israeli Prime Minister Ehud Olmert, Foreign Affairs Minister Tzipi Livni and Defence Minister Ehud Barak, on charges of war crimes in the Gaza Strip.
 Fars News Agencyは、これに先だって、検察官総合事務所が、インターポールに、オルメルト首相・リブニ外相・エフドバラク国防相をふくむイスラエルの政治指導者34名と114名の軍指揮官へ逮捕を要請したと報じた。

Interpol denied having received any such request from Iran or any of its 187 member countries.
インターポールは、イランあるいは他の187加盟国のいずれからも、そのような要請は受け取っていないと否定した。

強調は引用者。
…はぁ?


ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/03/04 18:35 ] 四方山話 | TB(2) | CM(7)

イランがイスラエルの戦争犯罪者をICPOに逮捕要請との報道 

(3月4日付で、『ICPOが、イランによるイスラエルの戦争犯罪者逮捕要請報道を否定』もエントリ公開)

 イスラエルのガザにおける戦争犯罪追求がらみの情報を拾っていて、昨日やっとラバト宣言にエントリで言及できたと思ったら、またこんな報道がでていた。今回はロイター電でも報じられているが、イランがインターポールにイスラエルの戦争犯罪者の逮捕要請を、と。

 …インターポール(ICPO)といえば、真っ先に出てくるイメージがこんなという体たらくで、実態をあまり知らないのではあるが、報道をお持ち帰り。

 Reuters Sun Mar 1, 2009 7:38pm 
Iran seeks arrest of 15 Israeli war criminals

 The Earth Times, Sun, 01 Mar 2009 20:23:59
Iran asks Interpol to arrest top Israeli officials for 'war crimes'

 Tehran Times, Monday, March 2, 2009
Iran charges 29 Zionist officials with war crimes

 Press TV, Sun, 01 Mar 2009 23:36:57
Interpol issues arrest warrants for 15 Israelis

 逮捕要請された人数が報道によってまちまちなのはなんとかならんかと思うのだが、ロイター電とプレスTVが15人、アースタイムズだと「Iran has asked Interpol to arrest 34 top Israeli political officials and 114 military commanders (34人の高官と114人の軍の指揮官)」、テヘランタイムズだと29人の高官と114人の軍指揮官について、イランがICPOに逮捕要請したという。

 報道内容はだいたい同じだが(人数以外は(^^;)ここでは一番詳細に報じていたプレスTVから、まずは一部引用;
ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/03/02 17:34 ] 四方山話 | TB(0) | CM(3)

ガザにおけるイスラエルの戦争犯罪追求を求めるラバト宣言 

 ガザ虐殺以来の出来事を追っていると、あちら方面の事情を自分があまりにも知らないことを痛感するが、それにもまして、国内マスメディアが報道しないことがたくさんあることにも気がつく。そして、どうも、欧米マスメディアも報道しないことも結構あるんではないか、とも思う様になってきた。そりゃ、まぁ、それぞれに報道する優先順位というものがあるのだろうが、それにしても。。。

 なかなかエントリにできなくて時間が経ってしまったのだが、2009-02-16の新華社電英語版でこんな報道がでていることに気がついていた。

Conference of Israeli war on Gaza urges to sue Israel for warcrimes

イスラエルを戦争犯罪で訴える為の、イスラエルによるガザでの戦争の会議…?
サブタイトルで、「Special Report: Palestine-Israel Conflicts」(パレスチナ・イスラエル紛争特別レポート)この報道を見つけた時に検索してみたのだが、訪米マスコミでは報じておらず、アジア圏でも中国だけ、後はアラブ圏の英字報道しか見つからなかった。中国というのは意外なのだが、アメリカの属国ではないので報じやすいといった様な大人の事情でもあるのだろうか。

 報道は、2月15日に2日の会期を終えた、モロッコの首都ラバトで開催された国際会議が、2008年12月末に始まったガザ地区での戦闘行為において、イスラエルの文官・武官の責任者を「戦争犯罪と人道に反する罪」で訴追することを要求した、と。この国際会議は、ラバトに拠点を置く「Islamic Educational, Scientific and Cultural Organization」(イスラム教育科学文化機関)によって、イスラエルの戦争犯罪と虐殺をテーマに召集されたそうで、国際機関に申し立てるためにイスラエルの戦争犯罪をまとめた完全な資料を準備することが主張されたという。そして、イスラエル軍が教育・科学・文化と公的サービスのための建物や、住居・病院・礼拝所・国連機関を大規模に破壊した責任は、完全にイスラエルにあるとした「ラバト宣言」というのが採択されたらしい。

Participants said they will submit the Rabat Declaration to the follow-up meeting in Geneva, Switzerland on April 25-27.
 会議の参加者は、4/25-27にジュネーブで開催されるフォローアップ会議で、ラバト宣言を提出する予定だと述べた。

ユーザータグ:  ガザ虐殺
[ 2009/03/01 20:26 ] 四方山話 | TB(0) | CM(0)












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