BSモールトン フロントサスグリスアップ
BSMの二大慢性疾病はリアサスピボットのガタつきとフロントサスの脊髄コキコキヘルニアだ。
リアはコーフーさんの強化ピボットボルトで根治済みで、数千キロ走行した現在でも問題ない。
が、フロントは悪化していた。信号待ちでハンドルから手を離すと、縮んで引っかかっていたのが数秒してコキッコキッと伸びるので、明らかに良くなかった。
リアはコーフーさんの強化ピボットボルトで根治済みで、数千キロ走行した現在でも問題ない。
が、フロントは悪化していた。信号待ちでハンドルから手を離すと、縮んで引っかかっていたのが数秒してコキッコキッと伸びるので、明らかに良くなかった。
これは以前コーフーさんで見せてもらったカットモデルで、ブリヂストンが作成したものをガメたそうだ。ガメたというと人聞きが悪いが、まあ店で客に見せている方が販促にもなるからか、僕も興味津々で見せてもらった。
今回ばらしたのは画像で言うとちょうど棚の白い線のエラストマーのところまでで、ガタつきの根本原因である、上下2点の固定箇所の上側までバラすにはさらに気合と工具が必要なようだ。ただ、エラストマーを抜き出してグリスアップするだけでも効果テキメンで引っかかりは全くなくなり、初期減衰が良くなったおかげでガタツキさえも感じなくなった。今後のガタツキの悪化のことを考えても、これは定期的にやったほうがよさそうだ。
今回ばらしたのは画像で言うとちょうど棚の白い線のエラストマーのところまでで、ガタつきの根本原因である、上下2点の固定箇所の上側までバラすにはさらに気合と工具が必要なようだ。ただ、エラストマーを抜き出してグリスアップするだけでも効果テキメンで引っかかりは全くなくなり、初期減衰が良くなったおかげでガタツキさえも感じなくなった。今後のガタツキの悪化のことを考えても、これは定期的にやったほうがよさそうだ。
左に置いてあるアルミブロックが外からも見えている部品だが、これがブレーキキャリパーと友締めでエラストマーを支えている。ブレーキを外し、カラーを抜いてフロンとフォークをとんとんと叩けば写真のように飛び出してきた。
白いカラーは結構かっちりとエラストマーを挟んでいるので、引っ張るとずるずる全部出てきた。
何やら白いグリスが見えるが、デュラグリスしか持ってないぞ。大丈夫か。
白いカラーは結構かっちりとエラストマーを挟んでいるので、引っ張るとずるずる全部出てきた。
何やら白いグリスが見えるが、デュラグリスしか持ってないぞ。大丈夫か。
ところどころグリスが黒くなっているが、白カラーが削れるほどでもない。どこが引っかかっていたんだろうか。
エラストマーは挟まっているだけなので、ぽきぽき折るようにばらし、グリスを拭き取っていく。
エラストマーは挟まっているだけなので、ぽきぽき折るようにばらし、グリスを拭き取っていく。
金属バネとオイルやガスのダンパーとの組み合わせでは決して得られない、アナログだけども生き物にまたがっているような愉しい伸び縮みはこいつらが、と思うと可愛らしい。
樹脂材は縮み圧を受けると360度に膨らんでいくので、ストロークを得るために中空になっていて、なお6つものカラーで分割してある。
前輪にかかる小さな重量に対し、ここまで乗り心地にこだわる作りを僕は知らない。
樹脂材は縮み圧を受けると360度に膨らんでいくので、ストロークを得るために中空になっていて、なお6つものカラーで分割してある。
前輪にかかる小さな重量に対し、ここまで乗り心地にこだわる作りを僕は知らない。
デュラグリスをこんな感じに塗っていった。
白いカラーがエラストマーを挟む部分も、動きが良くなるようにグリスを薄く塗っておく。でも次回引き抜くときは大丈夫だろうか。
デュラグリスは微細なカプセルがつぶれてオイルが流れ落ちてくるが、大丈夫だろうか。
白いカラーがエラストマーを挟む部分も、動きが良くなるようにグリスを薄く塗っておく。でも次回引き抜くときは大丈夫だろうか。
デュラグリスは微細なカプセルがつぶれてオイルが流れ落ちてくるが、大丈夫だろうか。
で、1週間喜んで乗ってたら2chの【潤滑】ケミカル総合スレ30本目【洗浄】でリンクされてネタになってた。やっぱ大丈夫ではないようだ。時間が経つとカピカピになるという話で、「風邪を引いたゴム風船のようにカチボロになるのが末路」といわれて人柱になりたくはない。中性洗剤とパーツクリーナーできれいにして乾かし、白いシリコングリスでやりなおした。これで大丈夫だろうか?
シリコンて表面の分子構造でスベスベにするもので、オイルほど浸潤しないからここまで盛るのもどうかと思うが。
あと、褒め過ぎだ目を覚ませというレスもあった。オリジナルのFがコイルスプリングだったのに、BSMでこうなった理由は知らない。金属コイルで縮みを受けたとき、反発力の強さを変えずにストロークを稼ぐにはサス長を伸ばすか巻きを細かくして巻き数を増やすしかない。乗り心地を求めると重量が増えてしまうので、これは自転車という軽い重量で乗り心地を追求した結果の一つだと思う。もちろん、車やバイクの一般的なダンパーでは伸びと縮みで減衰力を変えられ、縮みが柔らかく伸びの硬い、いわゆる吸い付くようなというのもあるけれど、重量や需要の面で自転車では難しいだろうのと、そもそもブリヂストンはゴムメーカーだ。
シリコンて表面の分子構造でスベスベにするもので、オイルほど浸潤しないからここまで盛るのもどうかと思うが。
あと、褒め過ぎだ目を覚ませというレスもあった。オリジナルのFがコイルスプリングだったのに、BSMでこうなった理由は知らない。金属コイルで縮みを受けたとき、反発力の強さを変えずにストロークを稼ぐにはサス長を伸ばすか巻きを細かくして巻き数を増やすしかない。乗り心地を求めると重量が増えてしまうので、これは自転車という軽い重量で乗り心地を追求した結果の一つだと思う。もちろん、車やバイクの一般的なダンパーでは伸びと縮みで減衰力を変えられ、縮みが柔らかく伸びの硬い、いわゆる吸い付くようなというのもあるけれど、重量や需要の面で自転車では難しいだろうのと、そもそもブリヂストンはゴムメーカーだ。
中の様子。塗装は光が当たっているあたりまでで、カラーが擦れるところは画像では暗くて見えないが、わりと研磨されていて反射して見えた。コーフーさんではここを鏡面加工してハードサスを入れるプランがあるそうだ。僕が聞いたときはリアにもハードサスを入れて2万とかだった。
とりあえずウエスを回し入れて掃除しておく。ちょっとやっつけ仕事。
ヒンジ部もちょっと動きが渋かったのでグリスを塗っていい塩梅で締め直す。ここは緩み止めのロックタイトがボルトに縫ってあったから、でもナットだって緩み防止のラバーつきのやつだ。そこまでするならナット二枚で絞め殺しておけばいいのにと思うが。