『拝金』 堀江貴文
「何でも買える額だけど、何も変えない額さ」
そのほうがホリエモンらしいと思って、電子書籍版を携帯で読んでみた。文章もシンプルだから、小さい画面で読めばまるでひと頃のケータイ小説のよう。
「この本を読めば、きっと誰もが突き抜けらる。そんな思いを込めながら、この小説をみなさんに発信します。」だそうである。突き抜けるとは「金、女、酒、美食、あらゆる欲望を」だ。
勘違いしてはいけない。あとがきでちゃんと説明している。
それがムチャクチャ気持ちいいというか、物凄い快感を与えてくれるのだ。突き抜けた結果、聖人君子のようになるという意味でもなく、なんというか、欲から解放されて、欲そのものと一体になれるというか、うーん、やっぱり言葉にするのは難しい。
でも僕は自分の感じた気持ちをできるだけ多くの人と共感したかった。
あれ、すげえんだぜ。
それをなんとか、みんなに知ってほしかった。
じゃあ、どうするか? 僕が体験した世界を読者に追体験してもらう
いや、やっぱり言葉でちゃんと説明するのは難しいそうだ。でも欲望にまみれる人々のことはしっかり描写されているので、ホリエモンさんは小沢一郎さんが新党を立てたらそこから比例で出ればいいと思うんだ。民主党の仕分けみたいな理詰めな雰囲気じゃなくて、甘い汁を吸う人間たちを見下すあの顔とあのもの言いでやってくれたら、庶民は「いややっぱり痛快な人じゃないか」とこうね。宇宙もいいけど、やっぱりまだホリエモンスターキャラがもうひと暴れするとこ見たいよね。日本の状況的にね。