『99・9%は仮説』 思いこみで判断しないための考え方 竹内 薫著
という読者への謎かけに僕も答えてみよう。ヒントは、この本のタイトルはなぜ「99.9%」なのかということだそうである。そもそも、「質問には答えがある」というのも仮説にすぎず、答えなどはじめからなにもないかもしれない、とも続いている。「すべては仮説にはじまり、仮説におわる」というわたしの科学的な主張は、はたして反証可能でしょうか?
じゃあ答えよう。残る0.1%は仮説に終わらないといっているのだから、その科学的な真実でもって反証できるはずである。しかしそれで100%すべて、もう満杯だというには、そういう人の外側に立つ観察者が必要で、そんなものはないのでやっぱり反証不可能である。いや、ある日宇宙人が国連本会議場の壇上に立って真説を述べてくれれば可能かもしれない。
この著者は宇宙人ユミットの本も翻訳されていて、僕は浪人生だったか大学初年度だったか、世の中を一番疑ってかかっていた頃に読んで衝撃を受け、今もってそれはローマへ続く街道のような仮説である続けているせいで、実は竹内さんも本当はユミットから手紙を受け取っていて、竹内さんの言うことは何でも、とどのつまりユミットが存在しちゃってるからなんじゃないのと見てしまう仮説が、僕にあるからね、もう!
- 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
- 竹内 薫
- 光文社 2006-02-16