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SPD マルチリリースクリート

080930-202935.jpg
ペダル(PD-M540)付属のシングルリリースのクリートでシューズを外す場合、かかと側を横方向に回せば外れる(内側には自転車があるので、実質的には外側のみ)。

問題はバランスをくずしたとき、足を地面につきたいのは倒れていきそうな側なのだが、アッと思ったときはその足には体重が乗っているわけで、その瞬間にシューズをペダルに対して水平にひねるという動作は慣れても難しかったりする。

で、マルチリリースのクリートを買ってきた。



multicreat_20080930210812.png
構造が違ったのはクリートと接触する黒いラインの二か所。
角を落とすことで外れやすくなっている。







080930-204629.jpg
脱着強度を一番弱く設定して、手でペダルを持って外してみるとたしかに斜め後ろ方向でも外すことができた。

しかしペダルは回転するわけで、手で押さえでもしなければ斜め後ろ方向にリリースすることはできない。普段のリリースではやはり足を横にひねるのが一番楽だろう。

ただし、ペダルが下死点にある状態で、アッとバランスを崩して足を引っ張ったときにより外れやすくはあるだろう。




『あたし彼女』→『三月の招待状』

atashikanojo.jpg
atashikanojo2.png


          幸
          せ
           っ
          て
          そ
          こ
          ま
          で
          必
          要
          な
          の
          か
           。
          読
          み
          過
          ぎ
          た






ttler.htaベクター送付

機能追加はいくつか考えたものの、環境に依存するので0.01のまんま。

mirrorManのときに説明書がないとダメといわれた記憶があったのだが、今回も忘れたw


スチールラック

luminousRack.jpg
スチールラックはピンからキリまであるけど、ルミナスのこれは値段もさることながらやたら丈夫。バラ売りのオプション品も会社サイトから注文できていい。家庭用向け19mm支柱で、奥行20cm幅90mmの耐荷重が棚一枚あたり150kg。タングステンより重い劣化ウラン弾の収納もできるな。

重い。モールトン5,6台分。バラバラで配送されてくるパーツを組んで設置するのがもう大変。耐荷重がそんなにあっても床が耐えれんわ!どんな家を想定してんねん!








『Googleを支える技術』(1)@北の丸公園

080923-161609.jpgabus_bordo.jpg北の丸公園、芝生の整え方は随一でシートなしで横になれる。でも夏以降は蚊が多くて読書にならない。あの池の水はポンプで水流を起こしておくだけでも蚊の産卵対策にはなると思うのだが。


多関節のフレーム傷対策に巻いているのは、ショルダーバッグの肩パッド。BSMには長さもぴったりで、ここは自転車をつかんで持ち上げるときにも重心がちょうどいい場所なので一石二鳥だ。


初めてGoogleを使ったときのランキング表示の驚きは今でも覚えている。当時のYahoo他の検索では、検索語をかえてやりなおしても、重たくてうざったい大手サイトが毎回上位に来ていた。でもGoogleなら、自分の知りたい単語でコアな情報を掘り起こしてくれるような感覚になった。あのランキング表示はやはり検索のたびにされていたのか。もちろんあらかじめインデックス化されたものに対してだが。
Google ウェブマスター ツールに自分のブログやRSSを登録しておくと、グーグルボットが自分のブログをどうクローリングしていったかとか、自分のサイトがどこからリンクされているかを見ることができて面白い。クローリングにエラーがあればみることもできる。




『容疑者Xの献身』東野 圭吾

社会的立場や財力腕力で男に劣っている女性は一般的に、普段の何気ない小さな物事から男より気を使って生きていると思う。男は女を「細かい」というけれど、男を切れさせてしまうとその時点で経済的肉体的に危機になるのは女性だ。男ならその時点なら「一発やるか」と度胸を試される場面だが、女性はいつも崖っぷちにさらされているのに近いかもしれない。男にすれば、マッチョなゲイの村で彼らを頼って生きていかなければならない無力な状況のようなものだ。(ゲイの方すみません)
だからそういう事態の伏線になりかねない出来事には非常に敏感で、そこでどう振る舞えば波風を立てずにそれを回避できるかということにも長けている。男は女性のそういうところが肝が座っていると関心させられたりするが、女性はそういう男が空気の読めない単純動物にみえたりする。

男が女に第一に求められる「やさしさ」。よく気がづくとかいうのではなくて、その財力と腕力に裏打ちされて(されていなくても)どんなことがあってもあなたを守ります、といって女の(男から見れば)崖っぷちの高ストレス環境から解放してくれる包容力が「やさしさ」かと思う。

だけど、飲み会とかで好きなタイプを聞かれて「やさしい人」と答えるのを聞くと、本当のやさしさって何だろうかというのが頭をよぎる(非モテはいつも考える)。

やさしさをたむける人にとって、それが本心であればあったほど、それは相手には気づかれないようなものなのではないだろうか?
「やさしい人」と口にしていうのは、自分が気づけないほどの行為を指して言っているのか?「よく気がつく」くらいのすぐ見えるやさしさは、対等な人間関係だったなら、それは同時に対価が求められる「サービス」ではないか。それも「やさしい」行為のひとつではあろうけど。

僕がもし女だったら、「あなたをどんなことがあっても守ります」なんて口にされたら、その対価の重さに恐れをなしてしまうかもしれない。

やさしさって、それが本当のものであればあるほど、そのことに気付きにくいものなのかもしれない。
その奥深さに誠実であろうとすれば、簡単に口にはできないんじゃないのと非モテは心でやさぐれつつ、「そうだよねー」と非モテでないふりの顔をするのだった。

ミステリーものだけど一行もじって引用すると、
「崇高なるものには、関われるだけでも幸せなのだ。それを手に入れようとすることは、尊厳を傷つけることになる」

そう考えた人のクライマックスは、読んでいておもしろかった。




ttler.hta 0.01版

とりあえずcygwinに接続して動いたもの。
ttler001

実行可コマンドのリスト。commands.iniファイル
//cmd,ポプアップ有り1
awk
nawk
bash
cat 1
rm 1
cd
・・・
タブ区切りで2つめに1を設定すると、ポップアップでマクロの続行を問い合わせ。
あまちがった、とかまずいというときは「いいえ」を選択すれば、そこでマクロ終了。
continuePop.png

でこんな感じのテキストファイルを実行して
sleep 2
csh
cat test.txt
echo "smp1" > test.txt
echo "smp2" >> test.txt
ls -l test.txt
cat test.txt
rm -f cat test.txt
sample improper command line
2回目のcatコマンドのポップアップで「いいえ」するとこんな具合
ttlcapture0.png

マクロファイル。「sample improper command line」の行は実行しないようにコメントアウト
serverIP = '10.1.68.104'
UserName = 'uid'
Password = 'pss'
UsernamePrompt = 'login:'
PasswordPrompt = 'Password:'
timeout = 0
show 0
;──┐
;接続│
;──┘cygconnect
connect serverIP
wait UsernamePrompt
sendln Username
wait PasswordPrompt
sendln Password
;────┐
;ログ出力│
;────┘
logPath = 'C:\Users\b\Desktop\'
logNm = 'test.log'
strconcat logPath logNm
logopen logPath 0 0
settitle logNm
;─────┐
;実行前確認│
;─────┘
yesnobox '実行しますか?' logNm
if result=0 goto endSub
wait '}%' '$ '
sendln 'who am i;date'
wait '}%' '$ '
sendln 'sleep 2'
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'csh'
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'cat test.txt'
call yesnoSub
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'echo "smp1" > test.txt'
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'echo "smp2" >> test.txt'
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'ls -l test.txt'
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'cat test.txt'
call yesnoSub
wait '}%' '$ ' '? '
sendln 'rm -f cat test.txt'
wait '}%' '$ ' '? '
;;;sample improper command line
goto endSub
:strScanE
;wait #10
recvln
strscan inputstr '。'
if result>1 call alertSub
wait '}%' '$ ' '? '
return
:yesnoSub
yesnobox '出力結果を確認して続行してください' logNm
if result<1 then
goto endSub
else
return
endif
:endSub
messagebox 'TTL終了' logNm
sendln 'date'
wait '}%' '$ '




mirrorMan.hta ver1.76

フォルダを削除したとき、アドレスバーのプルダウンリスト項目もそのパスがあれば削除していたが、
その後の動作の不具合に対処した。
var dic = LR ? dicLstRht : dicLstLft;
var sLR = LR ? "Rht" : "Lft";
var arr = new VBArray(dic.Keys()).toArray();
for(var i in arr) if(dic(arr[i]) == pth) var j= i;
if(!j) for(var j=0;j<100;j++)
if(!dic.Exists(sLR+"Lst"+j)){ dic.Add(sLR+"Lst"+j, pth);break}
削除すると空いてるKeyが歯抜けになるので、Countプロパティ+1ではなく探して取得。


jQuery UIが安定版として1.6rc2になったので同梱を更新した。


2chのHTAスレより。
<meta http-equiv="MSThemeCompatible" content="yes">
XP以降でデスクトップのテーマを設定している場合、フォーム部品のデザインがそれに。


ttler.hta - 画面ガラ

UNIXシェル環境で定期作業をする場合、Teratermマクロで自動化するのはよく見られる。ただし一時的な定例作業の場合、それをマクロファイル化する手間とのトレードが微妙になる場合がある。
何回も使うわけじゃないし、かといって毎回手作業でコマンドを列挙したテキストファイルからteratermのコンソールにコピペするのも面倒、もしコマンドを列挙したファイルをそのまま自動で実行できれば。そういう場合、teratermマクロにはファイルI/Oの関数も用意されている。
ただしこの場合、どんなコマンドであれ無条件に実行して突き進んでいってしまい、それが危険なケースだった場合、運用のリスクが高い。
それならば、実行できるコマンドをあらかじめ登録したもののみにし、それ以外の記述は全部除外してTTLマクロファイル化するようなツールがほしい、さらに、コマンド別にポップアップ表示やループ制御文を記述することができれば、幅広く使えるツールになるかも・・・

というわけで仕事で使っているそれを汎用化しようというのがこの休みの目標。

だが、進捗はまだ3割ほどだ。やばし。



メインのとこ
while(!inif.AtEndOfStream){
a = inif.ReadLine().split(/\t+/);
if(/^\/\/|^$/.test(a[0])) continue;
g=g.replace(new RegExp(
"^("+a[0]+".*)\r\n","mg"),
"sendln '$1'\r\nwait '}%' '$ ' '? ' '> '\r\n"
);
}
INIファイルに
ls
の行があれば、
たとえば
ls hoge
ls -lr hoge
と書いてあるファイルが
sendln 'ls hoge'
wait '}%' '$ ' '? ' '> '
sendln 'ls -lr hoge'
wait '}%' '$ ' '? ' '> '
というTTLファイルを作成する。

さて、汎用的な環境での動作確認をどうするか。最新のteratermではcygwin接続があるものの、ログイン制御とか、linuxtとかsolalisならではのコマンドとか、ああめんどくさい。予想通りのつまづきだ。


軽くてシンプルなpopbox.js

仰々しいアニメーションがなく動作も軽くていい感じ。
とりあえず右のprofile画像に設定。クリックすると動作。

scriptタグ
<script src="./PopBox.js" type="text/javascript"></script>
<script type="text/javascript">
popBoxWaitImage.src = "./spinner20.gif";
popBoxRevertImage = "./magminus.gif";
popBoxPopImage = "./magplus.gif";
</script>

CSS (拡張子.curはFC2ブログではアップロードできないので、_cur.txtとした。)
.PopBoxImageSmall
{
border: none 0px white;
cursor: url("./magplus_cur.txt"), pointer;
}
.PopBoxImageLarge
{
border: solid thin #CCCCFF;
cursor: url("./magminus_cur.txt"), pointer;
}

ブログのprofileプラグインのHTMLを変更
<img src="<%image>" alt="<%author_name>"
pbsrc="./o_rly_thumbig.jpg"
class="PopBoxImageSmall"
onclick="Pop(this,50,'PopBoxImageLarge');" />
imgタグに直接onclikのイベントハンドラを設定することになるが、ここで画像ごとにいろんなオプションを変えることができる。


popbox.jsのサイトはPopBox! - Javascript Image Magnification
参考サイトはPopBoxの使い方 - ARK-Web SandBox Wiki



都内で人に勧めたくなるほどすばらしい公園スレ


都内ポタラー必見

【2ch】ネタちゃんねる m9( ゚д゚)っ 都内で人に勧めたくなるほどすばらしい公園



シフトワイヤーのカットとグリスアップ









jagwireのシフトアウター、余裕を持たせて長めだったのをカットした。
それからヅラエースグリスがだんだん重くなってきたのでシリコングリスに塗りなおした。
バッサリカット。








パーツクリーナでインナーワイヤの古いグリスふき取り、
白いシリコングリスをまんべんなく。
シリコングリスは強い圧がかかった摩擦には弱いが、弱い圧では他のグリスに勝るらしい。
ブレーキケーブルはヅラグリス、シフトケーブルはシリコングリスとシマノの人が言っていたとどこかで読んだ(気がする)。



ロードバイクだとケーブルのアーチはもっと小さかったりするが、丁度いい感じになった。


長い六角レンチは締めたり緩めたりに力がいらないし、手の届きやすい場所でも手元で回せるので楽だ。写真のセットは2千円くらいでお買い得。

グリスはインナーをぬり直しただけなのでどうかと思ったが、シフトレバーはやはり軽くなってくれてはいなかった。


『超人類へ!』@彩湖





荒川沿いの彩湖の水際、いつのまにかこんなテラスができていた。高さが水面とほぼ同じでおしゃれだ。ただ、水道水用の池なのだが、水はきたなくて藻が生い茂っている。
写真の奥ではカモの数十羽がずらりと並んで日向ぼっこしていて、通りかかった僕を警戒し始めた。鳥の目は横向きについているので、よく見ようとすると当然横向きの顔。シフトチェンジしてペダルを重く、歩く速度よりも遅くして、無駄な動きを封じて殺気を消して横切る。1羽、5羽、10羽、警戒の鳴き声もない。リアハブフリーのちりちり音もなく、変態ゴム博士のラバーサスと高圧タイヤはタイルの上でも音を出さない。小さいタイヤのスポークのチカチカ反射も少ない。20羽、30羽。成功だ。モールトンのローインパクトの勝利!と思うと左側の土手で休んでいるローディがこっちをじろじろ見ていた。モールトン忍術は人間には通じない。

次は1羽のサギだ。10mくらいの距離にまで近づくと飛び上がってしまった。と思うとさらに10m先で戻ってきて止まる。悪いがこっちの進行方向も同じだ。殺気を消して進む。これが3回繰り返された。4回目、とうとうサギはイライラしたのか、グァグァわめきながら湖の方向に飛んで行った。こっちは追いかけ回したわけじゃないのに、知るかぼけ。



昔、ボルヘスという人がこんなことを考えた。もしアルファベット文字の全ての組み合わせを本にしていけば、人間の知性は過去と未来永劫全てにわたって、その図書館に収蔵されていることになる。誰がどんな本をこれから書こうとしたって、すでにその図書館には存在してしまっている。
Googleがやろうとしていることもこれと似ている。検索技術はナビゲーションのテクニックだから、収蔵さえしてしまえばどうとでもなるので、方法論は一貫している。インターネット上の全ての情報を集めろ、世界中の道路を360度のカメラで撮影して回れ、とにかく何でもわしづかみにして飲み込んでいけ。

前回読んだ『深海のYrr』に登場するゼラチン状の単細胞生物Yrrは、遺伝子を記憶に用い、細胞分裂によって種を維持しているため、太古の昔から記憶が途切れないという設定になっている。一方で人間は、死ねばそこで途切れる。人類はアインシュタインの脳そのものを継承することができない。大切な人が死ねば泣くよりほかないが、Yrrの場合は、永遠なる一つの母が存在して一つ一つの細胞には自己という概念もないのだ。そんなYrrと違って人間は、知性の伝達には個体という殻がどうしようもない断絶のもとになっているのである。

それを乗り越えようとする人間の願望は抑えることができない、というのがこの本。
少なくとも体を使って表現されているもの、音声、手や指の動きを行っているときの脳の動きをセンサーが読み取り、実際に指を動かしたりせずにその通りに機械を操作するのは現実になっている。シマノの新しい電動式STIレバーのブレーキ操作やシフトチェンジは「そう思う」だけで操作できるようになる。
ヨダレが口元を垂れればすぐタオルで拭いてもらえるのを当たり前だと思っている赤ちゃんのように、
人間が両足で地面を走るのに何の操作もせず、「思ったとおり、思うだけで」できるように、鳥が空を舞うのと同じようにして自転車で走れるのである。何てことだ!

さらに、機械の操作にとどまらず、もう少し高次な脳の働きだって可能である。トンデモナイ幸福感や性的興奮を電気信号を送って得られることも実験で確認されたとある。

話はここからだ。ナノワイヤーだかで接続されたそのインターフェースのもう一方を機械やコンピュータではなく人間に接続してしまうのである。恋人の感情を直に感じられてしまったら、いったいどんなセックスになってしまうのだろう。あるいはロボットアームがものすごいスピードでCPUの配線を組み上げていくように、学校の授業は変わってしまうかもしれない。
もちろん、それらのデータの挿入が意図したものでなければ、「なんだこれ」と前頭連合野で自覚して、接続を切ることはできるだろう。

しかし、これらの技術を使って人間がやろうと願うのは、個体の殻をつき破ることなのだ。
ボルヘスの大図書館であり、
Googleの理念であり、
知性のパンゲア大陸であり、
ユダヤ人のワンワールド思想のようなものなのである。

人間は、そんなYrrみたいになってしまうのかもしれないのである。

僕は、自転車を鳥の翼のようにしてくれるコンポをシマノが開発してくれればそれでいいけど。



 <PEDAL POWER

びみょうにFフレームモールトンの3代目してるユニクロのプリントTシャツ。
右足の後ろにはきっとラバーコーンが
pedalpower.png
ピチピチ気味のXSサイズは残りわずかでした


『深海のYrr』

作者の本国ドイツでは『ダヴィンチ・コード』よりも売れた、と帯に書いてあった。しかし、ストーリー展開はハリウッド的(映画化も決まっている)。かといって、登場人物の科学の専門家たちはヨーロッパの映画のようにぶつぶついいながら話が展開するのだから、コカコーラのようにスカッと爽やかともいかない。

「Yrr」とは意味不明の生物を指す意味を持たない単語である。


深海は従来思われていたように死の世界ではなくて、地下から湧き出す硫黄をエサにするバクテリアを始めとした生態系が存在し、その原始的な環境から、生命発祥の地ではないかとも考えられている。地上はもちろん海の光が届く範囲で生物の進化が繰り広げられるずっと以前から今現在にいたるまでずっと、この真っ暗闇の世界ではそうした生物が暮らしている。

実はそこには高度な知性をもつ生命体が暮らしていて、海底メタンハイドレードを採掘しようとする人類のエネルギー開発か彼らの環境を脅かしてしまったら、というのがこの物語のはじまりである。


深海の海の底で高度な知性を持つ生物が発達するなんて、と思っていると、上中下のこの長編は最後まで読めない。生物が知性を発達させるには、人間のように複雑化した個体をごく限られた環境に依存して発達させなければならないのだとすると、この宇宙はうら寂びれたスカスカのほとんど不毛な世界だということになって、それはちょっと残念な話ではある。


エジプト文明の王室が命の永遠を信じていたほど、生命が大それたものではないとは現代人なら誰でも思うだろう。結婚子育てと、子孫を残す人生の格闘の時期を過ぎれば、都市で楽で便利な暮らしをしているほど、なんかついでに生きているだけみたいな、命がいかにちっぽけなものかと感じる気持ちがするかもしれない。命の意味って、バクテリアくらい単純な生命が持つ意味で十分じゃないのか?個体という殻に閉じ込められている人間の知性を、コンピュータネットワークやバイオやサイボーグ技術でその殻を薄くしようとがんばっているが、本当はバクテリアくらいちっぽけなところで満たされるものしか命の意味ってないんじゃないかと・・・

そんな物語の展開とは別のところで最後まで読まされる本だった。



というわけで、次に読む本は、ブログを再開して話題のホリエモン興味を持ったという、



*NASAが火星で撮影した中で、この日の出の画像が一番人気だったそう。太陽が小さい。フルサイズで落としてあるので壁紙に。




while(aho.atEndofStream)

笹部 政宏
笹部 政宏
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