Capreoリアハブ グリスアップ
BSMの走行距離が1000kmを超え、スプロケの掃除をした時に洗浄剤のスプレーをかけすぎてしまい、ハブフリー部からラチェット音がするようになってしまっていたので、グリスアップをかねて分解。
ロックリングはcapreo専用工具のTL-HG09で下図のようにゆるめます。↓
ロー側4枚はカシメてあるのでここを削らないと分解はできません。しかしこういうのは心くすぐるパーツですね。
←ボールベアリング部、思ったほどグリスがついてません。グリスで埋め尽くすのを10割として、一般には7~8割といわれますが、メーカの出荷状態ってこんなものなんでしょうか。そーっと起こしてカメラを向けましたが、すでに一つボールが落っこちてました。こんなときにはピンセットですが、用意し忘れてました。
←ハブ側ボール受け部は、とくに研磨されてません。これがCapreoハブはゴリゴリするといわれる理由の箇所でしょうか。
→ボールは片側9個づつ。球面の反射で傷を探すのも目が回りそうです。これが左右前後の計12個くらいで自転車と人間を支えて高速回転しているのかと思うと、なんともきれいなものです。ポトッと落して失くしたこと、バイクで何度かありました。コマ送り写真のように転がって四次元の彼方へ消えていきます。
←軸側のボール受けは接触面に白い筋ができています。ちょうど研磨された感じでしょうか。傷も凹凸もなく、グリスをきれいにふき取ります。
→そして肝心の、ラチェット音を確認したいフリーボディ。10mmの六角レンチで外します。こんな工具バイクでもクルマでも見たことありません。つっこんで回します。極太レンチですが、タイヤをつかんで回せば、体重をかけることもなく外れました。
←左の銃の薬きょうみたいなのが、10mmレンチを受けてフリーボディをハブに固定しているボルトです。そして双方の大きなギザギザがフリーとハブをかみ合わせている部分で、
まんべんなくグリスがついています。
上の黒い方のギザギザに爪をひっかけて回すと、
チリチリとラチェット音が聞こえます。ようやくたどりつきました。
はて、ラチェット音を消すグリスはどこにすればいいのでしょう。どこにも見当たりません。SHIMANOサイトの、CapreoドライブシステムのPDFマニュアルを当たってみます。
がーん!
なんじゃこりゃー、ヅマノ!
洗浄剤が入り込んだ箇所かと思われるすきまに空しくグリスをすりこんでみますが、本来簡単に入ってはいけないすきま、ラチェット音が消えることもありません。それでも、回転がしぶくなることもいとわず、ズラ油だくだく盛りで組み戻しました。ちゃんちゃん。
続:
コメントをもらってちょっと調べました。シマノ純正で「フリーボディグリス」という専用のものがありました。フリーボディはラチェットの接触上、高温になる部品だそうで、それへの対応と、かつ粘度も低くなっているようです。でもバラさないと使えないかな。
それから、『ロードバイクの科学』誌にもデュラグリスについて記載がありました。グリスといってもオイルはオイルで、それが微細なカプセルに詰まっていて、磨耗で少しずつつぶしながら使うことで流れ落ちないようになっているとか。つまり、時間が経過して少しづつ漏れ出しているように見えるのは、本来の潤滑の役割をし終えたオイルが出てきているというわけだそうです。
組み付け後、メンテ台にのせてくるくる回していたら、ラチェット音は耳を近付けないと聞こえないくらい小さくなってしまいました。あのすき間は、そこからスプレーグリスを吹き入れる人もあるようで、たっぷり塗ったのがしみ込んだかと思われます。ただ、ペダルを勢いよく回すと、手を離してもクランクがしばらく回り続けてしまうように。クルマのAT車で停車中にブレーキを離すとクラッチオイルの抵抗でスルスル進みますが、ちょうどそんな感じか。
ロックリングはcapreo専用工具のTL-HG09で下図のようにゆるめます。↓
ロー側4枚はカシメてあるのでここを削らないと分解はできません。しかしこういうのは心くすぐるパーツですね。
←ボールベアリング部、思ったほどグリスがついてません。グリスで埋め尽くすのを10割として、一般には7~8割といわれますが、メーカの出荷状態ってこんなものなんでしょうか。そーっと起こしてカメラを向けましたが、すでに一つボールが落っこちてました。こんなときにはピンセットですが、用意し忘れてました。
←ハブ側ボール受け部は、とくに研磨されてません。これがCapreoハブはゴリゴリするといわれる理由の箇所でしょうか。
→ボールは片側9個づつ。球面の反射で傷を探すのも目が回りそうです。これが左右前後の計12個くらいで自転車と人間を支えて高速回転しているのかと思うと、なんともきれいなものです。ポトッと落して失くしたこと、バイクで何度かありました。コマ送り写真のように転がって四次元の彼方へ消えていきます。
←軸側のボール受けは接触面に白い筋ができています。ちょうど研磨された感じでしょうか。傷も凹凸もなく、グリスをきれいにふき取ります。
→そして肝心の、ラチェット音を確認したいフリーボディ。10mmの六角レンチで外します。こんな工具バイクでもクルマでも見たことありません。つっこんで回します。極太レンチですが、タイヤをつかんで回せば、体重をかけることもなく外れました。
←左の銃の薬きょうみたいなのが、10mmレンチを受けてフリーボディをハブに固定しているボルトです。そして双方の大きなギザギザがフリーとハブをかみ合わせている部分で、
まんべんなくグリスがついています。
上の黒い方のギザギザに爪をひっかけて回すと、
チリチリとラチェット音が聞こえます。ようやくたどりつきました。
はて、ラチェット音を消すグリスはどこにすればいいのでしょう。どこにも見当たりません。SHIMANOサイトの、CapreoドライブシステムのPDFマニュアルを当たってみます。
がーん!
なんじゃこりゃー、ヅマノ!
洗浄剤が入り込んだ箇所かと思われるすきまに空しくグリスをすりこんでみますが、本来簡単に入ってはいけないすきま、ラチェット音が消えることもありません。それでも、回転がしぶくなることもいとわず、ズラ油だくだく盛りで組み戻しました。ちゃんちゃん。
続:
コメントをもらってちょっと調べました。シマノ純正で「フリーボディグリス」という専用のものがありました。フリーボディはラチェットの接触上、高温になる部品だそうで、それへの対応と、かつ粘度も低くなっているようです。でもバラさないと使えないかな。
それから、『ロードバイクの科学』誌にもデュラグリスについて記載がありました。グリスといってもオイルはオイルで、それが微細なカプセルに詰まっていて、磨耗で少しずつつぶしながら使うことで流れ落ちないようになっているとか。つまり、時間が経過して少しづつ漏れ出しているように見えるのは、本来の潤滑の役割をし終えたオイルが出てきているというわけだそうです。
組み付け後、メンテ台にのせてくるくる回していたら、ラチェット音は耳を近付けないと聞こえないくらい小さくなってしまいました。あのすき間は、そこからスプレーグリスを吹き入れる人もあるようで、たっぷり塗ったのがしみ込んだかと思われます。ただ、ペダルを勢いよく回すと、手を離してもクランクがしばらく回り続けてしまうように。クルマのAT車で停車中にブレーキを離すとクラッチオイルの抵抗でスルスル進みますが、ちょうどそんな感じか。