「消去法」 「票入れたが期待なし」 迷いながら票を投じた有権者たち

都知事選候補の街頭演説を聞く有権者ら=東京都北区のJR赤羽駅前で2020年6月26日、竹内紀臣撮影
都知事選候補の街頭演説を聞く有権者ら=東京都北区のJR赤羽駅前で2020年6月26日、竹内紀臣撮影

 小池都政継続か転換か――。有権者は迷いながら、それぞれの1票を投じた。

 港区の会社員、船津知子さん(34)は小池都政に疑問を持っている。「4年前は『何かを変えてくれる』と期待した。でも成果は特になく、政治手法もショーのように感じる時がある」からだ。それでも、続投を支持した。「新型コロナで社会が混乱しているタイミングで新しい人に託すのはどうかと思った。政治経験がある小池さんに任せる方が無難」と理由を語る。コロナが収束しない現状に、「旅行はおろか安心して子供を公園で遊ばせることすらできない。新しい都知事は一日も早く、当たり前の日常を取り戻せるように頑張ってほしい」と訴えた。

 渋谷区の会社員、小松聖子さん(67)も小池氏に1票を託したが、「消去法だった」。「候補者にはおふざけのような人も多く、他に適任者がいなかった。前回は小池さんに期待して入れたが、今回は期待していない」と冷めた様子で投票所を後にした。小池氏の手腕を評価した人もいる。町田市の浪人生、嶋崎広大さん(19)は「休業補償に関する国とのやりとりなど、コロナ対策は心強い。東京オリンピックもしっかり開催してほしい…

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