
「悪魔払いされていた病」(1)
口を突き出すなどの奇妙な形相に、ベッドから転落するほど激しく手足をばたつかせる。さいたま市内に住む柳恵子さん(26)は米国留学中の2011年、意識を失ったままこんな症状に突然襲われた。医師の診断は「抗NMDA(エヌ・エム・ディー・エー)受容体脳炎」。かつて少女に取りついた悪魔に神父が挑む映画があったが、描かれた少女は今ではこの脳炎にかかっていたとされる。以前なら「悪魔に取りつかれた」として祈とう師が扱っていた奇妙な病は、今では医学によって治る病気になっている。現在は、自転車に乗り、縄跳びもできるほどに回復してきている恵子さん。「映像を見てもらうことで、病気への理解が深まれば」と、家族が闘病中に撮影した動画を提供してくれた。
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