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「大人になってもドロップアウトし続ける」にはどうしたらいいのか?大槻ケンヂ氏の本がおもしろそう

【読書感想】40代、職業・ロックミュージシャン (1/2)(fujipon) - BLOGOS(ブロゴス) 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、'80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵 (アスキー新書)… 「でも、この人たち、いつまでこんなことをやっているのだろう?」… 大槻:物販重要! 命綱ですよ(笑)。筋少はタオルも売れるね。で、有名なのは矢沢の永ちゃんの話。「今日は何色が売れてないの?」って訊いて、「黒がイマイチです」ってことだと黒いタオルを首に巻いてステージに出るんだって。そうするとわーっと売れるんだって。… 好きなミュージシャンと一緒に歳を取っていくというのも、案外悪くないのかもしれない、そんな気がしてくる新書です。 オーケンの本か。昔はよく読んでいた。でも最近はさっぱりだった。けどおもしろそう。 「でも、この人たち、いつまでこんなことをやっているのだろう?」だって?そんなの死ぬまでに決まってるよね。ミックだってボウイだってメタルゴッドだって、みんな何歳になっても元気にやってるじゃないか。 ただ、年齢を重ねればそのやり方も変わっていく。若い頃とは別の苦労が出てくる。そこのあたりをどうやりくりするのか、そのへんがおもしろうそう。 まさに「大人になってもドロップアウトし続ける」にはどうしたらいいのか?ってことだね。 しかし、さすが永ちゃんは永ちゃんだなーw

ヨドバシがキンドル販売拒否?ヨドバシはショーケース化問題に真っ向勝負するんじゃなかったのか?

アマゾン「キンドル」、ヤマダなど販売見送り  :日本経済新聞 …キンドル普及を後押しすることは、アマゾンの通販サイトなどへの顧客流出につながると判断した。キンドルを販売しないのはヤマダのほか、エディオンとヨドバシカメラ。消費者が店舗をショールームのように利用し、実際に家電などを購入する際はアマゾンをはじめネット通販で割安な商品を選ぶ「ショールーミング」と呼ばれる動きが広がることを警戒している… 家電量販大手がキンドルの販売を拒否?見下げた根性だけど、やりたいならやればいい。消費者がキンドルを手に入れる手段はいくらでもある。このような根性では客が離れていくばかりだろう。 ところでなに?ヨドバシが入ってるの? ヨドバシはその場で堂々とネットと価格比較をしやすくする方策を打ち出して、小売店のショーケース化問題にに真っ向勝負するんじゃなかったのか? 琴線探査: ヨドバシは「小売店のショーケース化」問題から逃げなかった。真っ向勝負した。今度はヨドバシで買うかも。 この気骨を買って、今度ヨドバシに行ってその場でいいものがあればヨドバシで買うつもりだったのに。 残念だ。

Nexus7は「小さいiPad」にはならない。「小さいiPad」が欲しいなら「iPad mini」を買うべきだと思うよ。

日経12.10.24夕 iPad、小さく薄く 7.9型「ミニ」発表 タブレット商戦激化 【シリコンバレー=岡田信行】…現行iPadに比べて、本体の厚さを23%薄い7.2ミリメートルに絞り込んだほか、重さは約半分の308グラム…日本での価格はWiFi対応で記憶容量が16ギガ…バイトのモデルで2万8800円… うわぁ~出てしまった。現行iPadより23%も薄く、しかも重さは308g! Nexus7が340gだから大幅に負けた。Nexus7より画面が大きいにもかかわらず、さらに軽いとは。価格では勝った。 しかし、iPad miniで注目すべきはこういった表層の部分ではなく、画面のレシオを変えなかったことだ。 画面のレシオを変えなかったことで、現行iPad用のソフトがすべてそのまま使える意味は大きい。 Googleはタブレット用に最適化されたアプリを増やそうとやっきになっているからだ。 Tablet App Quality Checklist | Android Developers 後で改めて書こうと思ってるのだけど、しばらくNexus7を使ってみて「読む端末」としてはやはりiPadの方が断然いいと感じている。iBooksの存在、フォント表示の美しさ、縦書の対応具合、ソフトウェア動作の安定感、などなど。。。 ハードのスペック上では同じように見えても、やはり結局、問題は中身。つまり、ソフトウェアのエコシステムだ。 そして当然のことながら、iPadのソフトウェアエコシステムはタブレット端末の草分けだけあって非常に豊かだ。 すでにiPadを使っていて、読む端末としての持ち運びのしやすさからNexus7を買おうかな?と思っている人がNexus7を買うと、多分ガッカリすると思う。 残念ながらNexus7は「小さいiPad」にはならない。「小さいiPad」が欲しいなら、まさしく「小さいiPad」である「iPad mini」を買うべきだろう。

オライリーのDRMフリー電子書籍を413円で手に入れるには?

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オライリーの洋書は日本で買うと高い。例えば、以前にわざわざ洋書屋で手に入れた「ActionScript 3.0 Cookbook」は¥5667した。 最近オープンしたばかりの日本のKindleストアではこんなことになっているようだ。 うひー /【悲報】日本Kindleストアオープンで洋書が国内仕様の『高い』値段に - NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213511353… — Kenichi Hamadaさん (@HamkenDevelop) 10月 26, 2012 しかしそれでも、Amazonで買えば洋書屋で買うよりは安い。 ただ、もっと安く、しかもDRMフリーの電子書籍を手に入れる方法がある。 そのカギはGoogle Play だ。 Actionscript 3.0 Cookbook - Google Play の Android アプリ ここでは なんと¥413だ! Google Playで買うとアプリの形で手に入る。ただ、このアプリが章が切り替わるたびに画面が点滅するなど読みにくいことこの上ない。 しかしこのアプリがすごいのは、 DRMフリーのePub形式を書き出せる ところだ。アプリを立ちあげて、メニューの「その他」から「Export」する。 ePubにしてしまえば、iPadのiBooksでも読めるようになる! というわけ。 確かに一手間かかるけど、自炊するより楽だし、ePub形式はやっぱりPDFより読み易いからね。 「O'Reilly media」で探すと相当たくさんある。 O'Reilly Media 作成のアプリ - Google Play まるで宝の山ジャマイカ!もう金が無いから勉強できませんとは言えないね(^^);

人の話を聞く上で「いちばん大事なのは『あなたの話を聞きたい』という誠実な気持ち」か

聞く力―心をひらく35のヒント(fujipon) - BLOGOS(ブロゴス) ・・・聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)・・・阿川佐和子・・・・・・もちろん、「テクニック」は、無いよりは有ったほうが良いと思うんですよ。でも、「他人の話を聞くためにいちばん大切なこと」って、「その人の話をぜひ聞きたいと切実に思っていること」ではないかなあ。・・・阿川さんはさまざまなテクニックを紹介されていますが、冒頭にこのエピソードが書かれているのは、「結局、いちばん大事なのは『あなたの話を聞きたい』という誠実な気持ちなんですよ」という意味なのではないかと、僕は考えています・・・・ 自分にとって阿川さんというと、TVタックルに出てる人、的なイメージななんだけど、実は作家さんなんだよね。あと、セサミン?(^^); 人の話を聞く上で「いちばん大事なのは『あなたの話を聞きたい』という誠実な気持ち」か。自分もそうできてるかな。 阿川さんって、年齢を聞くとびっくりするくらいチャーミングな女性だものね。彼女のこういった内面がそうさせるのかも。

Kindle Touchが4月にも日本発売。きたか。

日経12.02.11朝 「キンドル」日本発売 ・・・4月にも・・・日本で発売・・・NTTドコモから回線を調達・・・1万数千円に抑え・・・一般の野外無線LANも選べる。ドコモ回線の使用料は電子書籍の購入代金に含まれ消費者に通信料金はかからない。・・・「キンドルタッチ」になるもよう・・・クレジットカードなどで決済・・・出版各社とコンテンツ供給の契約交渉を進めており、一部の出版社とは大筋で合意。4月には講談社など複数の出版社が電子書籍の共同管理会社「出版デジタル聞こう(仮称)」を設立する。アマゾンはコンテンツ確保へ同社と一括交渉する。 キンドル、ついに日本に来るか。 出るのはKindle TouchでFIREではないようだ。ということは、白黒か・・・まぁ、それはそれで面白そう。カラーのはiPadで読むとかかな。 3G回線はドコモと契約しなくてもいいようになってるらしい。通信料金はあらかじめ電子書籍の購入代金に含まれている、と。これは新しいね。 日本の出版社との交渉もかなり進んでいるようだし、やっぱり電子書籍はKindleで決まっちゃうかな。

ちきりんさん本が日経の「ベストセラーの裏側」で紹介されてた

日経11.12.07夕 ベストセラーの裏側 ちきりん「自分のアタマで考えよう」 ・・・昨今はブログの書き手(ブロガー)が本を出す動きが活発・・・ちきりん著『自分のアタマで考えよう』・・・20代を中心に読者・・・著者は「Chikirinの日記」・・・このブログは月刊100万〜150万の閲覧件数・・・「おちゃらけ社会派」を自任するように、少々悪ノリ気味に世相をなで切りするところが痛快・・・ブログを読んでいた編集者が著者に依頼してできた本・・・震災後の様々な価値観が揺らぐ時代らしいベストセラーといえる。 ちきりんさんはBLOGOSでも有名な書き手だ。最近ではBLOGOSアウォードで受賞されたようだ。 BLOGOSは色々な人の文章を並列に読むことができる。だから、この人の文章はアタマに入りやすいとか入りにくいとか、色々と比較できる。 ちきりんさんの文章は、自分にとってはアタマに入りやすい文章だ。一言で言えば、文章の上手い人だと思う。 『自分のアタマで考えよう』のことも知っていたが、ベストセラーになっているらしい。やっぱり、それなりの何かがあるのだろうと思う。 ちょっと本屋さんで見てみようかな。

Google Booksの「無限書棚」は検索に「セレンディピティ」を与えようという試みだと思う | Official Google Blog: Designing an infinite digital bookcase

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Official Google Blog: Designing an infinite digital bookcase ・・・Recently, we thought about the bookcase. What would it look like if it was designed to hold digital books?・・・many more than fit on a traditional shelf. With this in mind, we designed a digital bookcase that’s an infinite 3D helix.・・・ All of the visuals are rendered with WebGL・・・Bookworms using a modern browser can try the WebGL Bookcase today.We recommend using Google Chrome・・・ 図書館には書棚がある。書棚は分類法に従って配置されている。ただ、ひとつの図書館の蔵書は限られている。 しかし、Google Booksの蔵書は無限に増える。そこでGoogleは、本の検索をどうすべきかを考えているらしい。 そこで、こんな螺旋状の無限書庫を考えたようだ。 書棚をグルグル回したり、上下に移動したりして本を検索する。 本をクリックすると、その本が大きく見える。 これらはWebGLを使ってレンダリングされている。その本をちょっとだけ開くこともできる。 TCでもこのことについて記事が出ていたのだけど、Devin Coldewey氏は酷評している。 Googleの無限書棚: 無限図書館のための仮想ブラウザ - Tech Crunch japan ・・・バベルの塔を、思い出してしまった。・・・でも、こんなものを本当に使って本を見つけたいという人が、世の中にいるだろうか? いないんじゃないかな。人間はデジタルなカタログにおいてもアナログな感覚を求めるが、このGoogleのデザインは奇抜すぎる。・・・本の並べ方としては、多くの人が表紙陳列よりも背差しに慣れている。棚に本の背中が並んでいる状態は、ベストの陳列デザインとは言えないかもしれないが、...

電子書籍といっても、アプリじゃなくPDFというところが特に良いと思う。 | 丸善出版、放射線や災害関連の書籍をPDFで無償公開 (+D PC USER) - Yahoo!ニュース

丸善出版、放射線や災害関連の書籍をPDFで無償公開 (+D PC USER) - Yahoo!ニュース ・・・東日本大震災を受け、「放射線」「災害」「心理学」の各分野に該当する同社刊行の書籍をPDFで無償公開・・・これらのタイトルの一部は、画像スキャンでPDF化したものもあるため、多少荒さが目立つかもしれないとしているが、これだけのまとまった情報を無償公開したことは高く評価されるべきだろう・・・東日本大震災以後、化学同人、講談社ブルーバックス、岩波書店などは放射線に関連した刊行書籍をPDFで無償公開する動きが盛んだが、今回丸善出版から無償公開されたものは、それらを上回る質量だ。【西尾泰三,eBook USER】 評価されるべきだと思う。これがこの記事を書いている主な理由だ。 丸善出版株式会社 アプリという形でなく、PDFで公開しているという点が特に良いと思う。PDFなら、プラットフォームを問わず見られるもの。 電子書籍といってもいろいろな形があるけれど、特にアプリ形態をとっている電子書籍には疑問を感じていた。 なぜ電子書籍がアプリの形態をとっているかといえば、その理由の大きな部分は課金の問題なのだと思う。AppStoreはアプリのストアなのであって、PDFのストアじゃないから。

印税を全額寄付。サッカー日本代表長谷部氏のすばらしい心意気 | 書籍「心を整える」サッカー日本代表 長谷部 誠 - 日経広告

日経11.04.02朝 ・・・※著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付させていただきます。・・・ つい先程書いた記事で、ブッシュ前大統領もリーダーたる者、常に冷静であれとおっしゃっていた。 琴線探査: 「指導者たるもの、どのような危機に際しても泰然自若とすべし」古今東西を問わず、やはりリーダーの原則だと思った | 私の履歴書 ジョージ・W・ブッシュ 1 戦時指導者のはじまり - 日経 そして、常に冷静であるためには、その術、つまり、いかに「心を整える」かが重要になる。この本にはそのヒントが書かれているかもしれない。 そして、この記事を書こうと思った最大の理由は、広告の中に小さく『※著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付させていただきます。』とあったからだ。 まだ読んでいないので内容はよくわからない。しかし、この心意気は本当にすばらしいと思う。 こんな心意気を持った長谷部氏だ。きっとそれなりの考え方を持った方に違いない。間違いなく一読の価値はあるだろう。要チェック。

「ぼく ゆううつなんだ。」「どうしてさ。」「あしたのこと おもうとね。」ウケる。自分そのもの(^_^;) - 絵本「ふたりはきょうも」 アーノルド・ローベル作

先ほど絵本にも通じるTahnyaの楽曲「数かぞえ唄」について書いていたわけだけれど。 琴線探査: インドの国から生まれたゼロ 全てをつつむから形がまる そこには国も人も言葉もない - 「数かぞえ唄」 Tahnya Live at CLUB TOP'S湘南藤沢 そういえば、この絵本も重要だ。「ふたりはきょうも」という絵本で、アーノルド・ローベルというアメリカの方が1979年に作られたものだ。 Amazon.co.jp: ふたりはきょうも (ミセスこどもの本): アーノルド・ローベル, 三木 卓: 本 元はといえば、先日ジブリ美術館に行ったときにはじめて目にした絵本だ。 琴線探査: 「三鷹の森 ジブリ美術館」へ初めて行く。その空間全てが作品だった。 『あした するよ』というエピソードの中から、象徴的な一節を引用してみよう。 がまがえるくんは めを さましました。 「ちぇっ。」 と、いいました。 「この うちったら すごい ちらかりようだ。 かたづけが たいへんだなぁ。 すると かえるくんが まどから かおを だしました。 「やあ がまくん。その とおりだよ。 すごく ちらかっているよ。 がまくんは あたまから すっぽり おふとんを かぶりました。 「ぼく あした かたづけるよ。」 と、がまくんは いいました。 「きょうは ぼく のんびりするんだ。」 ・・・・ 「ぼく ゆううつなんだ。」 「どうしてさ。」 と、かえるくんが たずねました。 「あしたのこと おもうとね。」 ・・・・ まじウケる。これは、自分だ。 絵本なので挿絵も重要なのだけれど、サイコーかわいい。 元は英語のはずだけれど、なんてかわいらしい日本語なんだろう。訳した三木卓氏にも拍手を送りたい。 もう一つ重要なのは、作者がこの絵本でこどもを教育したり説教しようとする感じを受けないことだ。 確かに、自分は考えさせられることが多くあった。しかし、別にそれを強制されてはいない。考えることなしにしても、単純に、純粋におもしろい。 「だからどうした?」などと話に意義を求めたりというのは、この絵本を前にしてはヤボというものだ。 物事はシンプルにすべきだと改めて思った。シンプルなものは凝縮されているので力強い。

今日新たに学んだ2つのことば 「梨園」そして「カンプ」

今日、2つのことばを新しく学んだ。 梨園 (りえん):歌舞伎役者の世界 カンプ :広告主の承認を得るため、完成に近い形で描かれた図や絵。(comprehensive layoutの略) ふむぅ。なるほど。世の中にはまだまだ知らないことばがたくさんだ。

『悪魔の辞典』『現代語裏辞典』コトバを再定義するというフォーマットがおもしろい | 本質暴いて笑わせる 社会への違和感 創作の源 小説家 筒井康隆さん - 日経

日経10.09.29夕 ・・・『現代語裏辞典』・・・を作るきっかけは・・・ アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』 の新訳を手がけたこと・・・<ぜっこう【絶交】セックスレス夫婦のこと>など、毒気とエスプリで現代語を定義しなおす・・・むしろ人々の表層的な営みに対して本質を暴くのが狙い・・・周囲からの抗議を心配して逃げてばかりいたら面白いものはできないので、実名もかなり登場させた。<キオスク【kiosk】大江健三郎の文庫本をおいていない駅構内の売店>・・・大江さんから手紙・・・全部読んだ。まさに筒井ボキャブラリー・・・・<こっかい【国会】剥き出しの権力争いが許される場所>・・・僕の中では、社会への違和感や不条理の感覚が創作の強いバネとなっている・・・(聞き手は編集委員 浦田憲治) まったく知らなかったけれど、これはおもしろそうだ。『現代語裏辞典』も『悪魔の辞典』も。 もちちろん内容もおもしろそうだけど、これはひとつの「フォーマット」だというところがおもしろい。 言葉の定義は人によって、少なくとも微妙に異なるし、場合によってはまったく異なる。例えば自分なら「国会」をどう定義するだろう。 ちょっと、これはひとつのソフトウェアサービスになるかもしれない。

つまり、政治がダメ〜国がダメ〜ということは国民がダメ〜自分がダメ〜ということなんだなぁ - 「自助論」 S.スマイルズ著

S.スマイルズ著「自助論」 は、小泉純一郎元首相が竹中平蔵元大臣に読むように薦めていた本らしい。 ・・・「天は自ら助くる者を助く」・・・自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎である。自助の精神が多くの人々の生活に根付くなら、それは活力にあふれた強い国家を築く原動力ともなるだろう。・・・だが、いつの時代にも人は、幸福や繁栄が自分の行動によって得られるものとは考えず、制度の力によるものだと信じたがる。(p11)・・・国民全体の質がその国の政治の質を決定する・・・(p12) 国は国民ひとりひとりによって成り立つので、国が繁栄するも衰退するも、国民ひとりひとりの行動にかかっているという非常に当たり前の事が書かれている。 つまり、国がダメ〜政治がダメ〜ということは国民がダメ〜自分がダメ〜ということであり、自分自身に中指を立て、自分で自分をDISるという恥ずべき行為をしているということだ。 自分で自分をリスペクトしないで、一体他の誰がリスペクトしてくれるというのだろう。世の中そんなに甘くはない。それなのに、自分すらも自分自身をリスペクトできないなんて、あまりにも惨めじゃないか。しかし、そうならないためには、自分も政治も国も、それぞれリスペクトにたる存在であろうと常に努力していなければならない。 だからまずは自分自身が、政治に救いを求めたり不平を言うのではなく、むしろ自分自身を助け、救うことで、政治や国を助けようと努力すべきなのだと改めて思い知らされる。 こういった考え方は福沢諭吉先生の「学問のすすめ」とも通じるところがある。「自助論」は明治初期の青年たちが「学問のすすめ」と共に愛読した本らしいけれど、うなづける。 他にもたくさん琴線に触れる文章があった。どこかで聞いたような文章が多いのは、きっとそれだけこの本が多くの人々に強く影響を与えた原典だからなのだろうと思う。 何回か読んでよりポイントをつかまないと、まとめられそうにないから、今はひとまずこれまでにしておこう。しかしもうひとつだけ、この本を読んでわかった重要なことを書いておこう。 問題を解決しようとする猛然とした努力と、解決に至るまでそれを続ける忍耐 天才だろうと秀才だろうとおバカであろうと、結局は何事もこれしか無いんだと、改めて痛感した。 凄まじいエネルギーが必要だ。...

iPad出現で書籍のスキャン代行ビジネスも本気で出現

先日iPadの電子書籍はPDFでいいんじゃないか?という記事を書いたけど、iPadの出現で書籍のスキャン代行ビジネスが本気で出現してきたようだ。 琴線探査: iPadとPDFリーダーアプリがあればプリントアウト必要なし。これが「ペーパーレス」だったのか・・・ 1冊90円~本(書籍)の電子化/PDF、スキャン代行サービスなら-スキャポン- 1冊90円からと、思ったよりも安い。しかしなぁ・・・ 版元ならスキャンよりもはるかにキレイにデジタル化できるはずだし、そもそも検索可能なテキストデータだって持っているはずで。それなのに、なぜユーザー自身がスキャンしたり、業者にスキャン代行を頼まなければならないのか。資源のムダだし、紙がかわいそうだし、手間だし、権利関係も心配だし。 出版業界では色々あるのかもしれないけれど、ユーザーとしては是非、出版元に正規のデジタルデータを売ってもらいたいものだ。そのためなら、ちゃんと金は払います!

iPhoneにて、檀れいさんの語りで京都を味わう | 美しい日本を、もっと記憶したい 「Nippon Archives」 - 日経新聞広告

日経10.03.27朝 新聞広告 ジェイアール東海エージェンシーが提供する映像Podcast「Nippon Archives」が紙面の4分の1程度の結構大きい広告で紹介されていた。 iTunesのiTunes Storeで「Nippon Archives」と検索すると広告に載っていた4つのコンテンツが表示される。 「美しき日本」:河瀬直美さんが自らの撮り下ろしで奈良を語る。 「万葉集」:万葉集の朗読だ。勉強になるなぁ。 「富士山」:美しい富士山映像。やっぱ富士山は綺麗だなぁ。 「京都二十四節気」:檀れいさんの語りで京都を味わう。ほんわかするなぁ。 なんでここまで気合を入れて、しかも無料で配信されているのかが少々疑問だが、「もっと電車に乗ろうよ!旅行しようよ!」ということなのだろうか。 ともかく、非常にありがたいことだ。

「やわな日本語」とは手厳しい(^^); | 二葉亭四迷 没後100å¹´ 日本語の可能性問い直す

日経10.03.06朝 ・・・二葉亭四迷の言文一致の仕事・・・言文一致運動から120年余。平易さを推し進めたケータイ小説やネットの普及により、ただ思い浮かんだ言葉や会話を書き連ねただけの日本語が目立つようになった。「やわな日本語」があふれるなかで、作家で詩人の松浦寿輝が注目すべき発言をしている。「明治の言説を読んでいて彼らの強みだなと思うのは、漢語的な教養の圧倒的な豊かさです。・・・いま「第二の言文一致運動」として脚光を浴びているのが、日本語を母国語としない外国人による「越境文学」。・・・「日本語で書くー文学創作の喜びと苦しみ」というシンポジウム・・・注目されたのは・・・複数の言語に通じる外国人が日本語の新しい表現を獲得してきたとの指摘。・・・ 「二葉亭四迷」は「くたばってしね」だというアナーキーなネーミングから名前はよく覚えているが、彼が起こした「 言文一致 」という運動は知らなかった。 言文一致というのは、話し言葉に近い文体で文章を書くことらしいが、話した通りのそのままに文章として書くということではないらしい。自分のブログの文章はどうなのだろう。二葉亭四迷の「浮雲」がその代表的な例らしい。 イマドキはこういったクラシックな文学は「 青空文庫 」で簡単に読める。大変すばらしいことだ。 二葉亭四迷 浮雲 - 青空文庫 見てみると・・・ダメだこりゃ。こりゃ現代の感覚からすればどう見ても口語体じゃないでしょ(^^); 言文一致といっても、漢文よりは、というのが現実だったらしい。それでも、当時としては相当画期的なことだったのだろう。 口語じゃないなら文語か?というとそうでもないらしく、 文語 というのは言文一致運動以前の文体の事をいうらしい。ふぇ〜 しかし「やわな日本語」とは手厳しい(^^); 自分のブログの文体はどちらかと言えば硬派である!と自負しているが、もの書きの人々からみれば「やわな日本語」なのかも知れない。 「やわ」で何が悪い?とも一瞬思ったが、次の瞬間、最も問われているのは文体ではなく、文章を記した人の心が「やわ」かどうかが問われているのだろうと思った。 「やわな日本語」にならないよう、気を付けなければ。

この圧倒的状況で日本が、自分ができることは? | 世界制覇の尖兵、それがグーグル。「ネット帝国主義と日本の敗北」岸博幸 - 日経 新聞広告

日経10.03.06朝 ・・・米に夜新たな世界制覇の尖兵、それがグーグル。・・・搾取されるカネと文化・・・このままでは、いつまでも毅然とした姿勢を示さず、政策を間違い続ける日本だけが、カネと文化を搾取されてしまう・・・なぜ日本は独自のプラットフォームを作れなかったのか?安易なクラウド・コンピューティングで、国家や企業の機密情報はすべて漏洩。・・・無料FREEがいちばん高くつく!・・・ 広告だからだろうけど、センセーショナルな言葉ばかりが踊っている印象。しかし、岸教授がおっしゃりたい事はなんとなくわかる。 ハッキリ言って、自分はGoogleどっぷりだ(^^); 検索はもちろん、Gmailもそう、Bloggerもそう、AdSenseもそう、AppEngineもそう。最近では書類の作成までもがGoogle Docsに吸い込まれている。岸教授同様に危険だと感じながら。 なぜなら、便利だから。そして、 Googleは歴史上のいかなる営利企業とも違い、基本的には信頼に足る企業だと思う から。そうダマされている?自分の直感はそうは言っていない。自分はGoogleに対し、お犬のようにおなかを見せてコロコロせざるを得ない。 ハッキリ言おう。非常に残念ながら、どう頑張ってもこれらの分野、特にソフトウェアプラットフォーム構築の分野で日本に勝ち目はないと思う。もう手遅れだ。ソフトウェア開発者としてGoogleを見ているとそれを痛感することばかりだ。とにかく圧倒的なのだ。 このような状況を招いたのは、確かに日本の政策の失敗によるところも大きいとは思う。反省は必要だろう。しかし、いまさらそんなことを責めてばかりではしょうがない。 この状況でできることの一つは、これらのプラットフォームを最大限に利用して、新しい強力な付加価値を生み出すことだ。Googleを長年見てきて感じるのは、プラットフォームを作ることは世界最強だけれども、その上にのるもの、つまりコンテンツはほとんど作っていないということだ。ここに日本の出番があると思う。 日本の政治には是非、このチャンスだけは逃さないようにコンテンツ開発の各方面に支援を行っていただきたい。 実際読んでいないのでわからないが、岸教授がおっしゃりたいことはそういうことなんじゃなかろうか。ちょっと本屋でチェックしよう。

「色とかたち 写真=石元泰博」にインスパイアされた多重露出(露光)カメラアプリを考える

前に多重露出をデジタルでシミュレートするアプリを考えていた が、最近また気になってきた。そんな時、幸運にも前から気になっていた石元泰博氏の多重露出の写真集を図書館で見つけた。 アプリの魂 ・・・「何が出てくるか分からないから面白いのよ・・・」と、石元氏が語るように、多重露出による偶然性から生まれ出る表現が、人知を超えた美の世界を表出させている・・・ 「何が出てくるか分からないから面白い」これがこのアプリの魂だろう。だからこのアプリはレタッチソフトにしてはいけない。 当初はFlashで作ることを考えていたが、やっぱりカメラがないとダメだ。そうでないと、単なるレタッチソフトになってしまう。そこから出てくる画像は多重露出写真ではなく、きっと単なる合成写真だろう。 カラーフィルター シャッターを押すたびにカラーフィルターを変えて撮影しているようだ。カラーフィルターをつけて多重露出した写真は、写真でありながらカラフルな絵画のようだ。まさに「真を消した写真」。 シャッターを押す前に素早く簡単にカラーフィルターを付け替えられる機能があるとおもしろそうだ。 光のエネルギーを集める感覚 露出というのは、フィルムに光のエネルギーを集めることだと表現することもできるだろう。アナログのカメラではシャッターを開ける時間で集めるエネルギーの量をコントロールする。 アプリではこれをどう表現できるだろうか。画像をシャッターを押している間だけ透明から不透明に近づけていくとか?波動砲や元気玉みたいに、次第に光のエネルギーが集まってくる感覚を出したい。 画像を重ねるモード 画像を重ねる時には単なる通常のアルファコンポジットでいいのか?スクリーンやオーバーレイモードも試してみる必要がある。もしかすると撮った後に描画モードを簡単に選択出来るようにした方がいいかも。 時間軸と空間軸を簡単に含められるように 多重露出写真は一枚の画像で空間軸と時間軸も含める事ができるようだ。つまり必ずしも同じ場所で同じ時間とは限らない。違う場所で同じ時間、同じ場所で違う時間、違う場所かつ違う時間のバリエーションがある。これは多重露出写真を不思議に感じる一つの理由だろう。 アプリではどう表現できるだろうか。アナログのカメラならフィルムを巻かなければシャッターを押す...

学校は大人の都合で作り出されたJAIL - 「ハッカーと画家」Paul Graham著

・・・学校の表向きの目的は子供を教育することだ。しかし、本当の目的は、日中、子供を一箇所に閉じ込めておいて、大人が仕事が出来るようにすることにある・・・子供たちは無意味な事実を暗記するために6年を費やすんだ。そしてこの非現実的なごちゃごちゃの世界に文句をつけようものなら、不適応者と呼ばれてしまう・・・このように歪んだ世界は子供にとって大きな負担だ・・・(p.15) ・・・大人だって、ティーンエイジの子供たちが苦しんでいるのが見えないわけがない。それなのにどうして何もしないかって?思春期のせいにしているからだ・・・(p.16) ・・・違うのは、時間になったら帰してもらえるということだけだ・・・(p.17) きっとそうだったんだ。あの窮屈感。あの納得のいかなさ。あのやり場のない怒り。あの頃のこれらの感情は、大人の都合によるものだったんだ。 しかし、あの頃はそのことにも気づかず、気づいていたとしても抗議の仕方もわからなかっただろう。それがどうしようもないあきらめ感や敗北感につながっていたわけだ。 故、尾崎豊さんの「15の夜」の歌詞を思い出す。今更ながら、彼はリアルだった。 ・・・ 大人達は心を捨てろ捨てろと言うが 俺はいやなのさ 退屈な授業が俺達の全てならば なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な15の夜 ・・・ そりゃJAIL BREAKしたくなるよ。ハッカーたちがJAIL BREAKしたがるのも、この思春期の経験と無関係でないかもしれない。