雲をながめる
自宅前の除雪をしているとき、ふと西の空を見上げたら、雲の中に大きなヤゴが見えました。
もちろん、雲がヤゴのような形に見えただけです。
縦になっていたせいか、ボウフラに見えないこともなかったけど。
上空は風があるのか、ヤゴまたはボウフラの形をした雲はみるみるうちに尻尾と胴体が消えてしまって、頭部だけが残りました。
ヤゴまたはボウフラの触覚にあたる部分が少し伸びたのか、今度は世界一有名なうさぎのぬいぐるみに形を変えました。
ほう、と感心する間もなく、うさぎのぬいぐるみは消えて、あとは不定形で何に似ているとも何に見えるということもない雲だけが残ったのでした。
振り返って東の空を見ると、そこには蓋をかぶせたように分厚い雲がぴくりとも動かないでいたのです。
今夜は星が見えそうにもないな。
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