8月13日
日が落ちてから晩飯へ
1階の食堂も良いけど、せっかくだから外へ。
この宿の入り口は食堂しかなく、食堂にはシャッターがあったので「この店は何時に閉まります?」と聞くと、確かに「3トゥーム=9:00pm」と言った。
さて、まだ7:00pmくらいだが開いている店がほとんどない。
ナイトマーケットと称する場所に行ったが、ここもほとんどが店じまいをしている。
夜は極端に人通りが少なくなるとは聞いていたが、7:00pm時点でも人が少ない。。。
ぐるっと回って宿の近くまで来たが何もない。。。
やっぱり宿の食堂か~と思ったら、宿の近くで高そうな大型バイクが一杯駐車している。
そこにはこの町に不釣り合いな高級そうなレストランが。。。
มันตรา(マントラー)
もう選択の余地なく店に入る。
店内はこんな感じ
一番奥には川にせり出したオープンテラスがあり、ここも風が気持ちい♪
ナラティワートには「風の街」という称号がふさわしいな~
かなりしっかりしたメニューだった。
選択肢が多くて迷うが結局この3品をオーダー
特にこのラープ・プラームック(ナマズのラープ)が美味しかった♪
この店、店構えと客層の割には料理の単価は100B以下とそう高くはないが、多分この地の値段としては別格なのかもね?
客は多分外の高級大型バイクのオーナーなのだろう、でっぷり太った偉そうな男や、上品な服を着た女性が多かった。
ビール一本では足りずリージェンシー(ウイスキーの小瓶350B)をもらう。
あとソーダもと頼むと、ソーダーと水割でいいですね?と。。。
???
ウイスキーを作ってもらうのを見ていると、ウイスキーを注いだ後ソーダ半分水半分を入れる。。。
他の客を見ても同じように作っている。どうもこれがナラティワート流儀の様だな。
ところでオレに付いたちょっと禿げ上がった40代半ばの男のウエイター
オレの注文に「カ~♥、カ~♥、カ~♥」・・・・
思わず顔を見上げると「にこっ」・・・
去っていくときの腰の振り方、手・指の使い方・・・
555
タイは本当にオカマが社会的に受け入れらているな~(笑)
このオカマ・ウエイターとちょっと話をした。
オレ「料理はどれもおいしいね~それにこのラビアン(テラス)風が気持ちよくてすごくいいよ♪ところで、ここに来るまではナラティーワートって怖いところだって聞いていたけど、全然普通の街じゃない?」
ウエイター「あ・り・が・と・う♥ そうね~、確かに郊外では今まで爆弾事件や殺人が多かったけど、街中は安全なのよ~、みんな怖い怖いって言ってここに来ないから本当のことを知らないだけなのよ~、これからどこに行くの~?バンコクに戻る?そうしたらバンコクの人によ~く言っておいて、ナラティワートは怖いところじゃないって♥」
このウエイター(いやウエイトレス?)すごいおしゃべりで(高級店だけあって礼儀は正しい)ず~っとこんなような事を言っていた(8割ぐらいの理解率)。 そうなんだよな~このウエイターの言うとおり♪
うちの会社にもよく貼ってあるトヨタの格言を模した格言「現場・現物・事実」
百聞は一見にしかず
連日放送される深南部3県でのテロ
たしかに平均すると2人/日に殺されている事実はあり、実際に住んでいる人は恐怖も感じているのだろうが、これまで見てきた3県の人の表情にはそういった現実は窺えなかった。。。オレはたまたま運が良かっただけなのかもしれないが、、、
このオカマのウエイターの言葉を聞いて、今回の深南部3県の旅の題名を「タイ深南部の真実」としたのだ。
さて、時計を見るとすでに8:30pm。。。
宿のシャッターが下りるのは9:00pmなので余裕~と思って、徒歩3分ほどの宿の前まで来ると・・・
ん?ん?暗いけど・・・
宿の正面まで来ると・・・
な、なんとシャッターが下りているではないか~
えぇ~~~~!!!
この瞬間さっきのウエイターの話など吹っ飛んでしまい
「宿へ入れない」→「どこかで野宿」→「人通りの途絶えた時間にテロリストが出没」→「拉致される」→「目隠しされてテレビカメラの前に」→「オレの後ろで銃を構えた男がテレビカメラに向かって声明を読み上げる」→「ただ今からこの非イスラム教徒である日本人の処刑を開始する」→「生中継でタイ全土に放送される」→「後ろの男が腰の長刀を抜出し」・・・・
なんだかタイ南部解放戦線とアルカイダがごっちゃになった妄想で頭がパニック状態に。。。
既に周りには人が歩いていない。。。
ちょっと冷静になってシャッターを見てみると、隙間から光が・・・
「ということは従業員はまだ寝ていないってことだな」
と思うとすぐにシャッターをドンドンドン(実際にはガシャガシャガシャ)と叩く。
すると中のシャッターそばから女性の悲鳴が・・・
「あの~オレ今日のゲストなんですけど開けてくれませんか?」と言うと、シャッターの小窓が開き「お~、あなたを待っていましたよ~」との声が。
助かった~♪
女性の悲鳴は、ちょうどシャッター近くで食事中だったらしく、いきなりオレがシャッターを叩いたもんだからびっくりしたらしい(笑)
ガラガラ~と開いたシャッター。従業員のアンちゃんがにっこり微笑んでいたがオレは「たしか(シャッターが閉まるのは)9:00pmだったよね?」と聞くと「そうだけど客がいないので一旦閉めた。あとはあなたを待つだけだった」と。。。
あ~びっくりした。。。
酔いも吹っ飛んだので、レストランから持ってきた余ったレージェンシーをちびりちびりやりながら、風に吹かれて眠気が来るのを待つ。
そのうちウトウトしてきて、今日の長いなが~い一日が終わったのでした。
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