記者宅を家宅捜索 米加州警察 捜査報告書入手で トランプ政権の影響か

ハンマーを持ってジャーナリストのブライアン・カーモディ氏宅の捜索に入る警察官らを記録した監視カメラ画像=カーモディ氏のツイッターより
ハンマーを持ってジャーナリストのブライアン・カーモディ氏宅の捜索に入る警察官らを記録した監視カメラ画像=カーモディ氏のツイッターより

 【ロサンゼルス福永方人】米西部カリフォルニア州サンフランシスコ市で、弁護士の変死をめぐる地元警察の捜査報告書を入手したジャーナリストが、警察から取材源を明かすよう求められ拒否したところ、今月10日に家宅捜索を受けパソコンや携帯電話などを押収された。リベラルな同州で当局による報道関係者への抑圧的な措置は異例で、メディアを敵視するトランプ政権の影響拡大を懸念する声が上がっている。

 今年2月、市内の住宅で公選弁護人の男性が倒れ、搬送先の病院で死亡した。フリージャーナリスト、ブライアン・カーモディ氏(48)が入手した報告書には、男性が倒れた際、妻ではない女性と一緒にいたと書かれていた。また、現場に残された酒の空き瓶や大麻成分を含むグミなどの写真も含まれていた。同氏は報告書を地元テレビ局に売り込み、死亡の2日後にその内容が報じられた。

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