(独自設定・ご注意)
・エリーサはガミラス星近くの植民地惑星の出身で、赴任していたドメルに一目惚れされて結婚。
・2199第3章で出てきた二人の子どもの共同墓地のシーンはその植民地星での出来事に変更しています。
・初の名前つきマイキャラあり(笑)。・・・これがホントのドメラーズ2世? いや3世?
(3)
一年後、故郷の星の共同墓地を訪れたエリーサ。
その細い腕には赤ん坊が抱かれている。

(拡大画像あり)
ヤマトとの決戦に破れ宇宙の藻屑と消えた夫の骨は、エリーサの元に帰るはずもなかったが、ドメル家の墓には既に赤ん坊の父の名が刻まれている。
エリーサは墓前に座って花を供え、その美しい緑の瞳を閉じた。
◆ ◆ ◆
今日ここへ来る前に、元ガミラス兵の生き残りの一人から、夫ドメルから自分へ宛てた手紙を受け取っていた。日付はヤマトとの決戦の前日だ。
愛用のレトロなタイプライターによって打ちこまれたその手紙には、エリーサへの感謝の言葉が簡潔に綴られているだけだった。
常に戦いは勝って当たり前、負けることなど今まで考えたこともない夫が、決戦前の忙しい中自分の為に1分でも時間を割いてくれたことが、エリーサには何よりも嬉しかった。
・・・が、疑問も残る。
あんなに完璧な作戦を立てたにもかかわらず、夫はこうなる事を予感していたのか?
デスラー総統に忠誠を誓いつつも、そのやり方に疑問を抱いていた夫。
ひょっとしたら、地球に勝っても死ぬつもりだったのだろうか?
わからない・・・。
いや、もう考えまい。全ては終わったことだ。
ガミラスは負けたのだ。
そして、結果として植民地は解放され、戦争は終わった。
暫くは政治的混乱や食料不足が続くが、罪のない一般市民や子ども達が死ぬことはもうない・・・。
◆ ◆ ◆
エリーサはゆっくりと顔を上げ目を開くと、前を見据えた。
たくさんの墓標が視界一杯に広がるが、いつの間にかそこには今までと違った優しい風が吹いている。
そうそう、あなた・・・
報告が随分遅くなったけど、この子の名前はセリスと名づけました。
私の故郷では“光”という意味です。
私は、この子と一緒にこの星の未来を築きます。
あなたは、ずっとここで私たちを見守り、そして祈ってください・・・。
お墓だらけで闇に包まれたようなこの国とこの土地に、
光と希望が戻らんことを―――。
上空をずっと旋回していたドメルのロクロック鳥は「クエ~っ」と一鳴きした後、バサバサと翼をはためかせ、いずこかへ飛び去っていった―――。
-END-
2013.1.26
ようこん
続きにあとがき
(あとがき)
ハラリするエリーサさん、小松原フラッシュ(手を前に伸ばしてる感じ)なエリーサさん、アンタを好いちょったんよ~なトリさん、セクシーなドメルが描きたかっただけなのに、どうしてこうなっちゃったんだろ?自分で自分がわからない・・・(汗)。確認の為に見た藤川さんの脚本に結局かなり引っ張られた。
(1)の後、18禁に突入して朝までノーホイッスルなドメル&エリーサを考えたけど自粛。
なんでって・・・上手く書けなくて初々しいね♪ならカワイイけど、予想外にノリノリになってフ〇ンス書院もビックリな違った何かになっちゃうのが怖すぎるから・・・あ~恐ろしい・・・そんな自分は知らなくていいです(汗)。
独自設定・・・なんてカッコ良く言ってみたけど、なんのことはない、単に自分が共同墓地は他所の植民地惑星のシーンだと勝手に思い違いして書いちゃっただけ・・・。
セリスってそりゃ、ファイヤーエムブレム聖戦の系譜のセリス公子ですよ!
だって外国語よくわからないし・・・。今なぜか旦那がプレイ中。
シュミレーションRPGの最高峰だと私は今も信じてます。

(2013.2.26追加、子どもからリクエストを受けてフュリーさんを描きました。紫と緑の髪の毛の人が好きらしい)
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