<ナレーション>
ガミラス星での戦いに勝利し、イスカンダルに辿り着いたヤマト。
艦長代理となった古代進は女王スターシャから無事地球再生システムを授かり、遂にヤマトが地球に向け旅立つ日が来た。
記憶を取り戻したユリーシャ=雪は、自らの故郷であるイスカンダルに残る決意をするが、妹の進への恋心に気づいたスターシャは、ヤマトに乗り一緒に地球へ行くよう諭し、一人宮殿へ戻って行ったのであった。
(発進前のヤマトのタラップの上で)
「雪、いや・・・ユリーシャ。地球人類を代表してお礼を言わせてくれ。本当にありがとう。」
「雪でいいのよ・・・古代クン。短い間だったけどこちらこそありがとう。
・・・地球に帰っても元気でね・・・無茶したら・・・承知しないんだから・・・。」
雪はそう言って寂しげに微笑んでうつむくと、またゆっくりと顔をあげ震える唇で小さく囁いた。
ほんの一瞬見つめあったあと、ドレスをたなびかせ、タラップを駆け下りる雪。
追う古代。
「おいっ!古代!どこへ行くんだ!」
「島、ヤマトを頼む!」
「30分後には出航だぞ!1分でも遅れたら置いていくからな!いいな、古代・・・!」
雪はすばやく水上艇に乗り込み、イスカンダル宮殿にむかって発進させたが、間一発で乗りそびれた進は、咄嗟に海に飛び込み雪の後を追った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(宮殿入り口付近でようやく追いついた古代)
「待て!雪!話を聞いてくれ!」
「私のこと少しでも好きなら追ってこないで!古代クン!」
思わず足が止まる古代を置いて、雪はさらに宮殿地下へ続く螺旋階段を降りていった。
2012.10.18
(2)へ続く
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Author:ようこん
漫画とお絵かきが大好き。現在『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道物語』他松本零士作品がマイブーム。