開発・設計
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エンジンの換装が決定したが、技術的問題は胴体幅840mmの三式戦闘機に、直径1218mmのハ112-IIをどう搭載するかであった。土井によれば、カウリングでエンジン周囲を覆うなどの処置を行うと、この部分の幅は最小でも1280mmになった。幸いにも発動機を搭載するため機体に装備される発動機架は少々の改造で設置することができ、また三式戦闘機の主翼と胴体の接合は、少々の重心位置変更には比較的容易に対応できる構造でもあった。 単純に空冷エンジンを載せると胴体の外形において左右に200mm以上の段差ができるが、この部分を放置すれば機体外形に沿って流れ込む空気の渦流を生じ、大きな空気抵抗となる。この部分の胴体を滑らかに整形すれば空気抵抗は減少するが、機体外板を大きく覆うことで重量が増加した。最終的にこの部分にはドイツから輸入していたFw190A-5の設計が参考とされた。カウリング左右の後半部分にエンジンの排気管を集中させ、左右6本ずつの推力式単排気管とし、エンジンの排気で渦流を吹き飛ばす処置が採られた。このため胴体の整形は大型のフィレット(翼と胴体を滑らかに接合し、空力的特性を良くするためのつなぎの部分)を設置するなど、最小限で済んだ。 また前部では胴体の深さも下部に向かって若干増しており、エンジンの下に当たる部分には潤滑油用ラジエータ(滑油冷却器)を新設。空冷化に伴い、不要となったラジエーターは胴体下方から取り外され、除去後の機体下部はフラットに整形された。 設計変更部分はほぼ胴体前部のみということもあり、正式発注からわずか3ヵ月後の12月末には既に設計完了し、1945年2月1日または11日には初飛行に成功した。短期間での開発ながら意外な高性能が認められ、2月中には五式戦闘機として採用された。首無しで放置されていた機体は2月の時点で約200機存在したが、これの改造も含め、大増産が開始されることとなった。ただし歴史群像編集部 (2011) p.77によれば、あくまで三式戦闘機二型の補助と言う位置づけであり、並行生産されていた。しかし1945年7月には三式戦闘機二型の生産は打ちきられ、生産は五式戦闘機に一本化されている。 五式戦闘機の武装は三式戦闘機一型丁または二型と変わらず、機首に20mm機関砲ホ5×2門(弾数各200発)、翼内に12.7mm機関砲ホ103×2門(弾数各250発)である。 ほか、機首の短縮により、若干前方視界が向上した。
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開発・設計
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スペースシャトルは、再使用することを目的に設計された宇宙船としては初めてのものである。シャトルは様々な搭載物を低軌道に運び、ISS(国際宇宙ステーション)の人員を交代させることができ、軌道船は地球を周回する人工衛星その他の物体を回収し地上に持ち帰ることもできるように設計された。各軌道船は「100回の飛行もしくは10年間の使用に耐えられるように」との考えで設計されたが、後にその期間は延長された。STS(宇宙輸送システム)の設計責任者は、マーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画などでも宇宙船の設計を担当したマキシム・ファゲット(英語版)である。軌道船の大きさや形状を決定する際の最も重要な要素となったのは、当時計画されていた商業衛星や秘密衛星の最大のサイズのものを搭載できるようにすることと、極軌道から一周回で離脱するという空軍の秘密計画に対応できるような飛行範囲を持っていることである。衛星を宇宙空間に配置するための高い搭載能力が欲しいという国防総省の要求、および再使用できる機器を持つ宇宙船を開発することによって宇宙開発予算を削減したいというニクソン政権の要求の双方に応えるため、固体燃料補助ロケットと使い捨て型の燃料タンクの併用という方式が選択された。
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開発・設計
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「SDガンダム GGENERATION」の記事における「開発・設計」の解説
敵を倒して経験値を得ることで、機体のレベルを上げて別の機体に変化させる「開発」や2つの異なる機体を素材として別の機体を生産リストに加える「設計」により新しい機体を作ることができる。
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開発・設計
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「ボーイング737 クラシック」の記事における「開発・設計」の解説
737-200の成功に続き、ボーイング社はキャパシティーと航続距離の増大を考えた。そこで、それ以前の737との共通性を保持しながら、改良を行ってアップグレードを行った。 開発は1979年に始まり、1980年にファーンボロー国際航空ショーで発表され、1981年3月にUSエアウェイズとサウスウエスト航空がそれぞれ20機のオプションと一緒に10機を発注した。 エンジンをそれまでの低バイパス比のJT8Dから高バイパス比のCFMインターナショナル製CFM56-3Bシリーズに換装し、燃費を大幅に向上させるとともに騒音を抑える効果も得られている。地上高の低い737に大直径のエンジンを装備するため、パイロンで主翼前方に突き出すとともに、独特なおむすび型のエンジンカウルが導入されている。 外観上の特徴としてはエンジンの他に、空力面や強度向上の面から垂直尾翼のデザインが変更され、付け根が前に伸びていることがあげられる。翼は空気力学に基づく改善の変更をいくつか組み込み、翼端は、9インチ(22センチメートル)延長され、最先端のスラットと後縁フラップを調整した。 また、途中から757や767の技術を導入してグラスコックピット化が図られ、コックピットに4面のCRTディスプレイが登場し、コンピュータ制御による操縦が可能となっている。このほか、客室の内装も757スタイルのものに改められている。 基本型は1984年に登場した-300型で、-200型より胴体が2.64m延長された。1988年に登場した-400型は-300型の胴体をさらに3.05m延長した胴体延長型、1989年に登場した-500型は胴体の長さを-200型とほぼ同じにする代わりに、航続距離を伸ばしたタイプである。本シリーズでは初めから貨物機として製造された機体はなく、貨物型は全て旅客型を改修する形で製造されている。中にはコンチネンタル航空などで後付のウイングレットを装着した-300型や-400型もある。 マルタ航空 ボーイング 737-300 カンタス航空 737-400 サウスウェスト航空 737-500 なお、日本がボーイングと共同開発する予定だったYSXは、-500型をベースとして90席程度の機体に改造開発するものであったが、1997年にボーイングが同クラスのマクドネル・ダグラスMD-95をボーイング717として生産することにしたため、実質中止となった。
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開発・設計
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「XP-67 (航空機)」の記事における「開発・設計」の解説
マクドネル社は1939年に創業した航空機メーカーであったが、その翌年の1940年には早くもアメリカ陸軍航空隊が求めた長距離戦闘機のコンペに独自の試作設計案を提出した。結果的にそれには落選したもののその新進気鋭の提出案は審査官を注目させ、陸軍からマクドネル社にさらなる研究開発データ提供のための資金援助が行われることとなった。そして1941年に陸軍に提出した戦闘機のモデル案はXP-67として2機の試作発注を受けたのである。 提出された設計案は新興のメーカーらしい色々なアイディアの詰った機体にまとめられていた。胴体とエンジンナセルの断面を主翼断面と連続するような形状(ブレンデッドウィングボディ/一種のフィレットによる翼と胴体・ナセルの接続)としたため、機体の前部は全体的に扁平な形状を成していた。主翼は層流翼を採用し、エンジンはターボチャージャー付のコンチネンタル・モータース(en:Continental Motors)製XI-1430(en:Continental I-1430)(出力約1,350hp)を2機搭載した。またターボチャージャーの排気口はエンジンナセル後端に設けられ、排気により推力が加算される工夫が為されていた。固定武装の案は複数あり、12.7mm機関砲6門や20mm機関砲4門もしくは76mm砲1門などもあったが、最終的に37mm機関砲6門を装備することが決定された。なおコックピットは与圧式にする予定だったものの試作機には実装されなかった。
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開発・設計
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「PowerBook 2400c」の記事における「開発・設計」の解説
PowerBook 2400cのプロジェクトを進めたのは、1996年2月から翌年7月までAppleの最高経営責任者であったギル・アメリオ自身で、アメリオが日本に派遣した技術者チームが東京の満員電車を体験して小型軽量マシンのきっかけを掴んだとされる。 当時の日本IBM(日本IBM大和事業所)と共同で開発され、当時ThinkPad 535を製造していた日本IBM藤沢事業所でPowerBook 2400cも製造された。小さな筐体にPowerBook 3400相当のスペックを詰め込むため、ThinkPad 535と同様にロジックボード(マザーボード)を3段構造としている。また、液晶パネルをThinkPad 535と同じ東芝製にしたり、IBM製ハードディスクドライブを採用するなどして、ThinkPadとの共通化でコストダウンも図られた。なお、ThinkPad 535はPowerBook 2400cとの比較対象とされることも多い。 外観はApple本社のデザイナーチームによりデザインされているが、当時のApple日本法人の意見が汲まれている。 また当時PowerPC G3へのアップグレードカードが販売されていたが、製造していたメーカーは2社ともに倒産し、新品でのアップグレードは極めて困難になっている。
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開発・設計
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「A-40 (航空機)」の記事における「開発・設計」の解説
A-40はBe-12の後継機として開発、1986年に初飛行を果たした。第二次世界大戦後、アメリカ合衆国をはじめとする航空先進国の多くでは大型飛行艇は不要であるという結論が出されていたが、ソ連では1960年のBe-12に続いてさらに大型の飛行艇を開発した。A-40の重量は86トンに及び、主翼後方上下に搭載した4 基のジェットエンジンによりTu-154などのジェット旅客機と同じ速度で飛行した。2基のメインエンジンには、D-30KVPが選ばれた。この大型エンジンのすぐ下には、離水時に使用する補助エンジンとして小型のRD-60K(РД-60К)が搭載された。 A-40は対潜任務を第一の目的としていた。ラジオ・オケーター・アンテナを備えた照準・捜索システム「ソヴァー」(«Сова»サヴァー:「梟」の意味)を機首レドームに搭載した。最大機内武装積載量は6,500 kgで、3発までの対潜魚雷「オルラーン」(«Орлан»アルラーン:「鷲」の意味)、または4発から6発の対潜ミサイル「コールシュン」(«Коршун»コールシュン:「鳶」の意味)、「ヤーストレプ」(«Ястреб»ヤーストリェプ:「鷹」の意味)、「オリョール」(«Орел»アリョール:「鷲」の意味)を搭載、主翼下面には空対艦ミサイルKh-35(Х-35)を搭載できた。
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開発・設計
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AH-64 アパッチ攻撃ヘリコプター向けの装備として開発が開始され、AH-64とともに1984年から部隊配備が開始された。 M230は、AH-64のヘリコプター武装サブシステムの一部として機首下ターレットに搭載されている。また、特殊部隊用のMH-60L ブラックホークにも搭載できる。この機関砲は625発/分(±25)の発射レートでの給弾を行うために2kWの電気モーターを必要とし、能動的コックオフ防止機構を持つ。 M230の弾薬規格は30x113mmBであり、M788/M789/M79の各種30mm弾を使用している。これは、NATOのデファクトスタンダードの1つであるが、有名なGAU-8 アヴェンジャーが採用している30x173mm弾よりも初速・弾頭重量ともに低いものである。
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