プロトタイプモデル
【英】prototype model
プロトタイプモデルとは、システム開発の初期段階において、機能を制限したり簡易化したりした試作機(プロトタイプと呼ばれる)を作成し、ユーザーに評価させる工程を設け、トータルの開発工数を減らすための開発手法のことである。
プロトタイプモデルは、ユーザーによる評価目的ではなく、本格的な開発に取りかかる前に、設計方式の妥当性、あるいは、性能の検証を行うことで後工程での手戻りを最小限に止めることを目的とする場合もある。
なお、大規模なシステム開発では、プロトタイプモデルの完成までに時間がかかってしまうため、限定的な範囲で行われるか、正式な工程としては設けられないこともある。
プロトタイプ
試作機(901号機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:38 UTC 版)
「JR貨物EF200形電気機関車」の記事における「試作機(901号機)」の解説
1990年(平成2年)6月に製作された、本形式の試作機である。落成後新鶴見機関区に配置され、各種試験に供された。 運転台屋根が前方に向かってわずかに傾斜し、取付屋根は大型で、屋根側面を濃青色と灰白色に塗り分けている。前面下部の灯火類設置箇所は濃灰色で、空調用の風道が設けられた。取付屋根の塗り分けは更新工事の実施時に廃止されている。 中間台車に設置される引張棒は、側面から見て傾斜した状態で装備される。 性能確認試験の過程で山陽本線の瀬野 - 八本松(瀬野八)の勾配を補助機関車無しで1,000t牽引を可能とするための勾配起動試験が行われた。当時の最高速貨物列車(1,000t、110km/h)を単独牽引するためには、余裕を考えて1,100t列車を最急勾配箇所で起動できる性能が必要となる。1991年 (平成3年) 1月から2月にかけて新鶴見機関区の構内で確認試験が行われ、起動抵抗の大きい速度5km/hまでモーター電流を750Aから780Aまで増加し、最大引張力を350kNまで大きくすることにより、1,100t列車を起動加速度0.1km/h/sで引き出し可能となる計画であった。 実際の試験は1991年 (平成3年) 3月6日の深夜に実施された。試験箇所は山陽本線東京起点286km付近の22.5‰、半径400mの曲線区間上であり、等価査定勾配 は25.3 ‰ となる。3月4日の昼間に1,000tの勾配起動を実施したところ、引き出しはスムーズであったが速度が5km/hから上昇せず、モーター電流を790Aまで上げて試験を行うこととなった。編成は901号機を先頭に砂を詰めた試験用コンテナを搭載した貨車が20両1,000t分連結され、万が一動けなくなった時の救援用後部補機がEF67(100t)であった。午前3時45分頃、起動試験が行われ1,100 t 列車の起動に成功している。
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