読経とは? わかりやすく解説

ど‐きょう〔‐キヤウ〕【読経】

読み方:どきょう

[名](スル)経文音読すること。どっきょう


どっ‐きょう〔ドクキヤウ〕【読経】

読み方:どっきょう

[名](スル)どきょう(読経)


読経 【どきょう】

お経仏典)を読むこと。「読誦どくじゅ)」とも言う。「どっきょう」とも。

清瀬 保二:読経

英語表記/番号出版情報
清瀬 保二:読経作曲年1931年 

読経

作者吉村昭

収載図書天に遊ぶ
出版社新潮社
刊行年月1999.5

収載図書天に遊ぶ
出版社新潮社
刊行年月2003.5
シリーズ名新潮文庫


読経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 01:50 UTC 版)

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黄檗宗の読経

読経とは、仏教徒経典を読唱すること。

「どきょう」「どくきょう」「どっきょう」などと読み慣わしている。多くの僧侶が声をそろえて読経する場合は「諷経(ふうぎん)」とも言う。 「読誦」ともいうが、「読経」は経文を見ながら読唱すること、「誦経」は経文を暗誦することである[1]

概要

経典の読誦は、本来、経典の意義を理解し実践するため、また経典を記憶し流布するためのものであったが、大乗仏教になると、しばしば「読誦」そのものに修行呪術といった宗教的意義を認めるようになった[1]。読経は音韻を研究する悉曇学声明へと発展し、読経を専らとする読経僧のうち秀でた僧は能読と呼ばれ僧俗ともに尊敬を集めた。

  • また中国・日本では、死者供養・祈雨(きう)(雨乞〈あまごい〉、請雨〈しょうう〉)・鎮護国家(ちんごこっか)などを目的とする経の読誦も行われた[2]

経の読み方

読経は以下のような方法で行われるが、宗派に認められていない民俗的な読経も存在すると考えられる[3]木魚太鼓などの打ち物で拍子を取る場合もある。

経文の左右両側に、それぞれ訓読と真読(漢字の呉音読みによる直読のこと)による読み方を示した両点本。江戸期の折り本で、経文は『法華経』如来寿量品第十六の一部
直読
一部の宗派では「真読」と呼ぶ。漢字の音読みについては、原則は呉音読みだが、天台宗の阿弥陀経や真言宗の理趣経は漢音で直読し、黄檗宗は唐音で音読するなど例外もある。節回しについては、「雨滴曲」と呼ばれるように最初から最後まで同じリズムで読み通すものと、天台宗の「眠り節」のように「曲節」と呼ばれるを付けた読み方がある。
訓読
経文を訓読み(漢文訓読)で読誦する。
転読
略読ともいい、経題と中間の数行と巻末を読み上げることで一巻読み終わったとする読み方。読み終えた折り本をアーチ状に繰るなど儀礼の場で用いられ、所作やどの部分を読むかは宗派によって異なる。修験道密教の七五三読みも転読の一種である。

その他に、外に声を発さず内に響かせ読誦する「無音」や、読誦しながら道場を巡る「行道」、羽黒修験道で行われる経典を後ろから読む「逆さ経」などがある。

脚注

  1. ^ a b 藤山 2001, pp. 52–55.
  2. ^ 藤山 2001, pp. 92–112.
  3. ^ 藤山 2001, pp. 73–76.

参考文献

  • 清水真澄 『読経の世界:能読の誕生』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2001年。ISBN 4642055215 

関連項目


読経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:51 UTC 版)

聖護院」の記事における「読経」の解説

本来、修験道では、森羅万象全て法身顕れ考えるため、聖護院では、森羅万象全て経典考えるとしている。 実際には、『法華経』や『不動経』や『般若経』、『錫杖経』、『観音経』、弥陀賛、釈迦賛、諸真言五大力陀羅尼修驗懺法、『大日経』、『金光明経』、『仁王経』、『金剛頂経』、『上生経』、『下生経』などを主に読むほか護国成就祈願今上天皇安泰安穏も祈る。天台宗影響により、同宗の修行である止観行法華懺法例時作法など)祝祠 大祓 四度加行も行う。大峰入峰修行では現在は行程100kmを五日間の修行であるが以前55日行であり吉野 葛城山では裏行もあったという。修験道 開祖 役行者大峰修行1000日の荒行行った山伏護摩 以下参照採燈大護摩源護摩法神秘無論 聖護院門跡本堂 不動堂毎日御勤めでは本尊がある正面の他に裏堂もあり以前は裏堂を最後に勤行をおこなうが現在は本堂表のみであり本堂前に仏間 辰殿 本堂の順に毎日行う。

※この「読経」の解説は、「聖護院」の解説の一部です。
「読経」を含む「聖護院」の記事については、「聖護院」の概要を参照ください。

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