「市民性悪説」が飛び出した議会に、傍聴席が激怒!

2004/06/18 (Fri)
16日の議会模様を伝えるのに、努めて冷静さを取り戻してからと1日遅れの議会傍聴記となってしまった。佐藤忠次議員の一般質問に対して、あろうことか吉田環境生活部長から「市民性悪説」が飛び出し傍聴席を騒然とさせ、関係市民はやり場のない怒りに震えていた。忠実に再現しよう。
佐藤議員Q・「一般廃棄物収集運搬計画において、本市が経費節減を検討しないのはなぜか?」
吉田部長A・「本市は経費削減よりは円滑なる事業遂行に重点を置いている」
佐藤議員Q・「委託料は業務を遂行するに足る額を基準と定められているが、積算基準の明細は?」
吉田部長A・縷々勘定明細を並べたてたが、積算基準の数値は返答無し、これについては議事録を入手した上で解説することにする。議場で筆記できないことを承知の上で部長が報告したような気配が強い。
佐藤議員Q・一般廃棄物処理業の許可を出さないことを指して、「平成16年1月 に出された最高裁判判決は「違憲」だとされているが、米沢市が許可しない理由は?」
吉田部長A・許可しないことは違憲だと認めながら、県の指導が無い事を理由に間違いを認めず 行政に都合のよい法律の条項を数多く並べ立て我田引水を決め込んだ答弁をしているが、法律資料が用意されていない以上、答弁とは受け取り難いものだった。
これも議事録を入手した上で分析の結果記述する。が、自分に都合良い法の解釈を並べ、いずれも拡大解釈になるものであることは確実である。
佐藤議員Q・「業務を委託するにあたり、なぜ随意契約なのか? 除雪・電算センター等随意契約が目立つので」
吉田部長A・「随意契約はそこにしかないもの、そこでしか出来ないこと、がある場合、随意契約で良いと解釈されます」
傍聴席の声・随意契約は諸悪の根源だとして、厚生労働省は全面的に禁止しているが、米沢市はザイゴで感覚がのんびりしているのかナ。
佐藤議員Q・「競争入札制度を導入することによって、小国町は費用が1/10に減額。長井市に至っては、費用がゼロどころか、逆に行政が年間300万円の歳入が増カロすることになった。米沢市も入札制度を活用すべきだと思われるが」
吉田部長A・「入札制度の導入を適用すれば、業者の収益が下落する。その場合、適正な業務遂行が出来なくなる恐れがある」
佐藤議員Q・「新規に許可した場合、本市にとって何が問題か?」
吉田部長A・現在委託している業者には長期経験者で問題はないが、新規参入者には経験と力量がはなはだ不明であり、信頼性の点で問題が残り、不法投棄などの弊害が起こりかねない」
傍聴席の声・なんだとゥ。市民を犯罪者予備軍呼ばわりする気かッ!と、傍聴人達 は一様に激怒。ほんじゃ新規事業者は、みんな悪人で、土建屋・建築屋等、入札で仕事をしている市 民はすべて手抜き工事をしていることになるじゃないか。行政はそんな目で市民を見ていたのかッ!こんな暴言を許すべきでないッ!
鬼の会の行動・議長に対して「厳粛なる議場で、行政担当者の口から市民を性悪説でなじった行為を議会は許すべきでない。と抗議した。議長はそれに答えて「オレは覚えていない。議事録を見てみる」議長にしてさえこんな具合だから、議会の運営はたんなる茶番的なセレモニーとしか市民には受け取れないのだ。
傍聴席の声・眠りこけている古参議員もいれば、猫に小判われ関せずといわんばかりの議員もいて、議会はドっちらけ。市長の弛みっぱなしの笑顔と、助役のカメ虫潰したような顔との対比が不気味なコントラストを見せて、活力もなく形式だけの議会だったとして、期待が削られた思いだった。
市職員にも性悪説を適用か?
議会からの帰り道、駐車場で何やらメモしている女性が二人。何をしているのかと尋ねてみたら「市職員の車がお客様駐車スペースに止めてないかを調べているアルバイトです」と答える。「今日は見つからないが、昨日はありました」市職員の中にも不埒な人間はいるものだなと知って「市職員も性悪説の対象にされている」と、議会での忿懣やるかたない思いを和らげた次第だ。

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