「米沢よ、亡びるのか」№5 安部市長の経済観念を突く

2004/06/14 (Mon)
鬼の会の提案が行政側に正しく捉えられていない感がある。提案が闘争に変質させられたのには全くもって遺憾である。「行政が市民の提案に一々屈服していたのでは権威が崩れる。私が議会で発言し、問題を一件落着とする」と豪語するのは小島卓二議員で15日質問に立ち、16日の午後一番の質問には佐藤忠次議員が一般廃棄物処理の問題について質問に立つ。傍聴席を多数の市民が占めるだろう。
一般廃棄物収集運搬業の許可や資源物回収の問題を突破口とした、鬼の会の提案は、あくまで市民サイドに立った運営をしない行政感覚と、実際に身をもって闘ったドキュメントで有ることの理解を強めたい。
過去に掲載した№を遡って目を通していただきたい。
資源物資収集運搬処理委託手数料 (各町内に出された新聞紙等の処分料を示したものです)

鬼の会の質問に対する市当局の回答
【鬼の会】
Q.米沢市が業者に支払った額は年4千万円の過払いであると試算する。5年間ならば実にその額は2億円にものぼる無駄な経費を投入した事になる。市は業者に返還請求(注1)をする考えはないかどうか?
【市当局】
A.単年度契約のため過年度に遡及して利益を市に還元して貰えない。
(注1-小国町では返還請求を行った。)
【鬼の会】
Q.これだけの税をムダに使った担当職員の処分を行うべきでないか。
【市当局】
A.懲戒処分事由に該当するとは考えていない。
【鬼の会】
Q.特定業者だけとの随意契約(注2)は競争原理が働かないため、委託料が極端に高すぎる。なぜ競争入札による経費削減を考慮した「処理計画」を立てられないのか。
【市当局】
A.業務を遂行するに足りる額である。 市は経済性より業務遂行の適正さを重視する。 いかに安く発注するかまで法は規定していない。 ごみ処理料は競争入札としなくても良いと考えられる。
(注2-随意契約 少額の場合に限ると法は定めている。厚労省は「随意契約」は悪の温床として全面廃止令をだし、公務員の不祥事を防ぐ考えである。現実には多くの公務員の逮捕がある)
【鬼の会】
Q.現在市民は13社にしかゴミ運搬を依頼できない、新規にゴミ収集運搬業を希望するもの者に許可を与えないのは何故か?
【市当局】
A.市は収集運搬に困っていない。(注3) ゴミ処理計画の量を運搬するのに現在の業者で間に合っている。
(注3:許可しないのは最高裁で違法である判決が出されている)
市民よ、この回答に納得できるものかどうかだ。予算執行に当たって「いかに安く発注するかまで法は規定していない」と、平然回答する無神経さはいかがなものであろうか。あまりの非常識さに驚き呆れかえったが、以上の回答の中に、市長・助役の意見が加味されているかいるかどうかの確認をとったところ、市長不在で助役は「勿論、協議者全員の総意だ」と、せせら笑った。その笑いの奥に「たかが市民ごときの寝言に、行政は付き合っていられない」との奢りが見えていた。
この助役らの態度から伺い知れるのは、主権在民を否定する時代錯誤的な行政感覚を更に貫こうとする恐ろしさだった。

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