乾杯条例に思う
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2014/10/19 (Sun)
乾杯条例に思う9月定例議会に於いて「米沢市地酒による乾杯を推進する条例」が満場一致で可決され、10月1日より施行された。
要約すると、
・米沢市の議員は会食等の乾杯に於いて米沢の地酒を用いる事。
・市民は米沢の地酒による乾杯の推進に協力する事。
・この条例の実施に当っては、個人の嗜好及び意思を尊重するものとする。
とある。
条例とは、地方自治体が制定し、国制定の法律に準じたものと解釈されることから、市民には条例を守る義務が有るが、乾杯条例の最後には「個人の嗜好及び意思を尊重する」とあり「守っても守らなくても良い」と取れる内容となっている。
京都市あたりの条例を参考に制定したものらしいが、小生はこの条例を制定した議員団に苦言を呈したい。
そもそも、守るべき事を決めたものが法律であり、条例である。
個人の自由意思を尊重するのであれば「推奨」とか「努力目標」等に止めるべきで、守る事を求めない地酒での乾杯を「条例」とした事は、「条例」の権威をおとしめるものであり、既存の条例運用に悪影響を及ぼす事は必至である。
現に、掲示板投稿に見られるように、塩井地区に建設された市営住宅の契約に於いて、明文化された法の意図に反する運用を行なったことから、有志より「違法である」との指摘を受けたが、当局は「解釈によって違法性が無い」と主張し、非を認めようとしない態度は、「守っても守らなくても良い」乾杯条例の運用によって、益々増長する事を危惧するものである。
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