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安部市長: 「米沢市では嘱託職員の任期は最長5年間としている。したがって本年度で嘱託職員の任期は切れるもので、任期満了と同時に解雇する」 ユニオン: 「特殊な業務については5年を超えて再任用できるとする市の内規があり、実際には7年間勤務し月額報酬1万円を加算された嘱託職員もいる」「市長命令によって一方的に解雇通告し、団体交渉も打ち切ったのは労働規約に反する」  さて、この珍事を考えてみるとNHKの報道ですら、市民に不可解な問題として伝えていた。   当該の問題提起本人は市立図書館に嘱託職員として「郷土資料室」で資料の整理などしていた女性職員だが、単独で加盟できる「おきたまユニオン労働組合」の組合員であったことから始まっている。 組合側にとっては「タナボタ的な抗争」と映ったものであろう。  まず、当該女性は、 「職務に興味がある」として嘱託職員 になった経過がある。その時には「嘱託職員の任期は最長5年である」ことを承知した上で採用されたことは申すまでもないだろう。   当該女性にとってよほど居心地がよかった職場であったろう。が、任期の残りが迫っている。そこで「おきたまユニオン労働組合」に救いを求めた結果、このような抗争が起きる原因となったものであろうと推察できるものだ。 報道によるユニオン側の言い分は、 「桝田教育長はユニオンの団体交渉を受けた際に2008年度1年間は嘱託として任用し、2009年度以降は協議する」と「1年間は任用する」とした教育長の決定を、安部市長によって覆されたとある。 これに対して安部市長は、 「労組の言っている内容は一方的で教育長に事実を確認しないと何もコメ ントできない」 当該女性職員は、 「郷土資料調査整理は必要だから作られた部署で、そのために図書館司書の資格も取得した。私たちは物ではない」 と不満を唱えている。 ここに問題が二つ考えられる。   一つは、米沢市の嘱託職員の最長任用期間が5年と定めてあるならば、教育長も組合側も女性職員も厳守すべき事項であることは明白なことである。  過去に7年間も任用された事実もあるからとして身分保全の提訴を起こす当該女性職員とそれを支援する労組の規律に関した提訴はおかしい。   又、図書館司書の資格取得を任期延長の理由に掲げているが嘱託職員の仕事を任用中、全うするために図書館司書の資格取得することは職務に対する努力行為であろうから、図書館司書の資格を取ったことを云々することはあたらない。  ましてその資格は永久に本人のものであるからだ。本来ならばその資格を生かした職場を探すべきであったと考えられる。   二つ目の問題は、安部市長が介入し教育長の判断を覆したかという点である。  教育委員会は市行政から独立した機関である故、市長といえども教育委員会の結論を覆すことは出来ない。 よって安部市長の越権行為であるか否かである。   当会は事の真意を教育委員会に質した。 二日に渡り桝田教育長と連絡を取ったが出張とのことで直接話すことは出来なかったが、教育委員会の総務部複数の職員は「組合の団交を受けた席上で1年間の任用を認めようと組合側に返答した事実はない」と断言してはばからない。   これを信用すれば安部市長の指示によって覆されたという「再度任用事件」はユニオン労組の市政に対するいわれのないゴリ押しであるが。

kage

2008/04/01 (Tue)

 企業誘致には「その町の知名度」が問題になっている。
また町の教育機関が充実しているか、娯楽設備とはいかなるものがあるかが、企業とともにその町で暮らすことになる家族や子供たちの意見が切なる問題となってくるものだ。

  観光については、自分自身が「いってみたい土地とはどんなところか?」を自問自答してみれば、観光政策の核がわかってくる。
 いつまでも都会思考から離れることができずコンクリートの建物の乱立で観光客を呼べるものでもあるまい。

 江戸村は人々の回帰趣味が訪問者たちを呼ぶのである。同じ動物園でも連日観光客をよんでいる「旭川動物園」はどうだ。同じ動物をより観客に接近させて見せるというアイデアが功を奏していると思われる。 小動物との接触が出来る牧場もある。

 さて、合併の有無に関わらず置賜地方を観光地化するには何が人々の目玉になるだろうか。
  春は米沢市からつづく桜並木の観光もあるだろう。たしかに最上川突堤の桜並木は見慣れている老生でも見事なものだ。
  そこで桜並木の下で「米沢牛のすき焼き・焼き肉昼食」などの併用はどうだろう。都会の観光バス会社に企画を売り込むことだ。

 新庄市に「カド焼き」があり最上には「アユ焼き」がある。観光というのは広域にわたる事業である。机上で出来る仕事ではない。

 米沢市だけのことを考えてみれば、上杉神社や御廟所または春日林泉寺だけではあるまい、歴史的にはそれとしても娯楽・買物も観光収入として第一義とするものであろう。

 そこで提案だが、上杉神社周辺のお堀を生かした「江戸の大川端の再現」はどうだろう。
 大工事になるだろうが、江戸村で難航したのは堀端を掘削し水を流すことだった。幸い堀は健在である。魚も泳いでいる。だとすれば周囲の道路を閉鎖して堀の周辺に江戸情緒豊かな売店や休み茶屋などを出したらどんなものであろうか。
 観光客はぐるりと堀端をめぐることによって、少なくとも3000円程度は財布の中身が減るというものであろう。
 老生は米沢村の実績から想定できるものである。

 そこで置賜全体の観光を考えた場合、農業・畜産を観光事業に取り入れることであろう。大規模な開発によって観光客が楽しめる設定とはどのような方策があるかだ。北海道や岩手には大牧場がみられ「ジンギスカン」食堂などの併設が有るが、米沢牛のステーキハウスなどもほしいものだ。

 雪国だけに雪国独自の工夫も不可欠であろうから、温室群の集団をもって食品の栽培や繁殖させる設備も必要となるだろう。

 やり遂げるには集団的な協力が必要となるが、置賜地方の人たちにとって最も苦手な団結力と猜疑心が介在する以上それを払拭出来るか否かにかかっている。

 食料の自給率39%のわが国で置賜地方は農産物主要地域である。大豆や野菜や小麦の相場は輸入国であるがゆえに輸出国のいいなりである。
 「食たりて礼節を知る」国家形成こそが日本国民の誇りでなければなるまい。輸出国の匙加減ひとつで食料危機に苛まれる国家では先進国というのはあたらないはずだ。

 直江公の放映も間近いことだし、町中がうかれているばかりでなく、直江公が成した大事業の数々を検証し現代のわれわれも何を成しえるか考える大きな曲がり角ではあるまいか。
 いまこそ置賜百年の計を立てるべきが時期かと考える。夕張市を考える時、老生は旭川動物園の発想を指示したい。生ゴミを焼却から堆肥事業に置賜全体が目を向けるべきであろう。