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英国医学研究留学記

Sweet Corn

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昨日の日曜日はまずまずのお天気。今日は天気予報ではよい天気で気温も25℃を越え高めになるとの事でしたが、昼過ぎまでは曇ったままでぱっとしませんでした。午後から雲が去って、予報通り暖かい一日に。

この週末は、まだ妻も子供たちもJet Lagが有って、朝早くから目が覚めて(子供たちは朝5時くらいからごそごそしていました)、夕方早くから睡魔が襲ってくると言う状態でありました。昨日は、午前中に、僕が研究室で少しだけ培養細胞をいじらないといけなかったので(連休の3日間、細胞を完全に放置できません)、外出したがる子供たちを連れて大学へ。帰宅してからは、Tescoへ買い出しに行ったりして、そんなこんなで一日がつぶれてしまいました。ロンドンのシティの中心は、この週末はノッティングヒル・カーニバルと言う有名なイベントがあって、明らかにこれを見に行く観光客でごった返していました。

日本の衆議院総選挙の結果は、BBCでもトップニュース扱いでした。普通に自民党が勝っていれば、こんなに日本の事がこの国で話題になることは無かったでしょう。民主も自民も、今後の立ち居振る舞いで真価が問われる訳ですね。

本日、月曜日は、Bank Holidayで国民の休日でした。もう、これからクリスマスまでは連休は有りません。休日そのものは、日本の方が多いです。今週末に、日本にいた研究室の大学院生2名が、来週エジンバラである国際発生生物学会に参加するために英国にやってくるのですが、その前にロンドンを観光したいがために.......おっと......僕に会いに来てくれます。僕のうちで2泊してからエジンバラに移動予定で、その際に(ベッドは家族が寝る分しか無いので)かわいそうですが寝袋で寝てもらうため、寝袋の買い出しに。この学会、僕も参加しようかとずいぶん悩んだのですが、結局まだ発表できるほどデータがそろっていなくて、発表もしないのにプラプラするのは既知を得ている研究者の方々に格好がつかないなと考え直して、結局参加せずにロンドンで仕事に専念することにしました。寝袋を買ったあと、6月に苺狩りでご紹介したParkside Farmに、トウモロコシを採りに行きました。ちょうどこの農場のメールマガジンで、Sweet cornが旬だとアナウンスがあり、妻も子供たちも行きたがったのです。初めてトウモロコシを自分でとりましたが、茹でていない生のsweet cornをかじってみると、とても甘くておいしいのにびっくりしました。ついでにまだ苺もやっていたので、沢山採って来ました。妻子が一時帰国中は、結局は一日たりとも研究室に行かなかった日は無かったので、久しぶりに休日らしい過ごし方をした気がします。今夜の食卓は、新鮮な茹でたトウモロコシと採れたてイチゴで飾られ(当然、めちゃうま)、なかなか贅沢な気分になりました。首都に生活しながら、こういった「田舎」でしか味わえそうにない体験が出来るのは貴重な事でロンドンならではだと思いますし、子供たちにとっても良い刺激になると思います。

出かけるときに、うっかりGRD2を持ち出すのを忘れ、当ブログで初めて、GRD2以外で撮った写真を掲載します。

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  1. 2009/08/31(月) 20:42:20|
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Welcome home

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今日は朝からいい天気でしたが、気温はあまり上がらず、肌さむい1日でした。
イメージとしては10月末の大阪と言う感じでしょうか。

今日は、朝から妻から頼まれた買い出しをして、まずは小児科時代の同僚で、僕と同じく医者を辞めて基礎研究をしている友人U先生のお見送りにHeathrow空港へ。彼は共同研究で、BrigtonにあるSussex Universityに短期留学と言う形で今年の3月に家族で渡英、最低1年はいる予定と聞いていましたがいろいろ事情が有って、急に8月末に帰国が来まったそうです。12月からまた短期に本人だけが数ヶ月をめどに英国に戻ってくるそうです。もう10年ほど顔を会わせていなかったので、せっかくなのでお茶でも飲もうかと言うことになった訳です。空港の近くのホテルで一泊滞在していたので、そこまで迎えに行って、空港近くのパブでコーヒーを飲みながらうだうだといろんな話をしたあと、空港まで送って行って見送りをしました。

今日は夏休み最後の週末と有って、知っている日本人が空港に密集していたようです。妻は、子供の日本人学校補習校で顔なじみのご家族が同じ飛行機だったそうです。僕の方は、到着ロビーで、こちらで知り合ったCancer Research UKに留学中のHさんが、友人を迎えに来ていて偶然にも鉢合わせになりました。結構世間は狭いです。

ちょうどU先生ご一家が空港でチェックインをし終わった頃に、妻と子供が乗った飛行機が到着したので、U先生とは再会を誓って別れ、子供たちを到着ロビーに出迎えに。1ヶ月半ぶりに元気な顔を見れて、うれしく思いました。疲れたのと時差ぼけで、妻と子供は早々に寝てしまったので、今日のプレミアの結果をBBC Match Of The Dayを見ながら、これを書いています。Man UはホームでArsenalを2-1で破り、4強で本日負けたのはArsenalだけだったとうう結果でした。試合内容は拮抗していて、ちょっとしたボタンの掛け違いでMan Uが勝ったと言う印象でした。

カリフォルニアで、11歳のときに誘拐されて、18歳になるまで監禁されていた女性が発見されたとの報道は、日本でもにたような事件が有りましたが、こういう猟奇的な事件が起こるのは、社会が病んでいるのか、希薄な隣人との人間関係も背景に有るのか、不気味な気がしてぞっとしました。

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  1. 2009/08/29(土) 22:04:05|
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連休に突入

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今日は肌寒くて、日が射したり、曇ったり、俄雨がふったり、典型的なロンドンの気まぐれの天気。週末はよい天気が見込まれるらしいです。

月曜日がBank Holidayで3連休とあって(クリスマスまで、もう連休は無い)、金曜日を休みにして旅行に出かける人が多いのか、今朝の地下鉄は空いていました。逆に、帰りは主要都市を結ぶnational Railの駅に着くまでは大きな鞄を持った(これから旅行に出かけると思われる)人たちで混雑して、少々げんなり。

昨日は、結局、中華街に連れて行ってもらって中華料理を食しました。個人的には大満足。ロンドンで食べて、まあはずれの無いものの一つが中華ですね。

今日は、職場の同僚のT先生のお宅に、日本から学会参加できているI先生を夕食に招待しているとかで、僕もちゃっかりおよばれしてごちそうになりました。とてもおいしい日本食を、ありがとうございました。

いよいよ、明日は妻とちび助たちが帰って来ます。空港まで、お迎えに行って来ます。

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  1. 2009/08/28(金) 22:46:38|
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新しい方法論

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GRD2 ISO80 f5.6 1/500s
今日も午後からは晴れ間が覗いて気分がいいです。日本にいるときはさして思いもしませんでしたが、太陽を見る事が出来るのは、良い事なんですね。

今日出たばかりのNatureで気になった事をいくつか。

まずはiPS細胞の事で、なんとほぼ同じ結果の報告が5報!いかに競争が激しいかを伺えます。ただ、生意気を言うようですが、重要な研究である事は判りますがもはやあまり僕個人の興味をそそるような面白い話題では無くなってしまいました。研究と言うのは、オンリー・ワンになりたかったら、はやりものには手を出さないと言うのが鉄則なので、将来道具としてiPS細胞を使うことはあっても、自分がその業界に参入する事はおそらく無いでしょう。

それよりも気になったのが、on line版でしかまだ見れない、ミトコンドリア脳筋症に対する新しい治療法の話です。厳密に言うと、既に病気を発症した人に対する治療ではなくて、ミトコンドリア病を回避する方法論の話。ミトコンドリア脳筋症とは、簡単に言うとミトコンドリアがもつDNAに異常が有って、これが原因で神経や代謝の異常を来す病気です。研修医時代に何人かの患者さんの主治医をさせていただきましたが、現在の医学では対処療法以外にはどうしてあげることも出来ません。ミトコンドリアは、受精の際に、精子の持つミトコンドリアはほぼ排除されてしまうため、我々の体が持つミトコンドリアは、ほぼすべて母親由来のミトコンドリアです。女性にとってはかわいそうな話ですが、したがって母親のミトコンドリアさえ受け継がないように出来れば、発症を防げる訳です。今回Natureに報告されている論文は、クローン技術とほぼ同じ様な手法で、健常なミトコンドリアを有する(ミトコンドリア病の家系ではない女性の)卵の核(正確には減数分裂の途中に有るのでspindle-chromosomal complex)を取り除き、これにミトコンドリア病の家系の女性の未受精卵から取った核(spindle-chromosomal complex)を移植(クローンは体細胞から採った核を移植)し、その後に配偶者の精子を受精させて発生させれば、ミトコンドリア病の家系のお母さんとその配偶者であるお父さんは、ミトコンドリア病を発症する心配の無い子供を得ることが出来る、と言う訳です。生まれてくる子供は、遺伝学的には正真正銘お父さんとお母さんの子供であるわけで、ミトコンドリアだけが家族以外に由来するのです。クローンの技術を使えば可能であろうと言う事は理論的には判っていた事だと思うのですが、今回はこの方法を猿を使って検証し、十分に安全且つ可能な方法だと言う報告をしています。先のiPS同様、学問的な目新しさはあまり無いとも言えますが、臨床への応用からはまだまだほど遠いiPSと違い、コイツはやる気になればすぐ実用になってしまう事であること、(クローンではないですが)人為的に操作された胚を発生させる事が良い事なのかどうかと言った倫理的な要素もあって、興味を引いたと言う訳です。まだon line版での発表にも関わらず、NartureはEditorialとして、この技術に拠って、今後は胚の分配、善意の胚の提供、どう有るべきかと言った議論が再び活性化するであろうとのコメントを紙面に掲載しています。ミトコンドリア病の家系で苦しんでおられたご家族にとっては、病気の心配の無い子供が得られると言うのは光明ですが、実際に医学の現場にこれが降りてくるにしても、乗り越えないと行けないハードルや問題(iPS細胞の場合は技術的な問題なのですが、こちらは是非についてや制度・社会システム上の問題)は現状ではたくさんあります。きちんとどこかで線引きをしないと、ナチズムがダーウィンの進化論を利用したように、話がすり替えられて「優良種(何をもって優良と言い得るのか、こういう議論ははなからおかしい話と思うのですが)を選別する」と言ったような危険な思想に利用されますし、そうなると恐ろしいことになりそうです。

もうひとつ、レトロトランスポゾンと言う、ゲノムの上を飛び回る遺伝子が、通常のほ乳類の細胞では飛び回ったりできないはずなのに、神経になる前駆細胞ではこれが活性化してゲノムの中をランダムに飛び回っているとの報告も目を引きました。神経発生の過程に於けるこのランダムなレトロトランスポゾンのゲノム中への挿入によって、たとえ一卵性双生児でも神経の構築においては多様性が生じるとのではないかとのディスカッションには、正直、本当かよ?と言う気持ちも無くもないですが、アイデアは面白いと思います。本当に行動や性格と言った多様性と、神経前駆体細胞中でのレトロトランスポゾンの活性化が関係あるのかどうかは、もっと研究・検証が必要です。

今日は、僕の古巣の小児科のI先生(ぼくは直接面識が無かったのですが)が、欧州の学会に参加したついでに、僕の同じ研究室に留学中の同じく小児科所属のT先生を尋ねて来てくださいました。夕方から、教授が食事に連れて行ってくださると言っていますので、便乗してついて行くことにしています(きっと何かうまい物にありつけるはず、笑)。

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  1. 2009/08/27(木) 16:47:47|
  2. 医学
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夕闇

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天気予報では、水曜の今日は英国全体で天気が下り坂で、ロンドンは前線にかかるかかからないかのギリギリの線に見えたのですが、結局まとまった雨も降らず、昼からは太陽も出てくる始末でした。でも、気温は低めで長袖でないと肌寒いです。

今日はあまり目を引く大きな事件などの報道は見かけませんでした。興味を引いたのは、日本の新聞のサイトで日本でじりじりと豚インフルエンザ症例が増えていている事でしょうか。英国では2~3週間ほど前から既に減少に転じています(そのかわり全体の症例数は日本よりもかなり多いと思います)。日本の漸増は夏なのにあまり気温が上がっていない事も一因に有るのでしょうか。沖縄が多いのは、まだそれに関する分析については耳にしていませんが、海外(米国など)も含めて広域からの観光客などの島への人の出入りが多いためかなと勝手に想像したりしています。

マイケル・ジャクソンに関しては、殺人容疑での捜査になるとの報道は、何となく当初からの筋書き通りの気がして、あまり驚きもしませんでしたが、手術室やICUなどでつかうプロポフォールを睡眠薬代わりに静注していたとの話は、少々非常識な話だなと驚きました。

夕闇迫る時間帯の空気感がモノクロで出せたら素敵だなと思ってシャッターを押してみたりするのですが、どうも選ぶ景色にも問題があるようで今一ピンと来ません。センスなしですが、これはその中ではましな方な気がしてアップしてみました。少し手ぶれしているみたいです。修行が足りませんね。

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  1. 2009/08/26(水) 17:10:17|
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大学の合否決定

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GRD2 ISO80 f5.6 1/500s
今日は朝は冴えませんでしたが、夕方から晴れてきました。空はもともと夏場でも日本の秋の空のように高いのですが、ますます秋の空と言った感じです。今年は7月は天気はもひとつだったのですが、昨年と一昨年は雨ばかりでほんとに夏らしい天気が少なかったので、まずまずラッキーな夏だった気がします。

先週は、A level test(日本で云うと共通一次みたいな全国共通の学力テスト。コイツの成績で、最終的に内定をもらっていた大学の合否が決まると僕は理解しています。違ったら教えてください)の結果発表があったためと思われますが、週末にかけてきわどい開放的な服装のお姉さんたちが街中にあふれていましたが(たぶん、パーティーをして騒いでいる)、それも今週に入って落ち着きを取り戻した感じが有ります。

ギリシアの火事は気になりますね。今年は地中海沿岸は乾燥して気温も高く、山火事が多いです。スペインでも起こっていましたし、地中海では有りませんがカナリア諸島のテネリフェ島でも山火事の事が1ヶ月ほど前にニュースになっていました。

プレミアはLiverpoolが格下相手に2敗目。どうしたものかかみ合ってませんね。シーズン前からGerrardがパブで暴力事件を起こしたりとか、今シーズンはいまのところあまり良い感じに見えません。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/08/25(火) 22:51:56|
  2. 英国
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寂しそうなゴールネット

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GR BLOG トラックバック企画「夏休み」に緊急参戦。
写真はPrimary Schoolのグラウンドにあるサッカー・ゴールです。
子供たちが帰ってくるのをじっと待っています。

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  1. 2009/08/25(火) 08:50:47|
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夏の名残り

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今日は曇りがちで時々日が覗くような天気。
昨日の日曜日はとても素敵な天気でした。晴れ渡って、気温も28~29℃くらいまで有ったのじゃないかなとおもうくらい、夏らしい天気。でも、日本だと9月の終わり頃の大阪、って言う感じなんですけどね。Met Officeの予報はまたしても外れていましたが、良い方に外れるのは良しとしましょうか。でも、もう昨日のような天気は多くは望めないでしょう。

昨日はやることがあって朝から研究室で夕方までずっと仕事。仕事をしているのがなんだかもったいない天気でしたが、一人で出かけてもつまらないし(一人で出かけたいところも無いし)、結局スーパーで買った昼ご飯を研究所の中庭で日に当たりながらのんびりと食したのが、ただ一つの休日らしい過ごし方だったでしょうか。

週末のニュースは、先週記事にしたロッカビー事件の犯人の恩赦の話題で持ち切りでした。米国を中心とする国外からだけでなく、国内からもなぜ釈放したのだとの批判の声が相次ぎ、Scotland first ministerは週末にこの判断は全く正しい事であるとのTVインタビューを行い、一方では内外から石油に絡む英国の国益が優先したのではないかとの報道に対してBrown首相がそんな事はいっさい無いと声明を出すなど、どちらかというと防戦一方に見えました。

F1は結局ハミルトンはピットでの痛恨の作業ミスでタイヤ交換に時間がかかり、これが効いて2位になってしまいました。バリケロが一位を久しぶりに獲得。こういう能力があるのにずっと2番手をやっている渋い選手が勝利すると、個人的にはちょっと嬉しかったりします。昔のセナの影にいたベルガーとか好きでした。バトンはなかなか勝てなくなりましたね。このままだとチャンピオンはヤバいかもしれません。

アニメーターの金田伊功さんが7月に心筋梗塞で亡くなっていたと週末に知り、驚きました。まだ57才だったとの事で、才能ある人の早い死は残念です。別に僕はアニメオタクでは有りませんが、1970年代のロボットアニメをTVで見て来た世代にはなじみのある数々のアニメに関わっていて、ジブリの「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」(←僕はこれが最高傑作だと信じて疑いません!)、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」、「紅の豚」、そして「もののけ姫」にも作画として携わっていました。このひとの手がけた作画は独特で、ジャンプするシーンなどは「金田飛び」とか言われて見たらすぐに判ります。もう過去の作品でしか楽しむことが出来ないとは、残念です。ご冥福をお祈りしたいと思います。

英国でも写真のようにtext mailをうっている人はよく見かけますが、日本のように節操無く猫もしゃくしも所かまわずと言った事には成っていません。いまだに英国の絵文字は、よくわかりません(笑)。

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  1. 2009/08/24(月) 16:41:09|
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第45回衆議院議院総選挙

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今日は、午前中は、朝起きて朝食を食べたあと、1週間分の洗濯をして家中に掃除機をかけ、Tesco(英国最大手のスーパー)に食材の買い出しに行きました。いつも妻がしてくれているんですよね。本当にいつもありがたい事です(感謝)。やっと来週の土曜日に子供たちとともに一時帰国から帰って来ます。来週が待ち遠しい。

朝は晴れ渡って、なかなか清々しい朝だったのですが、お昼頃から曇りがちでややどんよりした天気。もっと気温が下がるかと思っていましたが、そうでもなかったです。雨が降ると寒くなりますが、雨が降らなかったのが良かったのでしょうか。買い出しが終わったあとは、研究室に仕事をしに行く前に、在ロンドン日本国総領事館へ在外公館投票に拠る総選挙の投票に行って来ました。いまもって大使館と総領事館は何がどう違うのかよくわかりませんが、総領事館は「大使館の中にある」という認識のようです。観光シーズンなので、土日の街中は日本人をたくさん見かけますが、僕の大学は観光地からは外れた場所にあるので、今日ほど多くの日本人をシティのなかで見かけたのは初めてです(投票に来ているので当たり前ですが、普段日本人を沢山見るのは、日本人学校くらいですか)。

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在外公館投票をするには、あらかじめ総領事館に在外選挙登録の手続きを行い、在外選挙人証の発行をしてもらっておかないと行けません。この在外選挙人証と身分証明(パスポート)を持参して投票と相成ります。初めてでしたが丁寧に説明してくれるので、簡単に済んでしまいました。日本に住民票は有りませんが、渡英前の住民票の有った選挙管理委員会管轄選挙区が投票権のある選挙区と言うことになります。ひとまず、自分の一票を行使できて良かったと思います。大使館は、地下鉄Green Park駅から歩いて5分くらいのところで、Hyde ParkにもPiccadilly CircusにもBuckingham Palaceにも歩いて行ける観光地のど真ん中に有ります。ここへ行く地下鉄は観光客でいつもめちゃくちゃ混んでいるので、地下鉄での移動だけでやれやれと思いました。

お昼頃に投票を終わり、研究室へ。急なデモ機の提供のせいで予定を飛ばした作業をてきぱきとこなして、早めに(7時ごろ)切り上げて家路につきました。夕方からは再び晴れ渡って、日が射している時間に家路につくのは本当に久しぶりですが、暑くも寒くもなく、カラッとしていて気持ちのよい夕方でした。帰りの地下鉄は、ちょうどArsenalとPortsmouthのEmirates Studiumでの試合の終了時間と重なったのか、こんどはArsenalのサポーターだらけでまたもや混み混み.....。今日は地下鉄の混雑にやられたと言う感じです。Arsenalは4-1でPortsmouthを粉砕!いまBBC Promsを聞いて癒されながらこれを書いていますが、10時半からの今日のBBC1のMatch of the dayを見なくちゃ(土曜日の司会は、あのGary Winston Linekerですぞ)。Man UもWigan相手に順当勝ちしています(なんと5-0)。明日のF1欧州GPではHamiltonが久々のPP。終盤に向けてチーム間の力が拮抗して来たのなら面白くなりそうです。

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  1. 2009/08/22(土) 20:57:30|
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London Eye

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予報通り、気温はあまり上がりませんでした。油断すると寒いくらいです。日が照ってくれると涼しい感覚で良いのですが、今日は曇りがちでときどき俄雨が。これがいかにもロンドンらしい天気なのですけどね。

機材評価のためにつめて行った実験も今朝で一段落し、得られたサンプルを別の機械にかけて機材の善し悪しを評価するデータを土日にのんびりと取ろうと思っています。

ニュースで連日話題になっているのは、スコットランドのロッカビー村上空で1988年にパンナム機が爆破され計270人が死亡したテロ事件で有罪となりスコットランドで無期刑に処されていたリビアの元情報機関員アブデル・バセト・アルメグラヒが、前立腺癌を悪化させて末期状態となり、スコットランド当局が「温情的措置」により釈放するとの発表をしていました。これに対して、遺族と米国が断固反対の声明を出し、連日賛否両論の意見がニュースをにぎわしていましたが、結局20日に釈放され、リビアに送還されたのです。リビアでは英雄扱いされているようで、空港に降り立ったテロ犯を皆が歓迎して迎えている姿がTVで流され、これは(いくらこのテロ犯が余命幾ばくも無いのだとしても)遺族にとっては残酷な光景だなと感じました。こういう受刑者を末期がんだからと温情をかけれるところが英国らしいと言えば言えるのかもしれません。オバマ大統領は、早速この釈放に対して遺憾の声明を出したようです。

この事件の裏は、あまり詳しく事件のことを知りませんでしたし、何とも言えないのですが、どうも報道内容からすると、裏にはリビアの石油に絡む英国やスコットランドの思惑もちらちらと垣間見えて、なんとなくスコットランドの今回のこの対処の裏にはきな臭いにおいがします。

写真はロンドン・アイと言う巨大な観覧車で、ビッグ・ベンのテムズ川を挟んだ対岸側にあります。1999年に開業。British Airwaysの所有で、最近まで世界最大だったとか。景観を大事にするロンドンにあってはとても異質な存在に見えますが、一応「観光スポット」になっています。近くまで行ったことはありますが、「高そう(値段が)」なので乗ったことはありません。夏休み観光シーズンで、人も多いです。

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  1. 2009/08/21(金) 21:05:59|
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さよなら夏の日

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今日は比較的雲が多めでしたが、雨も降らずにまずまずでした。思ったほど寒くはなっていないのですが、気温は下がり調子です。

購入機材選定のための作業が昨日に引き続き「突貫工事」よろしく続いていますが、今日はまともな時間に帰れそうです。でも作業が混んでいてゆっくりブログを書いている時間はなさそうなので、今日も簡単に。

BBCで連日報道されているニュースで、アフガニスタンの大統領選挙、気になります。不正が横行しているだけではなくて、タリバーンに拠ると思われるテロもあったりと、現代に於いても暴力によって自らの思うようにしようとする集団が絶えない事に、恐ろしさを感じます。イラクでもかなり大規模な爆弾テロ。中東付近の現在のごたごたのかなりの原因を帝国主義時代の英国を中心とした列強に求めることが出来ますから、日本よりもマスコミの関心が高いのは、そういう過去のいきさつを自覚している現れなのでしょうか。もっとも、軍を派遣していて連日爆弾テロで兵が犠牲になっていることも、関心をあつめる原因であるとは思います。

噂になっていましたが、もうリコーはCX2をリリースするんですね。一般コンシューマー向けのコンデジは、サイクルが本当に早いです。GRD3は、どこの記事を見ても、すごく良くなっていますね。欲しくなってしまいます(すぐには買えませんけど)。

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  1. 2009/08/20(木) 17:33:15|
  2. 英国
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予定外

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GRD2 ISO100 f4.5 1/400s
今日はよく晴れて、予報通り気温も割合高くまで上がりました。30℃くらい有ったようです。こういう日が続くと夏らしくて良いのですが、予報では週末に向けて気温は下がり調子で、再び高くても20~23℃くらいの日々に戻るようです。今日が今年の最後の夏らしい天気と覚悟しています(笑)。

今日は(これを書いている時点で夜の8時なのですが)遅くまでやらないと行けない作業が混んでいて(へたすると午前様)、簡単に。自分が獲得した研究費で、ある研究機材(機械、そこそこ高額商品)を買おうと複数の業者にコンタクトをとったところ、景気が悪くて研究費配分も細っている昨今、市場も冷え込んでなかなか購入してくれる人を見つけるのも難しくなって来たのか、なんとかして買ってもらおうと業者の売り込み合戦になっています。今日もそのうちの一社のセールスが直接会って話をしたいと向こうから言って来ていたので約束していたのですが、何と機械そのものを(頼んでもいなかったのに)持参して、金曜日まで自由に使っていいからと置いて行きよったのです。まあ、会ったときにデモをしてくれと頼もうと思っていたのですが、持ってくるなら最初からそう言っておいてくれたら良かったのに(僕にも予定がある訳だから)。水木金ののべ3日間で性能面で確かめておきたい事をチェックするために、急遽、先に延ばせる実験などは予定を中止して、コイツの評価のための実験に係っきりになってしまいました。これが時間の余裕が無くなってしまった理由です。

写真は、Piccadilly CircusのJapan Centre前です。Japan Centreは日本食材(若干高めなので我が家はここではあまり買いません)や、お寿司や日本のコンビニで売っているような総菜弁当や日本製清涼飲料水(バカ高!)が買えます。地下には日本の本屋が有って、隣は日本料理店になってます(高いので食べた事無いですが、外人でいつもいっぱいです)。100均のダイソーが入っていて、100均製品(お椀とかお箸とか)も買えます。夏休みとあって、普段から観光客の多いところですが、歩道は人でいっぱいです。

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  1. 2009/08/19(水) 19:27:57|
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不調

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GRD2 ISO100 f2.8 1/160s
今日もいい天気。予報通り晴れましたが、言っていたほど気温は上がらなかった気がします。

今日は、総合病院の検査部に、予約していた通り採血に行って来ました。この国では、いわゆる市民病院のような総合病院へは、GPの紹介なしにNHSのサービスでかかる事はできません。プライベート診療(病院側の言い値。高額です。問診だけで100ポンドとかとられます。寿司屋の時価よりも恐ろしい)にするなら話は別ですが。5日ほどでGPに検査結果がフィードバックされるので、かかりつけの先生の外来をまた予約しないといけませんが、今までの経験からだとたぶん2週間くらい先でないと時間枠が無いと思います。

検査に行ったのとは関係無しに、今日は少し体調が良くなくて、集中力が無いので、少し早めに仕事を切り上げて帰ろうと思います。

鹿児島県の民主党集会で日の丸を切り取って民主党のシンボルマークを作ったとの報道。鬼の首を取ったように報道するマスコミもどうかと思いますが、そういう事をする常識(バランス感覚)のない人は、政治家なんかにならなくて結構だと思います。何らかの提案に対して全員が諸手を上げて賛成なんていうことは100%あり得ない訳ですから、どこに落としどころを見つけるかと言うのは政治には大事だと思うので、常識的なバランス感覚は人一倍優れている人でないと政治家は勤まらないのじゃないかと思うのです。民主党は公認取り消すくらいんことをしても良いのではないでしょうか。でなけば、せっかくの追い風なのに。なんて脇の甘いことかと、少々飽きれました。

写真は、Leicester Square。夏休みとあって、休日は芝の上でくつろいでいる人が多いです。でも、ロンドンではこういうくつろぎ方の出来る時期も、もうすぐ終わりです。

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  1. 2009/08/18(火) 17:40:10|
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パック旅行

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GRD2 ISO100 f4.0 1/250s
週末はいいお天気でした。
予報では火曜日と木曜日は気温が上がり、29℃までいくらしい。本当かよ、Met Office(日本の気象庁にあたる)!、と言いたい。

今日、8月17日は、2年前にロンドンに住み始めるためにヒースロー空港に降り立った日です。月日が経つのは早いです。もう2年かあ。がんばって結果出さないと...、汗。

日本ではお盆明けで皆さん仕事に復帰された事だと思います。
英国にはお盆なんてないはずなのに、今朝は異様に地下鉄が混んでいて、夏休みをとっていたサラリーマン連中が仕事に復帰して来たものと思われます。日本のお盆明けと(おそらくたまたま)時期が重なった事に、少々驚きました。

日曜日のプレミアリーグは2試合だけ。Man Uは順当勝ち。C Ronaldoが抜けてRooneyに自覚が出来たのでしょうか。Rooneyの1点のゴールを守りきりました。Liverpoolはまさかの敗北からのスタート。awayでしたが、これは勝ったTottenhamをほめるべきでしょうか。Tottenhamは決して弱いチームではないので、うっかりすると4強と言えども食われてしまいますね。

今朝の朝のBBC Breakfastでは、日本が不景気を脱するかどうかの境界線上に有るとの報道が。週末には独仏がどうやらこの3ヶ月間のGDPがプラスに転じて、不景気を脱したようであるとの報道でした。ちなみに英国はこの3ヶ月はまだマイナス成長ですが、欧州の不景気には若干明るい素材が見えて来たのかもしれません。ただ、学者バカで経済に関しては全く疎いので、何が明るい材料なのかはまだよくわかっていないのが、痛いところです。

写真は、Piccadilly CircusからLeicester Squareにむかって歩いて行く途中、West Endのあたりです。「マンマミーア」をやっているシアターが前方に見えています。パックツアー客と思われる同じ青いバックパックを背負った女の子達がぞろぞろ歩いていました。写真では二人しか写っていませんが、本当は10人以上いたのですが、シャッターチャンスを逃しました(残念)。時々、白人でもツアコンらしい人が旗を持って先導していて、その後ろをぞろぞろ歩いている集団を見かけますので、そういう旅行スタイルは別に日本人に限った事じゃないのだなと、妙な安心の仕方をしてしまいました(いや、ひょっとすると日本人だけがそういう旅行をしていて、外人に馬鹿にされているんじゃないかとふと思ったりしたので)。

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  1. 2009/08/17(月) 18:42:49|
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St James' Church

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GRD2 ISO100 f7.1 1/800s
今日も良い天気でした。ここのところ快適な天気が続いてラッキーでした。

今日も掃除や洗濯、買い物のあとに仕事に出かけました。一人の週末は、仕事でもしないと退屈で仕様がありません。

今日からいよいよプレミアリーグが開幕、4強のうち、試合のあったArsenalとChelseaは順当に勝ちました。ArsenalはAdebayorがMan cityに移籍してしまいましたが、Everton相手にawayで6-1とは、幸先のいいスタートですね。

今日は終戦記念日であることも忘れてはなりません。

写真はPiccadilly CircusのSt James' Church。ここには規模は小さいですが蚤の市があります。

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  1. 2009/08/15(土) 19:31:10|
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泥仕合?

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GRD2 ISO100 f3.5 1/160s
今日はよい天気でした。気温も25℃前後あり、快適です。ドンドン日が短くなって来ているのが体感できるので、ロンドンの良い季節もあとちょっとと思うと、寂しい気になります。

ここのところ医療系のニュースが続いています。
一つ目は、今朝のBBC Breakfastで、英国では豚インフルエンザのワクチンを10月から供給を開始すると政府が発表したそうです。ひとまず生後6ヶ月から65歳までの人で、喘息などの何らかのリスクファクターのある人や妊婦さんなど、優先的に接種を受けることの出来るクライテリアも設けられています。

二つ目の話題は、ここ数日、医療関係で米国に端を発した英国NHSに関する「口撃」と「応酬」が何かと話題になっています(日本ではあまりニュースのなっていないようですが)。

米国の医療システムは基本は自己責任で、病院で医療サービスを受けるための保険に個人が入る前提となります。それゆえ、入っている保険に拠っては最適な治療法を受けることが出来なかったりしますし、保険に入る事さえ出来ない人が470万人、保険としては十分ではないものにし入ることが出来ない人がさらに250万人いるとされています。そのため、Obama政権は医療制度改革を押し進めていて、その模範の一つに英国のNHSを挙げていました(何でNHSなんでしょう?以前から僕はNHSには良いところもあるけども問題も多いと言って来ました。ここで「日本」が登場しないのは、ちょっと残念。まあ、日本も問題が多いですが、英国よりはましかなあ.....)。

この政策に対して、Obama医療改革へ反対のキャンペーンを張る人たちが、英国NHSは"Orwellian(全体主義的)"で"evil(有害)"だとこき下ろしています。それに加えて、英国の保守党欧州議会議員のDaniel Hannan(このひとは前からNHSの仕組みは良くないので、解体して別の制度にすべきとの信条の持ち主なんだそうです)が、先日米国のTVで英国のNHSの事を最悪の仕組みとこき下ろすなどしたために、英国首相のGordon BrownがTwitterを利用して反撃に出るなど、ちょっと面白い展開になって来ました。米国では市民レベルでも医療制度改革に対して賛否両論、けんけんがくがくの議論になっている事がBBCでも報じられています(どちらかと言うと、反対の人の発言が目立っている気がしますが)。あのSarah Palinまでが登場して、NHSを模したObamaの医療改革は"downright evil"とか発言していますが、このひとはきちんと英国の仕組みを理解した上で発言しているのか、微妙ですね~(発言聞いている限り、あまり賢い人とは思いません)。保守党内部からは米国のTVで英国の仕組みを悪く言ったHannanに対して、"unpatriotic(直訳は「愛国心が無い」ですが、文脈的にニュアンスとしては「売国奴」と言った方が近いかもしれませんね)"と批判が出たり(こうなると感情論ですね。もっとも、自国の事を悪く言われれば、誰だって気が悪いですよね)、医療改革そのものがどうなるのかも興味深いですが、米国と英国間での応酬もどうなって行くのか、個人的に興味津々です。

写真は、Regent streetで信号待ちをしているSightseeing Busです。夏休み中とあって、乗っている人も多いです。

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  1. 2009/08/14(金) 18:43:16|
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屋台のアイス・クリーム

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今日は晴れ間が覗いて、気持ちがよかったです。週末に向けて、まずまず良い天気が続く模様です。

日本はお盆休みに突入して、帰省される方も多いのではないかと思います。思えば、お医者さんをしていたときは、盆暮れ正月は病院の当直や救急にかり出され、大学小児科の人事から離れて研究者としてやって行くぞと決めたあとも、市民病院の救急外来の当直は人がいないから辞められたら困るといわれて、やはり盆暮れ正月は病院にかり出され.....。社会人になってから、人並みにお盆やお正月を自分の親兄弟や妻子とのんびり過ごした事なんて、英国にやってくるまで一度もありませんでした。遠く離れて連鎖が切れてしまった事で、ようやく人並みの生活になった気がします。

研究室の周囲は、先週までむちゃくちゃ人が少なかったのですが、ここ数日人が増えて来ました。夏休みをとっていた人たちが仕事に復帰して来ていると思われます。日本のように一斉に同じ時期に休んだりするのはクリスマスの時期だけですが、自然とお休みを取る時期のピークみたいなものが出来上がっているようで面白いなと思いました。

写真は、Piccadilly Circusに出ているアイスクリーム屋さんの屋台です。夏休みらしく、子供たちが親に買ってもらうために行列ができています。うちの子供も、アイス屋さんを見つけたら、買え買えとうるさい事......。今やったら買ってやるから、早く帰って来~い。

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  1. 2009/08/13(木) 18:11:41|
  2. 英国
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自転車タクシー

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GRD2 ISO100 f5.0 1/400s
今日の天気は予想通り冴えませんが、意外と雨がそんなに降って来ません。気温は低めで羽織るものが欲しいくらいです。

今日はGP(家庭医)から血圧のチェックをしに来いとのお呼出が(渡英して2年間で初めて)あり、予約した時間に行って来ました。日本では2ヶ月に一回は医師の診察を受けていたので、渡英してすぐの頃にGPにどれくらいの頻度で医師と会うべきか聞いたところ、状況に変化が無ければ会う必要なしとの事でした(笑)。常用薬も、医師に対面で会わなくても処方箋を発行してくれるので、僕の家族の担当の先生にお会いしたのは、僕の血圧の件では今までに一回しかありません!

以前から何回も言って来たように、この国では「医師に会うのが難しい」ので、今日お相手してくれたのは看護師さんです。中年と言われる年代になって自分の血圧が高いことが判明し、日本にいたときから治療を受けていました。両親とも高いので、遺伝的素因に拠るものと考えられます。ここ半年ほど、ちょっと調子が良くなかったのでその事を看護師さんに伝えると、血液検査の検査籤を切ってくれました。検査はGPで出来ないので、総合病院に行かないとだめです。すぐに近くの総合病院の検査部に電話をして予約しましたが、来週の火曜日が最短とのことで、それで予約をしました。この検査結果を受けて今度はようやく医師の予約を取って、薬をどうするかなどの相談になる訳ですが、多分それは早くて8月末、遅いと9月の中頃になると思われます。どうでしょう。日本の医療サービスの方がずっと良くないですか?日本の(大学病院以外の)総合病院だったら、すぐその場で採血して、その日に結果が出て、治療をどうするか相談して、全部その日に終わってしまいます。しかも、見て欲しいときに簡単に(何時間か待たされるにしても)医師の前に出れて、しかも評判を聞いて病院まで選べる(英国は病院を選ぼうと思うとプラーベート診療になって、全額負担の高額医療になります)。日本の医療システムは、公共事業は削らなくても医療費を削減したいがために、医師の数は足りていると言う厚生省の無責任な見解の基に、如何に今いる医師や看護師を安くこき使うかの政策に終始して来たあげくにとうとう破綻し始めていますが、日本の良いところはしっかり認識した上で、システムの再構築をお願いしたいです。どうも場当たり的な付け焼き刃の対策ばかりに見えて、10年20年後の日本の医療をどうしたいのかと言うビジョンは、官僚からも政治家からも全く感じられません。

シューマッハ、結局2月にバイクで転倒した際のクビの怪我が原因で、F1には乗れないと昨日報道が。本人にとっては、これは良かったかもしれませんね。きっと結果が伴わな蹴ればマスコミは叩きに行ったでしょう。ちょっと残念ですが。

8月12日は、24年前に御巣鷹山に日航機が墜落すると言う事故の遭った日です。航空機も含め、交通の安全をお願いするとともに、犠牲者のご冥福をお祈りしたいと思います。

写真は、地下鉄Leicester Squareの駅のすぐ側。Piccadilly CircusやLeicester Squareあたりには、観光用の自転車タクシーがいますが、夏休みで観光客が多いため、利用している人も必然と多いです。

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  1. 2009/08/12(水) 16:10:57|
  2. 日英の相違
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処方

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GRD2 ISO100 f7.1 1/800s
朝はやや曇っていましたが、今日も昼からは良く晴れていて、気温も高めです(最高が25℃くらい)。大阪のように最高が35℃を超えるのは行き過ぎですが、せめてこれくらいの気温になってくれないと、夏と言う気がしませんね。こちらは熱帯夜なんて無いのが良いです。明日は雨の予報。

関東の地震、かなり大きいものだったようですね。けが人も出て、お盆前と言うのに道路や新幹線にも影響が出ているとのこと。被害に遭われた方々のお見舞い申し上げます。交通や流通は、早く復旧すると良いですね。

昨日は、豚インフルエンザに絡んで、英国で小児へのタミフル投与に関して、ちょっと物議をかもしている事が話題になりました。季節性インフルエンザに対してタミフルもしくはリレンザを投与しても、小児の場合は合併症の抑制になると言う科学的・医学的根拠はなく、発熱期間が若干短くなるくらいのメリットしか得られないばかりか、むしろ吐き気といった副作用の方が心配なので、豚インフルエンザ罹患小児へのタミフル投与は原則的に要らないのではないか?との医師/研究者サイドからの発言が報道されました。一方では、政府側の見解では、豚インフルエンザは若年層に親和性があり、基本的に軽症であまりビルレンスは高くはないが各論的にはどう転ぶか判らない訳で(投与せずに重傷化した場合の責任逃れのために?)、小児例でもタミフル投与を原則としています。両者の見解が一致していないために、一般市民に混乱を与えているようです。

個人的な意見としては、医療関係者からの不必要なタミフル投与は控えるべしとの提言に賛成です。日本じゃタミフル、使い過ぎじゃないでしょうか?。抗生剤もそうですが、使いすぎるといざ使いたいときに耐性株が頭をもたげて薬が効かないと言う事態になり得ます。「必要の無い人には処方箋を切らない」、というとまさに正論に聞こえますが、ところが日本では、外来をしていると患者さんは薬をほしがるのです。小児科医は一般的傾向として「薬を出したがりません」が(赤ちゃんに不必要な薬を親御さんから処方してくれと言われた場合を想像していただくと、誰だって出したくないですよね、必要ないなら)、外来で薬を出して欲しいと言われたときに、不必要な薬は害になるだけだからと説明しても、すごく不満そうにされる事はものすごく多いのです。要するに、「薬を出さない医者=何もしてくれなかった=不親切な医者=ヤブ」と言われかねないわけです。英国のGP(家庭医)は国が給料を払っていますが、日本の開業医は個人商店です。僕みたいに勤務医しかしたことがない医師は自分の給料には直結しないのであまり考えずに「必要ありませんよ」と言えても、薬を出さないと「あの先生は不親切だ」という噂が立って(携帯など通信手段が発達して、しかも匿名の口コミが真偽のほどとは関係なく広域に配信されてしまう現在においては、こういう噂は開業医に取っては致命傷になりうると思います)、商売にならなくなる可能性があります。今の日本の制度は、こういう当たり前の事をしようと思っても、仕組みとしてなかなかうまくいかないでしょうね。もちろん安易に処方箋を切る医師もいるかもしれませんから、医療サイドにも問題はあるでしょうが、サービスを受ける側にも問題が多いと思います。だからといって、英国の仕組みが良いとも全く思いませんけどね。

余談ですが、タミフルの副作用と言うと日本人はすぐに異常行動と思うかもしれませんが、僕はタミフルが原因で異常行動を起こし得るのかに関しては、科学的根拠が出るまでは懐疑的です(が、否定するつもりもありません)。外来をしていると、40℃近い高熱で、インフルエンザともタミフルの投与とも脳炎脳症とも全く関係のないのに、幻覚を見ているような行動をとったり、やたらハイになったりする症例は時々見かけます。僕の子供も、溶連菌による発熱時に、やはりハイになって幻覚を見ていたような異常行動を呈したことがあります(妻は大慌てでしたが)。こういうのは、発熱が消褪するのと同時に軽快します。大事なのは、脳炎脳症の前期症状の可能性があるので、医療機関を受診した上で注意深い経過観察でしょう。ただし、タミフルで異常行動を惹起しないと完全に否定できる根拠も乏しいと思うので、日本政府が投与に慎重になるのは当然の処置でしょうね。英国では、小児への投与にて異常行動の副作用があり得るかどうかと言う議論は、耳にした事がまだありません。

写真は、Piccadilly Circusのエロスの像。ここでは待ち合わせている人が多くて、大阪で言うと「ビッグマン前」みたいなものでしょうか。でも、待ち合わせているのは地元の人ではなくて、全部観光客だと思います。夏休み中で、人が多いです。

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  1. 2009/08/11(火) 17:08:58|
  2. 日英の相違
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夏休みの午後

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GRD2 ISO100 f3.5 1/250s
昨日の日曜日は、朝は曇って冴えなかったのですが昼から日が射して来て、蒸し暑い一日となりました。仕事の合間を縫って、Piccadilly Circusに買い出しに行ったのですが、歩いていると汗ばんでくるくらいでした。ロンドンっ子にも観光客にも、良い日曜日だったのじゃないかと思います。今日はもひとつはっきりしなくて、時々太陽が覗きますが全般に雲が多く、夕方少し小雨がぱらつきました。

昨日は、朝から研究室に出て仕事をこなしました。夕方から、妻が日本に一時帰国してろくなものを食べていないだろうからと、教授がご自宅の夕食に招いてくださったので、手ぶらで出向く訳にも行かないので、実験の途中の待ち時間をぬってPiccadilly Circusへ手みやげを買いに出かけたと言うわけです。源 吉兆庵で和菓子を買いました。Piccadilly Circus周辺には観光客があふれかえっていて、観光マップ片手に持った日本人の方も沢山みかけました。不景気とは言え、円は2年前(1ポンド=250円くらい)と比べるとポンドに対してえらく今(1ポンド=150円くらい)は強いですから、英国旅行はチャンスかもしれません。

選挙がらみで日本のニュースが興味深いものが多く、英国のニュースで気になったものは週末はあまりありませんでしたが、マイケル・ジャクソンの子供の実の父親だと「小さな恋のメロディー」(←これ、小学校の時見たけど、結構気に入っていました。ビージーズの挿入歌が有名)で主演したマーク・レスターが声明を出したとのこと。マーク・レスターって昔の映画以外で全く名前を耳にしないので、これは売名行為なのでしょうか。

あと、昨日はロンドンで、Beetlesのアルバム「Abbey Road」のジャケット撮影40周年とかで、Abbey Roadでイベントがあった模様(どんなイベントだったかまでは調べていませんけど)。いまから20年くらい前に(大学生のときに)バック・パッカーとしてロンドンを訪れた際にはAbbey Studio前の横断歩道まで行って感動した覚えがありますが、実は住み始めてからは(車で近くを通りかかったことはありますが)行ったことがありません。最寄りの駅はSt John's Wood駅かな。この駅の周辺は、(処遇の良い日本企業に勤めている)日本人も結構住んでいるらしいですが、お金持ちや芸能人も多いようです。マドンナもこの駅周辺に家を持っているんじゃなかったかと思います。

写真は、うちの大学の2カ所ある医学部キャンパスの僕の所属する研究所のある方のキャンパスの中庭。学期中には学生さんなどが庭でランチなどを食べたりしてくつろいでいますが、夏休み中とあって、お昼御飯時にもあまり人がいません(この日はガラガラ)。

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ロンドンだと僕たち日本人に夏休みを想起させるようなものがなかなか思いつきませんが、ま、遊びなので僕なりの解釈の写真を撮ってみようと思います。

追記
長崎の原爆の日の事は、無料朝刊Metroではごく小さいものでしたが記事になっていました。日本の核廃絶への思いがメディアを通じて発信される事はとても重要だと思いますし、活字になっていた事はちょっとうれしく思いました。

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  1. 2009/08/10(月) 18:45:34|
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MOT

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GRD2 ISO80 f4.5 1/320s
今日は朝から良く晴れていて、気温も25℃を超え、夏らしい晴れた日になりました。こういう晴れた日が、もう少し多いことを望みます。

今日は、朝からMOT(車検)に行って来ました。英国の車検は、一年前にも書きましたが新車以外は毎年義務づけられていて、点検をしてくれるだけで不具合があっても修理はしてくれません。車検が通りませんでしたよと言ってくれるだけです。ですので、一緒に定期点検を兼ねた整備もお願いしました。合計2時間半ほどの作業で、全部で350ポンドほど。日本の車検よりも安いのじゃないでしょうか。大きな不具合は見つかりませんでしたが、細かい劣化した部品やオイルなどは換えておいてもらいました。

車検が終わったあと、掃除や洗濯をして、研究室に仕事をしに来ました。作業の合間の休憩時間にこれを書いていますが、夜の10時過ぎには切り上げて帰ろうと思っています。

のりぴー、逮捕ですか。意外と早かったですが、往生際が悪かった分、さらにイメージが悪くなった気がします。一般人よりも社会に与える影響は大きいですし、やって良い事と悪いことの区別が出来ないのは、大人としては失格な気がします。明日はブログはお休みしますが、長崎の原爆の日です。戦争についてや、自分が何が出来るのかについて、少し考えてみたいと思っています。

GR BLOGの今月のトラックバック・企画のお題は、結構キツいですね。外国にいると、日本人のイメージするような夏休みを印象づける被写体がなかなか思いつかないし見当たりません。これは、自分のイマジネーションの欠如によるところが大きいのかもしれません。

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  1. 2009/08/08(土) 18:51:31|
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人気取り

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GRD2 ISO100 f8.0 1/800s
今日は朝から曇っていましたが、夕方から晴れました。
夏休みをとっている人が多いのか(英国人は10日から2週間くらいまとめて休みよります)、心なしか朝の地下鉄は空いています。ただし、帰るときは観光客が多いためかめちゃめちゃ混みます。

昨日のニュースで、「原爆症救済」訴訟終結の確認書に首相が署名し、2003年に訴訟を起こした方々を原爆症患者との認定をさらの高裁で争わずに認定するとの報道。ちょっと気になりました。
何故かと言うと、総選挙前の人気取りのにおいがプンプンするからです。救済する気があったのなら、もっと早くにやれよと言いたい。穿った見方をすると、総選挙が無くて内閣支持率が高ければ、控訴したのかもしれません。
今回の救済策の対象には、認定を待つ被爆者約7700人ものひとがいまだに含まれていないのです。

日本で、妊婦さんが豚インフルエンザに感染すると重傷化しやすい傾向があるとの報道が、今頃日本でされているのに、驚きました。これ、妊婦さんに注意を喚起する意味でも、厚生省が責任を持って情報を流さないといけなかったじゃないでしょうか?米国も英国も2~3週前にはすでに報じられていた事です。

のりぴー、やっぱり薬をやっていたんですね。。。。orz
矢田亜希子さん離婚は、やっぱりねと言う感じです。

写真は、湖水地方のウィンダミア(Wimdermere)湖です。湖水地方は、ワーズワースゆかりの地であったり、ピーターラビットの舞台となった場所で、人気の観光スポットです。ロンドンから車で高速を飛ばしてで6~7時間くらいで行けます。

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  1. 2009/08/07(金) 20:09:11|
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原爆の日

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GRD2 ISO400 f2.4 1/15s
今日は朝から曇り空でしたが、気温は比較的高めでした。25℃ほどはあったのではないでしょうか。割と蒸し蒸ししていました。夕方からはまとまった雨になりました。ロンドンではしとしとと雨が降る事が多く、傘をささなくて済む事が多いのですが、今日はさすがに傘をささないと行けないような、日本でよく見る降り方です。こちらで土砂降りに見えても、日本で時に見かける局地的な集中豪雨に比べたらかわいいものです。

今日は、広島に原爆が落とされた原爆の日です。すでに64年前の出来事になります。
悲しいかな、英国では全くニュースになっていません。BBCのweb siteのworld newsの項にもどこにも見当たりません。Times誌もThe Independenct誌もおなじです。The Independenct誌のweb siteで唯一つの日本の話題は、初めての裁判員(新聞では陪審員に相当するJuryと言う言葉を使っていますが)制度の事に関してでした。被爆した広島や長崎の方々が必死に核廃絶を訴えても、これはあまりにあまりです。個人的な考えとしては、これはニュースにしない英国のメディアが悪いと言うよりは、日本政府のロビー活動の怠慢では無いでしょうか。被害を受けて苦しんでいらっしゃる方々はこれでは浮かばれないでしょう。世界でただ一つの被爆国として、果たすべき役割がある気がしました。いくら日本から発信しようとしても、欧米の市民レベルに核兵器の悲惨さがきちんと伝わらないと、政治家だけの呼びかけてもまったくだめじゃないかと思います。

そもそも、原爆を市街地に落とすと言う「非戦闘員を」標的にした攻撃は、国際法的に見てどうなのでしょうか。戦争を犯した過ちやかつて日本が大陸で行ったひどい仕打ちはまずは客観的な検証とともにきちんと非を認めた上でないと、そのような非人道的なかつて被った攻撃に対して文句は言えないのかもしれませんが。いずれにせよ、日本が軍国化する事には大反対ですが、いつまでも米国にへいこらして従属しているのも、いかがなものかと、歳をとって来て思うようになりました。今の政治では、いつまでたっても「対等の立場」にたてそうな気がしません。

ノリピー失踪もちょっとショックでしたが、女優の大原麗子氏の孤独死もショックです。華やかな芸能人でもそんなことがあるのですね。晩年はギラン・バレー症候群との闘病生活だったと言う事も初めて知りました。お亡くなりになった原爆の被害者の方々共々、ご冥福をお祈りしたいと思います。

写真は、Baker Streetの地下鉄駅の構内です。Baker Streetは、シャーロック・ホームズを読まれた事のある人なら、なじみのある地名ではないでしょうか。駅の近くに記念館があります。この駅は、ロンドン地下鉄の駅の中で最も古い駅で、1863年に開業しています。実におよそ150年前の事ですから驚きます。写真の駅は、Hammersmith & City lineやCircle lineの発着するプラットフォームで、このトンネルそのものは146年前のものとほとんど同じままです。

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  1. 2009/08/06(木) 20:04:56|
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行動力

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GRD2 ISO100 f7.1 1/640s
今日は久々、夏らしい日でした。朝から晴れて、最高気温も29℃。25℃を超えてくれると、半袖で出歩けます。気圧配置の関係で、南方から暖かい空気が流れ込んで来ているので気温が上がったようですが、どうやら予報では長続きはしないようです。

北朝鮮に数ヶ月ほど拘束されていて強制労働させられるはずだった米国ジャーナリストが、クリントン元大統領の訪朝で、鮮やかに解決したとの事。日本の政治家でこのような行動力のある人、いないものでしょうか。とてもうらやましいと思いました。国民を拉致されて20年も30年も何にも出来なかった和が祖国とは大違いです。根性の無い、世襲ボンボン議員たちに爪の垢でも煎じて飲ませたい。

外交に関しても、タフな外交をこなせる人材が出て来て欲しいなと思いますが、外国に暮らして、外人との交渉ごとはやはり相応の訓練が要るなと実感しています。国は、そういう人材を長期的視点に立って育成すべきではないでしょうか。医療費などを押さえて、その分公共事業へと言うのは、もういいんじゃないかと思います。

ノリピー、どうしちゃったのでしょう。芸能界の麻薬の汚染はどうなっているのでしょう。

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  1. 2009/08/05(水) 20:30:13|
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House of Parliament

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GRD2 ISO400 f9.0 1/1250s
今日は朝から曇り。天気予報では前線が近づいているので一日雨を覚悟していましたが、結局ほとんど降りませんでした。本当にこの国の天気は予測がつきません。

今日は、ラボの連中と息抜きをかねて、昼に仕事をいったんあげて、国会議事堂の見学ツアーに参加して来ました。11.7ポンドでガイド付きのツアーです。上院と下院で内装の豪華さが全然違ったり、歴史的な人物がいろいろ登場して、なかなかおもしろかったです。セキュリティーの関係で、中の写真は撮影禁止、残念ながらお見せできません。
興味のある方は、以下を参照。
http://www.parliament.uk/visiting/visitingandtours/tours.cfm

ツアーは90分ほどで、そのあとみんなでパブに一杯やりにいきました。僕は夕方からやり残したことがあったので、皆で一杯引っ掛けたあと、ラボに戻って仕事を少し片付けましたが、みんなはその後かなりお酒を飲んで盛り上がっていたようです。いかにも日本人的な仕事のこなし方でちょっとまずいかなと思ったのですが、仕方が無いですね。

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  1. 2009/08/04(火) 23:45:47|
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ロンドンにいる日本人研究者

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GRD2 ISO100 f3.2 1/160s
昨日の日曜日は、なかなかよい天気でした。気温も23℃くらいまでになって、ここ数日の中ではまずまずの暖かさ。日本の夏の気温から見ればかわいいものですが。残念なことに、僕は出不精で一人で観光に出かけたりしないので(お金がかかるし)、ラボに出て仕事をしていました。

金曜日の夜に、昨年既知を得たロンドンにいる日本人研究者達11人とちょっとした宴会をしました。幹事は、僕と同じラボにいる日本人小児科医のT先生がやってくださいました。ちなみに、宴会をしたお店と写真のすし屋さんとはまったく関係がありません(何で「侍」やねん、笑)。

今大学院生と言う二十台前半の若い子もいれば、すでに在住10年ほどで研究室を主催され、今年超一流誌に論文を掲載されたかた、ポスドクで来て超一流誌にこの3年間で論文を2本ほどだし、これから自分の研究室を持とうとされている方、ポスドクとして留学したものの期限が決まっていて日本へ2年ないし3年で帰国する事を決めている方などなど、バックグラウンドも様々で、とても刺激的でした。話を聞くと、Cancer Research UKやMRC、Imperial College、UCLなどの一流どころに、今回宴会に参加くださった方以外にも日本人のPI(Principal Investigator; 自分の主催する研究室を持つ研究者のこと)は結構たくさんいるのだと言う事もだんだん判って来ました。世の中は広いですね、優秀な人たちがうじゃうじゃいます。僕も頑張らないと。

英国でラボを既にもたれている人、またはこれから持とうと今努力している人たちに共通の特徴は、(1)結果を出して来ていて自信にあふれていること(決して天狗で鼻持ちならないような感じじゃなくて、いい意味でです)、(2)日本でポジションを得るよりも、英国の方がチャンスが多いと確信している事(これ、悲しいけど、やっぱり事実でしょうね。どうして母国よりも移民として滞在している国の方がチャンスが多いのか......)、(3)日本から誘いがあれば帰るかもしれないけども、日本に帰りたいと言う気持ちがあまり(というかほとんど)ないこと、そして(4)あまりくよくよしそうになく(そりゃ誰だって落ち込むときはあるはずですが)明るいこと、でしょうか。優秀な方ほどそういう傾向が強いのだとしたら、日本のシステムには頭脳が流出せざるを得ない致命的なシステム上の欠陥があるのじゃないかと言う気がします。

週末のニュースで気になったのは、フジヤマのトビウオ、古橋広之進さんの急逝の報道でしょうか。僕が卒業した高校は、近代水泳発祥の地の石碑が建っているような、水泳では伝統のある学校で、現役の頃の氏はもちろん知りませんが、名前は有名でした。戦後の復興期だけではなくて、引退後も死の直前まで日本水泳の振興に人生を捧げられていたのは、すごいことなのじゃないでしょうか。ご冥福をお祈りしたいと思います。

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  1. 2009/08/03(月) 16:52:50|
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安楽死

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GRD2 ISO100 f5.6 1/640s
今日は曇っていて冴えませんが、気温はやや高めで生暖かいです。天気予報では今夜からまとまった雨が降って、明日は晴れる予定。
家族がいなくて別に行くところも無いので、土曜日の今日も仕事をしています。

昨日触れた、もう一つの医療関係の報道について。

物騒なタイトルを書きましたが、安楽死にまつわるお話です。
英国では終末医療の対象となる患者さんの安楽死は法律で認められておりません。
それで、ある条件下では合法として認められている国(スイスのDignitas(NPO)クリニックなど)へ渡って、安楽死を受けるケースが言うほど多くはありませんが後を絶たないそうです。
この自殺幇助に依る安楽死の話題は、この一年ばかり良くニュースとして話題に上ります。

昨日の報道では、多発性硬化症と言う難病に冒されたDebbie Purdyさんという女性が、海外で自分が安楽死を遂げた場合、付き添いとして一緒に渡航した配偶者(つまり旦那さん)を自殺ほう助罪で検察が訴えるべきではないと、裁判に訴えていました。英国上院上訴委員会(日本の最高裁みたいなものらしい)は7月30日に、検察は訴追する場合の条件を明らかにしろと命じたのです。

この報道は、海外渡航に依る安楽死の法的な道を開いたのだと大きく報道されました。何故かと言うと、検察が訴追する条件をあらかじめ提示したとなると、その条件を満たさない形で行えば、残された家族は罪に問われる可能性がなくなるからです。現実問題として、英国人が渡航して安楽死を遂げたケースは何例もありますが、現在のところ家族が罪に問われたケースはいまのところ無いそうなのですが、死にたいと思っている人は、残された健常な家族が自分のために罪のとわれる可能性を排除しておきたいという事なのでしょう。

安楽死については、報道を見る限り、賛否両論で意見はまっぷたつと言う印象です。僕個人としても、どちらがいいのか、よくわかりません。なぜなら、現在の医学ではどうしようもない病気で、しかも患者さんに取っては誠に残酷な状況におかれてしまう病気はいくつも有るからです。自分自身がそういう状況下、例えば極論すると、四肢が動かせず見る事も聞く事も話すことも出来ないのに、精神活動だけは正常(このような状況は普通は起こりえませんが、理論的にはあり得るのです)だと言う状況下で生かし続けられること自体、僕には耐えられない気がするのです。かといって、生存して生産的な活動が出来るはずの人間が、自らの命を絶つ行為には、大いに反対です。

日本でも何回か事件化して安楽死に対する議論はありましたが、社会全体を巻き込んだ深い議論になるには至っていない気がします。英国では、しばらくは医療界や法曹界も含めて、この議論に正面から向き合わないといけない状況に陥りつつある印象ですが、おそらくはいくら議論を重ねても皆が合意できる結論には絶対に至ることは無いでしょうから、最終的には政治的判断にて決着が付けられるのだろうなと想像しています。

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/08/01(土) 12:44:41|
  2. 英国
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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