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英国医学研究留学記

クリエイティビティ

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GRD2 IS0400 f5.0 1/320s マクロ
先週の土曜日の時点での週間天気予報では、今週はほぼ毎日はれるはずだったのに、今日は朝からずっと曇っていて、気温も若干低めです。
それでも、今月頭の大雪の頃から比べると、ずいぶんと暖かくなりました。
自宅でもセントラルヒーティングをあまり使わなくなってきました。
週間天気予報はいつの間にか訂正されていて、今週はほぼずっと曇りの様子です。

週末のプレミアは、Man Uは順当勝ちでしたが、2位のLiverpoolは引き分けたので、じりじりと差が広がりつつあります。Hiddink率いるChelseaは勝ち、Aston Villaの上へと浮上、Arsenalは引き分けであまり良いところがありません。

アカデミー賞ですが、主演女優賞やら最優秀作品賞などは下馬評通りに思いましたが、「おくりびと」が受賞したのは良かったですね。経済も政治も明るい話題に乏しいですが、こういったクリエイティブな仕事で世界で評価される仕事が出てくるのは、芸術にしても科学にしても、そのまま国力につながると思うのです。日本もまだまだ捨てたモノじゃあないのだと思います。政治に関しては、バチカンでの中川前大臣のさらなる醜態の報道を見るにつけ、やりきれない思いがします。

こちらでは最優秀作品賞の「Slumdog Millionaire」が英国の映画(撮影やキャスティングはすべてインド)なので、朝から大きく報じています。監督のDanny Boyleは、確か数ヶ月ほど前にどこかのインタビューで、今は映画作りに関する環境はインドが”熱く”て、年間の映画製作本数は遥かにハリウッドを上回っていてとてもエネルギッシュなので、次回作もインドで撮りたいと言っていました。

Kate Winsletの「The Reader」もふくめどの作品もまだ見ていないので、機会があれば見てみたいと思っていますが、ハリウッド的なお金をかけたどたばた映画ではなくてじっくり見せるタイプの映画が大勢を占めているのも好感度大です。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/02/23(月) 20:00:00|
  2. 映画
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In the Shadow Of the Moon

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週末の天気は、雨は降りませんでしたが、ずっと曇りでぱっとしませんでした。
週間天気予報では、今週はずっとぱっとしない様子。
昨日のプレミア・リーグ、リバプール対アーセナルの試合。
アーセナルはホームでぜひとも勝ちたい試合でしたが、1対1のドローで終わりました。でも、はっきり言って負けに等しい試合。決定的なのをジェラードが外してくれたのは活かせず、後半はアデバイオールが退場を喰らい、しかもファブレガスも怪我......)。う~ん、優勝レースからさらに後退した印象を否めませんね。頑張れ、アーセナル!

丁度、昨年の今頃にこちらで公開していて見たいと思っていた映画、「In the Shadow of the Moon」を土曜日の夜にテレビで放映してくれたので、思わず見てしまいました。
DVDを買うと20£ほどしますし(高い、もっと安くなってくれ)、こちらは米国と違って映画館も余り安くありませんので(10£くらい、日本とさして変わらない)、映画館には見に行かなかったのです(実は安いんじゃないかと渡英する前に勘違いしていた僕はがっかりしました)。

日本ではとっくに公開されていたものと思っていたのですが、2009年の正月映画なんですね(邦題は「ザ・ムーン」。なんで原題のままにしないんですかね?)。派手なハリウッド映画は直ぐに公開するのに、あまりのタイム・ラグにちょっと驚きました。ですからあまり内容の細かい紹介はしませんが、少しだけ感想を。

この映画、「Apollo13」を撮ったRon Howard監督の映画なのですが、ドキュメンタリー映画で、月への着陸を目指したのミッション(そのうち13号だけ失敗)に参加した宇宙飛行士の中で、10人のインタビューを軸にして、まったくナレーションを入れずに実際のNASAの映像や当時の映像で構成されています。「Apollo13」のようなエンターテイメント性はなく(「Apollo13」も、原作となった船長Jim Lovel著の「Lost Moon」を読むと、随分と実際にあった事柄から脚色されているのが解ります)、実に淡々と映像が流れて行きますが、個人的には全く飽きることが無くあっという間に見終えてしまいました。映画の時間的制約からだと思いますが、あまり各々のミッションの細かいエピソードは紹介されていないので、割とこのての話が好きでAndrew Chaikin著の「A Man on the Moon(邦題「人類、月に立つ」)」を読んだり、これを基に作成されたテレビドラマ「人類、月に立つ(From the Earth to the Moon)」も見ている様な詳しい人には、少し物足りないかもしれません。
登場する10人は、以下の通り。
Apollo 11 Buzz Aldrin;月着陸船パイロット、Michael Collins;司令船パイロット
Apollo 12 Alan Bean;月着陸船パイロット
Apollo 13 Jim Lovell;船長 (Apollo 8司令船パイロット)
Apollo 14 Edgar Mitchell;月着陸船パイロット
Apollo 15 David Scott;船長 (Apollo 9司令船パイロット)
Apollo 16 John Young;船長(Apollo 10司令船パイロット)、Charles Duke;月着陸船パイロット
Apollo 17 Eugene Cernan;船長 (Apollo 10月着陸船パイロット)、Harrison Schmitt;月着陸船パイロット

有名人ばかりで、実際に生の声が聞けるだけで、僕にしては感動ものだったのですが(すみません、ミーハーです)、ラストシーンでの二人の言葉が特に印象的でした。
Apollo13では船長を務めたJim Lovellが、結局は月には立てなかった訳ですが、「月の側から地球を見ると、地球から月を見ているときと同じ様に、親指を立てて目の前に置くとすっぽりと隠れて見えなくなってしまう。なんてちいさくてはかない存在なんだろうと思う。そう考えると、我々の存在も地上でのつまらない争いごとも、とてもちっぽけなことに思える。」と語ります。
Apollo12のAl Beanは、「月から無事に帰還して、僕は毎日、平穏無事に過ごせていることに感謝しているよ。地球そのものが言わばエデンの園、奇跡であって、そこで日々を送れること自体こそがとても素敵なことなんだ。」と云っています。
得難い体験をした方々の言葉がとてもストレートに響きました。
この映画、万人にお勧めとは云いませんが、いろいろと先行きが不透明で不安な世の中だからこそ、現代的価値観やライフスタイルなどを考え直すきっかけになるやも知れず、一見する価値がある様な気がします。もちろん、NASA秘蔵の貴重映像満載で、好きな人にはたまらない映像が多いのではないでしょうか。
ただし、ハリウッド的エンターテイメントが好きな方には、やはりちょっとお勧め出来かねますが。

写真はまあ、気にしないでください。駄作です。
今日また一つ、歳をとりました。
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画

  1. 2008/12/22(月) 08:00:00|
  2. 映画
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明日に向かって撃て

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写真とは全然関係ないはなしですが、先週土曜日の夜のBBCのトップニュースは、ポール・ニューマン氏死去のニュースでした。
ちょうど僕の両親の世代が若かりし頃、氏が銀幕でばんばん活躍していた頃で、僕が新作で見たのは「ハスラー2」くらいだと思うのですが、それでも両親と一緒にテレビ等で鑑賞した多くの映画はとても印象深いものばかりです。
「ハスラー」「明日に向かって撃て」「タワーリング・インフェルノ」などなど。
中でも大好きなのは、なんと言っても「スティング」です。←ミーハーです
こちらのスーパーでは、氏が経営する会社のドレッシング等が、氏の似顔絵付きのエンブレム付きで販売されています。
時計好きの方には、ロレックス デイトナのエキゾチック・ダイアルがポールニューマン・モデルと呼ばれていて親しみがあるのでは?
もっとも、中身のムーブメントはエル・プリメロをロレックスがチューンしたものであるはずですが、気軽に購入出来るお値段(100万円では買えません、笑)ではありませんので、実際に手に取れる人は限られていると思いますが(勿論僕にも縁がありません)。
一時代を築き上げた方の弔報は、何とも寂しいですね。
ご冥福をお祈りしたいと思います。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/09/29(月) 08:22:46|
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Right Stuff


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今日もいい天気。
見上げたら風見鶏の時計台の上に飛行機雲が見えたので、Contax T3のカタログの写真をイメージして。
ロンドンの空を見上げると、飛んでいる飛行機の数が半端じゃありません。
こんなに飛んでいて良いのかと思うくらい混んでいます。
それを見るにつけ、都市としてのスケールは大阪や東京の比ではないのではないかと感じます。
なにせ、周囲に国際空港が4つありますからね(ヒースロー、ガトウィック、スタンステッドにルートン)。
日本の空とは何かが違うんでしょうね、飛行機雲がやたらと多いです。
真っ青な空に飛行機が尾を引きながら飛んでいくのを見ると、大学受験の勉強をしていた頃に見た映画「Right Stuff」のラスト・シーンを思い出します。
Right Stuffとは、ジャストな日本語が無くて苦しいですが、天賦の才、選ばれし者、と言った意味が近いでしょうか。
音速の壁を世界で初めて破ったチャック・イェーガーと、その影で最新鋭のジェット機に乗ることが出来ずに宇宙飛行士へと転身を図ったゴードン・クーパーやガス・グリソムら若きテストパイロット達。
新聞記者に"Who is the best pilot you ever saw?(今迄会った中で、最高のパイロットは誰だい?)"と聞かれて、"Well, uh, you're lookin' at 'im.(そうだな、君たちの目の前にいるよ。)"と軽口をたたくも実は本心ではイェーガーこそがRight Stuffを持つ最も偉大なパイロットだと思っているクーパーが、ラストで単独有人では最後で最長の宇宙飛行に飛び立ち、ぐんぐんと彼方へ向かって飛び去るシーンとオーバーラップするのです。
"And for a brief moment, Gordon Cooper became the greatest pilot anyone had ever seen. "
そして束の間、ゴードン・クーパーは誰も出会ったことの無い偉大なパイロットになったのであった。
一方で、いつしか世間の注目も開発資金も大きくマーキュリー計画に奪われたジェット機開発の現場で、イェーガーは飛行機から浮気すること無く黙々と自分のすべきことをこなし、自らの限界に挑戦し続けます。
Chuck Yeager: "Hey, Ridley?(おい、リドレー?)"
Jack Ridley: "Yeah?(何だい?)"
Yeager: "You got any Beemans?(ガムあるか?)"
Ridley: "I might have me a stick.(一枚ならな。)"
Yeager: "Well, loan me some, will ya? I'll pay you back later.(くれないか。後で返す。)"
Ridley: "Fair enough.(いいだろ。)"

Yeager: "I think I see a plane over here with my name on it.(俺の名前の書いてある飛行機が向こうで俺を待ってるからな。)"
この台詞のシーン、痺れます。
落ち込んだり壁に突き当たったときに、この映画を見るとまた頑張ろうと言う気にさせてくれる、僕の好きな一本です。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/07/16(水) 09:22:00|
  2. 映画
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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