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英国医学研究留学記

Jet Lag

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GRD2 ISO80 f5.6 1/640s
家族中で時差ぼけに苦しんでいる感じです。
子供たちは朝の4時ごろには目が覚めて騒ぎだす始末。夜の7時ごろにはもうとろとろです。

昨日は初出勤で、月曜日からの仕事がスムーズに進む様に、関係各所への連絡や下ごしらえに終始しました。
夕方から、UCL医学部のO教授(日本人です)と日本学術振興機構のロンドン事務所のスタッフが音頭をとった新年会がありました。学振のスタッフの方々は都合で来れなくなりましたが、ロンドンやケンブリッジで教授やグループ・リーダーとして立派に長年第一線で活躍されて来ておられる研究者の方々に接し、良い意味で刺激を受けて来ました。一流のケツにつけて行ける様、なんとか食らいついて行きたいモノです。

写真は日本に住んでおられる方々には何の変哲も無い自動販売機ですが、欧米の人間からするとこれはとんでもなく驚くに値するモノです。何故かと言うと、「屋外に設置されている」からです。欧米で屋外に設置しようものなら、直ぐに壊されて中のお金が盗られてしまう事でしょう。日本の治安が実に良い事の証拠でもあります。それともう一つ、「缶コーヒー」も、欧米にはありません。これも珍しがられるモノに違いありません。
ちなみに「タバコの自販機」も、おそらくびっくりされるモノの一つであるでしょう。

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  1. 2011/01/08(土) 19:55:38|
  2. 日英の相違
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放置自転車

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GRD2 ISO100 f7.1 1/410s
多忙につき、写真のみで失礼致します。自転車が放置できるのは治安が良い証拠かもしれません。ロンドンで放置したら、速攻で盗られて無くなります(多分)。

テーマ:GR DIGITAL - ジャンル:写真

  1. 2010/04/26(月) 17:35:58|
  2. 日英の相違
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大阪へ(やっぱりほっとします!)

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GRD2 ISO161 f2.3 1/32s
今日も肌寒い日でした。
桜は昨日にだいぶ開いた様ですが、冷え込んだおかげで直ぐには散りそうにもなく、しばらく楽しめそうです。
ただし、個人的にはロンドンよりも春らしい暖かさを期待していたので、ちょっと残念。
まあ、雨のおかげで黄砂がマシになっていると思いたいです。

先ほど東京から新幹線のぞみ(N700系でした)に乗って、無事に大阪入りしました。

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GRD2 ISO114 f2.4 1/32s
まだ時差が抜けきらず、やや疲れもあって、新幹線の中では爆睡!
気がついたら、すでに京都を過ぎていました(笑)。
英国には新幹線並みの高速鉄道は有りませんし、何よりもこんなに清潔な車内はお目にかかれません。

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GRD2 ISO109 f2.4 1/32s
新大阪駅で。
周囲の大阪弁を聞くと、やはりほっとしますね。
成田に着いたときには、周囲がすべて日本人で日本語が氾濫している事が「気持ち悪く」感じていましたが、だいぶ馴染みました。
おっさんですら携帯でメールをしている、これぞ渡英前から変わらぬ日本の街の風物詩の一つでしょう。
英国でもiPhone見ている連中居ますが、それはダウンロードしたTVを見ていたりゲームをしていたりで、ブラックベリーなどでメールを書いている人は、まだまだ少数派です。それも、そういう連中はビジネスマンであって、仕事のメールを書いているのでしょう。日本の様に、常に携帯と繋がっていないと居られないような「中毒」のれん中は多分まだ欧州には居ないと思います。

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GRD2 ISO100 f2.4 1/73s
新大阪から茨木へ、普通列車に乗り換え。
ロンドン地下鉄と違って広い車内と、とても清潔になったJRの車両にやや驚きを覚えました。
欧州で見ないもののもう一つは、「つり革」でしょう。
コイツが必要な理由は、多分車両の天井の高さでしょうか。
とにかく、車内の空間が「異様に広い」ことに逆に驚いてしまいました。

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  1. 2010/03/28(日) 14:27:25|
  2. 日英の相違
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久々の日本

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GRD2 ISO100 f7.1 1/330s
本当に久々の日本です。
最高気温がようやく先週から15℃を越え始めてやっと春らしくなったロンドンから、さぞかし日本は暖かいだろうと思って着いてみると、日本海側は寒波で雪と言う寒い天気が出迎えてくれました。
着いた25日と昨日は雨まじりで肌寒くて、ちょっとがっかりでしたが、今日は日も射して期待通りのあたたかさで満足。
桜ももう一息と言う感じですが、ソメイヨシノも3年ぶりに目にし、やや感慨に浸っています。

今日はようやくネットにアクセスできる環境になったので、早速に写真をアップします。
CCDのゴミでシミだらけになってしまう我がGRD2は、昨日の金曜日にリコーのサービスセンターに持ち込んで即日修理をしてもらい、蘇りました。
結局、レンズごとのユニット交換に加え、マクロ時に最短撮影距離でピントが合わない事が多かったので、それも改善してもらいました。
ゴミの混入の頻度には残念ですが、サービスセンターの対応は噂に違わずに丁寧で、良い感じでした。

今日の金曜日の夕方は、大井町にある万年筆専門店「フルハルター」に弟と二人で行って来ました。
いつもここ数年は何も買わずに唯単に店主の森山さんと四方山話をするだけで、迷惑な客なのですが、店主の森山さんは「職人さん」としての物腰といい、とても素敵な方で、いつもここにいると時間を忘れてしまいます。
次回にお会いできるのは、次はいつになるでしょうか。
夕方からは、僕の親と弟一家、僕の一家と、皆で夕食に出かけました。

久々の日本でいっぱいシャッターを押していますが、まずは何をアップしようかと考えて、やはりロンドンでは見られない景観、街の上を占める「電線」にしました。
よくも悪くも、日本の景観を特徴付ける代表的な景観だと思います。

明日の日曜日の夕方に、大阪に異動します。

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GRD2 ISO100 f7.1 1/440s

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  1. 2010/03/27(土) 11:41:40|
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新聞の科学欄

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GRD2 ISO400 f2.4 1/125s
今日は、曇り空で俄雨が時々降るというぐずついた一日でした。
冷え込みかたは昨日よりもやや穏やかな気温でした。

本日の夕刊、London Evening Standard誌に、昨日紹介したGreat Ormond Street Hospital for Childrenが大きく取り上げられていました。ガレン大静脈異常と言う先天性の脳の血管の奇形の病気に、Great Ormond Street Hospital for Childrenで2003年度から取り組んでいた新しい治療法により合併症も無く元気になった子供さんのことがまるまる1ページを割いて紹介されていました。この奇形、脳の特定の場所の動脈と静脈の連絡がおかしくなっていることが本態なのですが、いくつかのタイプに分類されていて、病型に拠っては放置されると生後2~3日しか生存できません。従来は手術か、もしくはカテーテルで動脈瘤をつめるのと同じ様にコイルを留置して血管の異常な連結部位を断つのですが、この病院では瞬間接着剤に近い直ぐに固まる合成樹脂を利用する方法を使っているのだそうです。

小児病院に勤めている日本人の医師には「それがそんなに画期的かいな?」と思われるかもしれませんが、僕が云いたかったのは、こちらの新聞には科学欄(それも日本の新聞にありがちな日曜版だけそういうコーナーが有ってと言う事ではなくて、平日の紙面内に毎日とは言いませんがキチンと科学欄が有るのです)に日常的に医学の進歩や科学上の業績が紹介されていると言うことなのです。それも、とても噛み砕いた表現で書かれているので、例えば宇宙物理や量子力学の話なんかでも、専門外の僕にもある程度イメージできるような切り口で書かれています。このあたりも、日本では研究は趣味人的行為と見なされ市民からはあまり重要視されていないかの様に見える国と、科学の進歩を歓迎し皆でそれを支えようとする国の違いと言えるのかもしれません。要するに、科学は市民とは乖離した浮世離れした所に有るのではなくて、距離的に近い物と捉えられる所以なのかもしれません。

日本ではNatureやScience(生命科学だとこれにCellと言う雑誌を加えて「御三家」と呼ばれ、もっとも成功した業績と見られます)クラスに載った業績しか、新聞ではまず紹介されませんが(もちろん、例外もあって、政治力のある研究者や医学部の教授が、自ら新聞社に売り込んだに違いないと思わざるを得ないものもあります)、こちらではそんなことはありません。何が違うのか?僕は、多分新聞記者の勉強の度合いや知識量、更に言えば記者および新聞社の使命感だと思うのです。Nature、Cell、Scienceに掲載された仕事は、誰でもインパクトのある仕事だと判る訳ですから、記事を書く方もネタとして安心です。逆に言うと、これは新聞記者がネタを探す行為を怠り「思考停止」しているに近いのでは?と、こちらの新聞記事を見るに付け思う様になりました。要するに記事そのものが「インスタント」でありファーストフードと同じモノだと言う訳です。もう一点違う点は、すべての記事に記者の署名が入っているところです。誰が書いたのか、責任の所在がはっきりしている訳です。日本の新聞記事の何割が署名記事でしょうか?
新聞業界の事を知っている訳ではないので、このことだけで英国のマスメディアは日本と比べてスバラシイとは言えませんが、少なくとも今の日本の新聞報道のあり方は、新聞までもが「週刊誌化」してしまっている様に僕には映ります。もちろん心ある記者さん・新聞社の職員さんもいらっしゃるでしょうから全部がそうだとも言いませんが、総論としてはそういった風潮は否定できない気がするのです。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/12/02(水) 20:45:47|
  2. 日英の相違
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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