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2007年2月16日 (金)

ブログマーケティングの陥穽

GigBangさんのエントリに概ね同意したものの、「ブログ性善説。ブロガー嘘つかない。みたいな信仰もどこかあるのかなあ。」(引用)は恐らくないでしょう。

ソニーウォークマンブログ炎上事件なんぞという過去事例を持ち出さずとも、嘘は露見しますよ。消費者もブログの目利きになっているのではと思う次第です。

(追記)finalventさんご指摘のアーカイブ性についても、一人の人間が書くことですから方針の変更あり、朝令暮改ありといったところではないかと思われます。発覚炎上は短期発生しますから。

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2007年1月31日 (水)

サーチエンジンmooterお試し

NHKで今更感漂うGoogle特集などありましたが、Google万能論とでもいうべき状態は、まあ長続きはしないものだと思っていて止まない私は、取り敢えずmooterも使ってみようかなと。シンプルかつスマート。アンチGoogleではありませんが、マーケティング臭漂うGoogle礼賛主義(万能主義?)にも辟易としているので。あくまでツールですから…。Mooter


T.D.

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2007年1月30日 (火)

あなたのブログは、どのアルファブロガーに近い???

そのまんま、「あなたのブログは、どのアルファブロガーに近い???」というサイトがあったもので、ベイズ理論だそうですが、当微熱日記の立ち居地を知るためのお遊びに興じてみました。結果ですが…これ

100%一致のハイスコアは、たけくまメモたつをの ChangeLogきっこのブログisologueアンカテ板倉雄一郎事務所池田信夫 blogメディア・パブ情報考学 Passion For The Future404 Blog Not Found・・・と錚々たる顔触れで、ただ「アルファブロガーである」以外に共通項らしきものは見えてこないのが残念。しかし、きっこさんに近いんですか…そんな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?とか書いた方が良いのでしょうか…。

T.D.

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2006年8月31日 (木)

Revverは注目かも、です。

YouTubeの「著作権侵害問題」は喧しい議論を惹起している様子です。論点としては「引用」か否かではなく、むしろ「公衆送信権」の問題かと思います。著作(権)者に使用料分配がなされない仕組みは上手くない、と。19_logo

が、YouTubeも積極的にNBC、日本ではMXテレビに働きかけている点、可能性の萌芽は感じまるのですが、このCNET Japanの記事では、Revverは「広告収入を動画作成者に分配している」との由。超流通って奴でしょうか。Revverには注目しておくべしかも、です。

T.D.

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2006年4月 5日 (水)

Yahoo! Japan10周年と『ウェブ進化論』

ニフティがパソコン通信サーヴィスを終えたときに、Yahoo! Japanが10周年を迎えるのは何とも時代の流れを感じざるを得ない出来事です。Yahoo!は米国でも展開しているSNS(Yahoo! 360°)の日本版(β版)を展開中、mixi追撃に名乗りを挙げていますが、どうなるのか。

私が思いますに、当時のNIFTY-Serveにある種の「紐帯感」があったのは、「私はニフ」と言える、ある種の同志感、のようなものが存在していたことも(それは「紐帯感」の結果ともいえますが)大きな要因であろうと思います。(ひるがえって、「ココログ」にはそれは感じません。)

その意味では、mixiには「私、ミクしてる」と言える一体感がどこかにあります。それをYahoo!をバックにどこまで展開できるのか、Yahoo!の他のサーヴィスとの連動と言う意味ではボーダフォン買収と併せて注目ではあるのですが、MSNがかつて似たようなことをやろうとして激しく失敗したことを考えると、むしろ、どう「仕掛け」るのか?に注目の焦点があつまります。

さて、売れに売れている梅田望夫さん『ウェブ進化論』を採り上げるのは今更感もありますが、この書籍は梅田氏がCNET Japan、自身のブログ等で言わば「言い尽くした」ことの総括であり、事業的観点からは書籍化によるEXITであり、「こちら側」または「エスタブリッシュメント」への啓蒙でもあるのでしょう。448006285809_ou09_pe0_scmzzzzzzz_

さて、梅田さんがGoogleに多大な関心を寄せるその背景には、Googleが徹底して「技術志向」であることが挙げられます。私が注目するのは、Yahoo!が、Googleのアルゴリズムを極限まで推し進めて技術開発する一方で、YST(Yahoo Search Technology)を開発し続ける点です。Yahoo!は人間的要素をGoogleに比して重視していると言えますが、それがどう出るのか、梅田氏は決定的な回答の方向性を出していませんが、これは、極めて興味深い現象と言えます。言わば、Googleの基準が「神の視点」たり得るかを決する要素であると思われるためです。

私見では、究極的に技術志向であることでGoogleは今日的地歩を築いたものの、その技術志向性の故に、「神たる地位」から降りる日が来るであろうことを、何とはなしに予感します。グーグル・ニュースは便利ではありますが、アルゴリズムの持つ「味気なさ」を感じることも事実です。但し、かつてのマイクロソフトの戦略を読み解こうとする労力が大方は徒労と化したように、Googleの戦略を読み解く努力は徒労と化すのでしょう。Googleの方向性を決めるのは、結局のところGoogleにしかできないと言う一点で、ならば、むしろ『ウェブ進化論』で「神の視座」を垣間見ることには価値があると言うこともできるかと思います。

ウェブの持つ民主的要素云々は必ずしも私は同意しかねるものの、梅田氏の「陰があっても敢えて光を指し示す」そのオプティミズムは、陰影に富んでいます。その意味でも、「あちら側」に関心を持つ人は、購入して損はない書籍と言えるかと思います。

T.D.

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2006年3月31日 (金)

パソコン通信終了

もうすぐに終わりの日は来ると分かってはいても、ニフティパソコン通信サーヴィスが終焉を迎えたことには、一抹の寂寥感を感じずにはいられません。もうこれはただの郷愁かもしれないのですが、現在のネット環境には無かった「紐帯」のようなものが「フォーラム」にはあったような気がして止みません。

しかし、これも時代の流れなのでしょう。多くのNIFTY-Serveで活躍されたネットワーカーは去っていきましたし、ブログは未だに隆盛を極め、mixiPVは伸び続けています。ああ、時代は変わったのだと嘆息しながら、静かに、パソコン通信の終了と共に、私の中で、何かが終わったのだと思わずにはいられません。

T.D.

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2006年2月26日 (日)

堀江メール騒動で考えたこと

ブログブームは去るのだろうが、面白くなるのは実はこれからだろうなどと分かったような分からないようなことを過去に書いていましたが、実のところ、これだけ「何かを表現したい」人達が数多いことに驚いてもいたりします。アメリカ大統領選で例の「ラザーゲート事件」が発生した際に、あちらではその文書の真贋をめぐってごく一般の市民(と言うかブロガーでしょうか)がああでもない、こうでもないと、物凄い勢いと分量で論証したりしていました。

あ、日本ではこういうことは起きないな、とその時は思っていました。ここまで事細かに何かを検証して熱く議論を交わすようなことはないだろうと。勿論、パソコン通信の昔から「ネットバトルはネットの華」であった訳ですが、あれはどちらかと言えば罵詈雑言のスパイラルのようなもので、感情論に終始するものが多く、ネットと罵詈雑言は親和性が高いのか程度の認識でしかなかったので。

で、話は例の民主党永田議員の持ち出した「堀江メール」の真贋論争に移るのですが、まあ、かなり事細かに検証しているブログも多い(発信元は2chかと思いますが)。そうなると「これは日本版ラザーゲート」なのかと言うと、似たような話ではあるけれども、何か違う。ラザーゲート事件は「市民(ブロガー)がCBSのニュースキャスターを降板させてしまった→市民発メディアが本職のマスコミに打撃を与えた」ことであって、日本でも、俗に言われる「マスゴミ」批判は散見されるものの、それは新聞記者の匿名ブログが炎上するとかの類であって、いわゆる「祭り」の類であり、「いつかどこかで見たような光景」のような気がしていました。今回の「堀江メール」は、それが一見して怪しいだろうと思われる物件であった点で、「祭りの予感」をさせるものであって、「やはりどこかで見たような光景」なのだなぁと。

無論、アメリカで起こっているようなことと同質の事象が発生しても、そこにはどこかローカル・ラグのようなものはあるのだろうから、どちらが良い悪いと言うことでもないのですが、ただ、「どこかで見た風景」も少し変貌を見せていることは、確からしいと思ってもいます。

どのような形であれ、まとまった論考を行おうとする傾向の高まり、とでも言うのでしょうか。それなりに多数の市井の人々が、やはり何かを文章で表現したい欲求を持続的に持っていることが-私もまさにその一人です-驚きだった訳でして。自分で書いておいて驚いてどうすると言う話ですが。

ネットにおけるサーヴィスにはある程度の「寿命」があるとは思うものの、意外とこれは何らかの形で続いていく傾向にあるのかも知れません。しかし、問題は、これはこのまま野放しにはされないだろうな、と言う予感も同時に感じていることです。ネット人口の増加に伴って、当初はアンダーグランド性を持っていたものが、ごく普通のメディアとして存在する。そこには、名誉毀損の予兆を感じさせたり、公序良俗に反する内容のものもあるでしょう。

実際どの程度ネットが、例えば選挙の投票行動に影響を与えているのかと言えば、それはまだ軽微なものでしょう。先の衆院選でも、TVの影響力の方が強かったことは各種調査などから確かです。但し、今後はそうでもないかも知れない。ゆえに、各政党もブロガー座談会のような地ならしをすることが行われつつありますし、公職選挙法におけるITの扱いも法改正される。そうなりますと、これは何らかの制限が一般のブログにも課されることになるかな、と思います。以前、総務省の学校教育での実名(または固定ハンドル)のブログ、SNSを用いたメディア・リテラシー教育に関する報告を出したとか出さないとかの話をさせて頂きましたが、それが社会的影響力を与えるほどに無視できない存在になったということであれば、あながち有り得ない話ではないかとも思います。

その意味では、中国の管理政策は実は「先進的」(肯定している訳ではありません)なのかも知れない。それだけ中国政府はネットの影響力を重要視していることの証左だからです。国民総IP制のようなこともあながち無い話ではないのではないかと思うのです。他の先行コンテンツでも有害指定等がなされていることからも、不自然な話とも思えない。それが良きことかどうかとは別論ですが、ネットに対する何らかの制限を課される、あるいは強化されるのではないかと、漠然と思います。話題になったEPIC2014は、その意味で、ネットに対する夢を見過ぎている印象を持ちます。(恐らく、実際にそのようなことがあれば、訴訟の段階でEPICは、敗訴するでしょうから、シナリオとしても巧くできたものではないと思いますが…。)

T.D.

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2005年12月19日 (月)

進化する、ブログ

fk_2000さんから、とても共感できるトラックバックを頂きましたので、もう少し敷衍して書いてみたいと思います。ブログの肝は、CMSによって大量のフィードが集積できるという点だと私は考えています。

結局、かの『土佐日記』であろうが、今、多くの人が書いているであろうブログであろうが、コンテンツとしての価値を認められたものが商業ベースに乗ったり、後世に遺ったりする訳です。その意味で、(拙ブログも含め)多くのブログは、コンテンツとしての商業性を持たない(可能性の方が遥かに高い)。

ただ、より重要なことは、これだけ多くの人が何らかの素材を元にブログを書いている。このフィードによる集積は大きい訳です。ここに、何らかの属性・嗜好性のフラグは立つ。これは間違いない。この蓄積を利用しない手はないだろうという話ですね。で、恐らく利用者サイドからしても、利便性が高い(かも知れない)サーヴィスは提供されることになるでしょう。まさに「ブームは去っても、ブログは進化する」のです。つまり、面白くなるのはこれからです。

まぁこれは「仕掛け手側」の論理であって、利用者は思い思いにブログを綴っていれば良い訳ですが、「仕掛け手側」からすればブログもSNSも顧客(可能性のある人々)に対するリーチを囲っておくために「使える」ツールである、と。で、私にとってはブログは趣味でしかないので、気が向いたときにつれづれなるままに気楽にやって行こうかと思っていますので、どうか皆様宜しくお願い致します(笑)。

T.D.

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2005年11月30日 (水)

Firefox1.5リリース!

こういうの待ってたじゃないの。やってくれるじゃんモジラ!20051130_firefox15
T.D.

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2005年11月21日 (月)

TBS・楽天騒動に興味が持てない理由

これは、楽天という企業、その経営者に関心が持てないということもあるのですが、偶々世間の耳目を集めている所謂IT企業が、技術オリエンテッドの会社ではないことにあります。それは、「先輩格」のソフトバンク・孫正義さんの数々のキャッチーなフレーズに代表されるビジネスモデル志向です。曰く「タイムマシン経営」(既存のand/or海外の先行企業のモデルを拝借する)、曰く「ネット財閥」(M&Aその他でサーヴィスのラインナップを揃える)。

IT企業の株価にはその将来性に対する期待感からプレミアムが乗っていますから、次々に企業買収を繰り返せば、本業では不振でも時価総額をもって成長を主張することはできます。言うは簡単、でもこれで10年余凌いでいる孫正義さんは、端倪すべからざる経営者だと思わずにはいられません。問題は、その産業自体が成熟期を迎えた時に一気にバブルが崩壊することなのですが、勝負できる時間は短いのだから、打てる時に手を打っておけ、と言う三木谷さんのTBS経営統合構想も発想としては分からなくはない。

ただ、楽天にしてもライブドアにしても、サーヴィスが特段、イノヴェーティヴである訳ではない。Web2.0的じゃないんです(苦笑)。IT企業でありながら、です。GoogleAppleなどのブルーチップ・IT企業と比較しても仕方ないかもしれませんが、それにしても、彼らの提供するサーヴィスからは未来志向を感じない。ひょっとしたら、三木谷さんはTBSの財務体質の改善を手際良くやってのけるかもしれません。ただ、真に革新的なサーヴィス-テッド・ターナーCNNを生み出したように、です-を打ち出せるのか否かは(経営統合が上手く行けばの話ですが)未知数です。

それよりも、未来を作れる企業に投資をするならしたいと思う今日この頃です。ライブドアにしても楽天にしても、プロ野球球団なり、TV局なり、既存のエスタブリッシュメントの一角に喰い込もうと汲々としているこの一年と言う印象です。まあ、その会社の経営戦略の話なので、これ以上は特にありませんが、出でよ世界が活目する日本のIT企業、という感じです。

T.D.

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