Society

2007年9月21日 (金)

東京オリンピック招致に反対

2016年のオリンピックはシカゴ開催大本命といわれていますが、東京も候補地です。

また東京で開催する意義があるのかもよくわかりませんが、私は都民ではないものの、これは何か有効な税収の使途があるのではと、思ってしまいます。日本オリンピック委員会は名古屋・大阪と二連敗中で政治力はなさげ。オリンピックは5大陸の順に回るので、普通に考えて2016年はシカゴとリオデジャネイロの一騎打ち。運営経験豊富なアメリカと、「未来の大国」が本当の大国になりつつあるブラジルの戦いですね。

で、東京はといえば、政府の援助なし、晴海に都営の新グラウンド構想、8万人収容のメガスタジアム作ってしまって大丈夫なんだろうかと、つい日産スタジアムが頭をよぎります。

実現可能性はかなり薄いのに、すでに結構資金投入しているとのことで、どうなりますやら…。そういえば公営カジノ構想はどうなったんでしょうか?

T.D.

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2007年8月28日 (火)

Googleすらなかったとき

新書ブームは、租税濫造な駄本・悪本のマーケットを開拓した意義はあったのだろうか。それはともかく、かなり前に話題をさらった森昭雄・日大教授の『ゲーム脳の恐怖』は「笑って読む本」だと思っていたら、本気にする教育関係者なり、「ヴァーチャルは悪」を断ずる首相の存在で「定説」化しているらしいではないですか。

何故、あの本がトンデモかは多くの人が検証しているのですが、要は、科学的手続きを踏んで集められたデータではないし、まして、その上に結論ありきの(一般受けしそうな)「お望みの結論」ありで、これぞ「と学会」的迷著といえましょう。ゲームの種類にもよるでしょうが、ゲームの利用が脳を活性化させることだってありそうですが…。かつては小説(活字)が、クラシック(音楽)が、ロックが、紙芝居が、新聞が、漫画が、TVが、アニメが、そのようにいわれていました。一億総白痴化@大宅壮一とか。今、ネットもいわれていますし、モバイルもそうかな。

ただ、ネットばりでもゲームばかりでも、活字ばかりでも、そりゃバランスは悪くなるだろうな、とは思う。Google出現後、情報収集のあり方は変わった。昔は、わからない概念を理解するために図書館で調べものして、悶絶したものですけど、今が便利だってことは疑いもしない。

でも、新しいメディアを拒絶するのは、それを受容できない「古い脳」によってなされることは歴史が教えるところ。森昭雄教授は「脳トレ」ブームは批判したんでしたっけ?

『古事記』を語り下ろした稗田阿礼は、全部、その内容を口伝できたからこそ、語り部だったのであって、稗田翁は、これを文字化するなんて、「文字脳」の堕落ここに極まれり、ぷんぷん!とか思っていたんだろうか。

手塚治虫は、孤軍奮闘していた。新しい表現を実現する人は、いつだって異端者だ。

でも、異端者を排除する社会は、豊穣さとは、無縁だとも思うんだ。

T.D. 

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2007年6月24日 (日)

『家族という神話』

「過去から学ぶことは多いかもしれない。しかし、貧困からも、その他社会変動からも人々を守った(標準的なものはあれ)理想的な家族形態など、存在しなかったし、どのような家庭を築くべきかモデルとなる伝統的家族像などない」というのが本書の主張。

クーンツは、家族は自然でも必然的でもなく、個人を社会的に組織化する手段に過ぎぬと断ずる。労働力の再生産機能を担保すること、それが家族の歴史的意義だ、と。

もちろん、それが不自然でも問題なく社会が機能していれば良いが、それが虚構だということを忘れ、あたかも理想的な家族像があるかのように思い込むことが、社会に歪みをもたらすというわけです。社会が「標準的」と認知する家族形態以外のものが、特段高コストだというわけでもありません。といいつつ本書は極論に走らない。

「標準的な家庭ではない」という理由で同調圧力にさらされている人は必読。また処方箋としては、社会福祉の充実とコミュニティでの子育てで、これが日本で一般に受容されるかは疑問。ただ、重要な問題提起として、重く受け止めたいと思います。

T.D.

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2007年3月22日 (木)

築地

築地(場内)市場豊洲への移転には反対します。

T.D.

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2007年3月18日 (日)

e-Taxは如何なものか?

寡聞にして私の周囲でe-Taxで確定申告を行ったという人の話を聞かないのですが。

確かに、国税庁のサイトを見ると、何かと面倒臭そうだという印象が先立ちます。(実際、トライしたが挫折した人なら知っています。)

何しろ事前準備だけで、(1)税務署に開始届出書を提出、(2)PCの準備・推奨環境の整備(これはクリアできますが)、(3)電子証明書の取得(好適個人認証サービスを利用する場合、住民基本台帳カード取得の上、申請書を提出)、(5)ICカードリーダライタの取得・インストール(4)税務署より利用者識別番号等の取得…これで事前準備が終了しまして(以下略)。

うーん、時間とコストと手間だけ掛かって見るからに利用されなさそうなシステムですが、恐らく相当に巨額のインフラ投資があったのでしょう。郵送なら至近のポストに投函で済むのですが…。

ここまで資金投下して構築したシステムであれば「止めた」とも簡単にはいえず、利便性は年々向上していくのでしょうが…。如何にも簡単・便利そうなイメージは発しているのですが、現時点ではちょっとこれでは、ですね。

同じ国税庁の「確定申告書等作成コーナー」はかなり良く出来ていると思うのですが、e-Taxではどうしてこんなに…と思わずにはいられません。

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2007年2月11日 (日)

『有閑階級の理論』

「有閑階級」とは程遠い私ですが、頷かされるところ大であった古典。

原始時代は人間は素朴な共同生活を行っていたものの、競争は好まない。「有閑階級」は封建時代ヨーロッパと日本で発達の頂点に。その行動原理として、「衒示的消費」を誇示するのみならず、多くの客を招いてはデモンストレートする(客=誇示のなての代行的消費者)。そして、「衒示的消費」には不可逆性があって後戻りできず、有閑階級は収奪を好む。その収奪の源泉となる「武勇」であったり、詐術の「狡知」であったりが尊敬の対象になりさえします。

更に、有閑階級の行動原理は制度化される。階層あるところ、即ち、自らよりも上の階層を模倣したくなる傾向があるからですね。制度化されてしまうと、却ってその行動原理に縛られて身動きとれなくなるのが、哀しき人間の性でしょうか。

将来有閑階級にでもなったら、ヴェブレンの分析する「有閑階級」を批判的に乗り越えてみたいものだなぁと埒もないことを考えますが、資本主義の一端に見事に切り込んでいます。お薦めの一冊。

T.D.

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2007年2月 9日 (金)

華麗なる一族?

さくら画廊が、絵画架空売買を繰り返し架空損失計上によりシーマ株売却で得た利益を隠蔽、脱税していたとの容疑で白石幸生社長が逮捕されました。

さくら画廊はシーマの創業一族による経営。白石幸生氏の長男・白石哲生氏が経営するギャラリー白石と共に、シーマの大株主。そう、シーマと言えば、ライブドアの、あの株式100分割を超える101分割を行い、すったもんだの末に監理ポスト入りを果たしたJASDAQ上場企業なのでした。

シーマ会長は幸生氏の二男・白石幸栄氏。いわゆる76世代(?)。2000年にシーマ(当時シブラ)がJASDAQに上場したので、翌年の社長就任で史上最年少JASDAQ上場企業社長に。その後、シーマは急成長、Forbes誌「BEST UNDER A BILLION 200」受賞…当然のようにジュエリー業界の天才経営者として世間に名を轟かせていた訳です。

なのですが、創業者は白石幸生氏の三男・白石伸生氏ではなかったかと。ブライダルジュエリーに特化したビジネス展開からイスラエルetc.の仕入れルートを開拓したのは白石伸生氏だと記憶していますが…。幸栄氏はその事業を引き継いだということ。

その後、白石伸生氏はアイプリモ(旧スピードグループ)を立ち上げ、ブライダルジュエリー業界に再参入。白石一族での路線の対立があったやに聞きます。アイプリモは攻勢をかけますが、白石伸夫氏は解任の憂き目に。投資部門がコケてしまったとの噂ですが…。

現在、白石伸生氏は、スローグループを立ち上げ、ペット向け健康保険である「アイペット健康促進クラブ」(共済)を運営し、ペット病院サポートの分野で最大手のアニコムを追撃しているとの由。今後、いろいろな意味で目が離せなさそうです。

T.D.

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2006年9月 9日 (土)

日本版オーマイニュースの迷走

韓国では大成功を博して、ソフトバンクの出資を受け、鳥越俊太郎氏を編集長に据えて大々的にスタートした日本版OhmyNews。各方面で炎上している様子です。

これは、単に鳥越編集長以下のスタンスが偏向しているとか、不毛な「ウヨサヨ」論争に終始しているのがまずいとか、実名か匿名かの問題とか、記事のクオリティにバラツキがありすぎるとか、ネタ記事・釣り記事が多すぎるとか、既存メディアの記事をそのままコピペしているとか(毎日・磯野さんのブログによるとOhmyNewsは確信犯のようです。コメント欄参照。)鳥越編集長にネットに関する知識がないとか偏見があるとか、システムが脆弱だとか、実装されるべき機能(TBとRSSはどうにかならないか。また、記事・記者検索機能も…ほとんどブログですが)がないとか・・・の個々の単独の問題ということではなく、それら全てがケミストリーを醸成して、「ネタ空間」化しています。コメント欄は2chの名無しさん投稿ラッシュを見るようですし、2chからフィードを集めるために「わざとやっているのではないか」(「話題作りかと思った」)とのガ島通信さんの指摘も頷けるものがあったりもします。

先行事例である「JANJAN」「ライブドアPJ」について「読んでいない」と鳥越氏が発言してしまうくらいですから、まあ認識が甘かったのかと思いますが。まだ始まったばかりではありますが、このまま続けていてもPVは獲得できても肝心の広告主は獲得できるのか営業的懸念も拭えません。

鳥越さんの発言を聞く限り*では2chフィード戦略は、どう考えてもただの結果論にしか見えませんが、PV確保も一過性のトラフィックに終わらないか早くも正念場という気がします。「異なる意見が戦う場に」なれるのか見守っていきたいと思っています。

*9/2に早稲田大学内で公開シンポジウムがありました。その様子はBigBangさんのレポート(12)が詳報しています。また、H-Yamaguchi.netさんのエントリーにてMP3音源ファイルをアップされています。(OhmyNewsのシンポジウム記事はこちら。)

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2006年2月18日 (土)

電気用品安全法

電気用品安全法が俄かに話題となっています。元々は、平成13年に施行されたこの法律、PSEマーク記載のない特定電気用品の製造および販売が規制されることとなっていました。

製品販売猶予期間として認められていたもののうち、最短猶予期間(5年)が、この3月31日に終了します。この4月1日から、電気用品安全法によって一部の電気機器はPSEマーク記載のないものは販売ができなくなることになります。

ポイントは、新品だけではなく中古品にもこの規制が及ぶこと。中古品取引の分野では、ヴィンテージモノのオーディオ機器・レトロゲーム製品の販売はできなくなることに。

坂本龍一さんも、このコトの重大性に気付いて、反対の意向を表明されています。全くキャッチアップしていなかった法律でしたので、よくよく精査したいなと、思っています。こちら、またはこちらなど、まとめサイトとしては参考になるかと思います。

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2006年1月21日 (土)

雪降る横浜

一面の積雪。センター試験にも影響ありそうです。明日は早々に雪かきですね…。yuki


T.D.

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