ナウカ書店、破産…
神保町の名物書店がまた一つ、姿を消すことになったのは残念です。特に日本で唯一のロシア語・ロシア関連専門書店となればなおのこと、です。「ナウカ書店」のナウカとはロシア語で「科学」の意。
もともとは戦前、東京日日新聞のウラジオストク特派員だった店主がスタートさせ、当時のことですので、ソヴィエト社会主義に関する書籍を扱った咎で治安維持法違反に問われ閉鎖に追い込まれたこともあるという、ある意味由緒正しい書店でもあります。破産の背景は…ソ連崩壊がボディ・ブローのように効いてきたんでしょうか。BRICsとしてロシアが脚光を浴びる今となっては皮肉な感もありますが…。今月一杯まで店は開けているそうですので、宜しければ是非。その後もネット販売は10月までするそうです。
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コメント
はじめまして。
ナウカ書店にはこんな歴史があったなんて初耳でした。たまたま昨日、金融関係の人と話しているときにやはりロシア株の話題となり、「ロシアは決して単なる資源国ではない」と、つい力説してしまいました・・・。経済領域での関心の高まりとは裏腹に、諸大学図書館で露語雑誌購読打ち切りが相次いでいるのは、非常に残念ですし、また皮肉なものですね。そういえば、国際的にも有名な例の某劇団の名前、前置詞の格支配を知らないでつけてしまっているあたり、数十年前だったらちょっと考えられないかなと思ったりします。そんなあたりにも、日本における露語情報受容の衰退が顕れているのでしょうか。あちらは日本語情報をかなり仕入れているように思われるだけに、なおさら残念。
投稿: dodescaroca | 2006年9月 5日 (火) 23時24分
dodescarocaさん、コメント有難うございます。
レスポンス遅れまして失礼致しました。興味深いブログ、拝見させて頂きました。
>経済領域での関心の高まりとは裏腹に、諸大学図書館で露語雑誌購読打ち切りが相次いでいるのは、非常に残念ですし、また皮肉なものですね。そういえば、国際的にも有名な例の某劇団の名前、前置詞の格支配を知らないでつけてしまっているあたり、数十年前だったらちょっと考えられないかなと思ったりします。そんなあたりにも、日本における露語情報受容の衰退が顕れているのでしょうか。
それは残念な現象と思います。ビジネス方面だけにライトが中ってしまうのは、文化に対する価値判断の相対的な低さを思わずにいられないだけに、余計に残念ですね・・・。
T.D.
投稿: tropical_dandy | 2006年9月12日 (火) 10時58分
執行委員長の岩田は今どうしている?ゲーハー清水旭と仕事そっちのけで組合のことで喧嘩ばっかしていた。
投稿: ナウ化 | 2021年8月30日 (月) 03時55分