「正義感強い優等生」は発達障害グレー おかしいのは私か社会か
毎日新聞
2026/5/12 17:00(最終更新 5/12 17:00)
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おかしい、と思ったことが見過ごせない。
新卒で入社した北関東の中小企業では、セクハラが身近にあった。男性の上司が、若い女性社員の席のそばを通るたびに「最近、彼氏とどうなの」と尋ね、肩や背中を触っていた。
小春さん(27)=仮名=は当然、声を上げるべきだと思った。だが、本人は「会社を辞めたら行くところがない」と我慢していた。周りの男性社員も「あいつ、きもいよね」と言いつつ、何もしなかった。
「声を上げることさえできない。この社会を、どうしたらいいんだろう」
もどかしくて、退社を決めた。
大学生の時、医師に「自閉スペクトラム症(ASD)の傾向」「注意欠如・多動症(ADHD)のグレーゾーン」だと告げられた。特性の一つである強いこだわり。それが、小春さんの場合は「正しいことをしたい」という正義感だった。
「社会の役に立つ人間にならなければ」。自分を追い込むあまり、死を意識したこともある。今は定職を手放し、発達障害を手がかりに自分を理解しようともがいている。
連載「となりの発達障害」より、好評だった回を再掲します。
優等生だった高校時代
原点はフランスの歴史小説「レ・ミゼラブル」だった。
子どもの時にテレビアニメや映画で作品を知った。主人公らが貧…
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