米Facebookは現地時間2010年11月3日、位置情報をベースにクーポンなどの特典を配信する新たなモバイル機能を発表した。今後数日をかけて米国で利用可能にする。数カ月以内には他の国にも拡大する予定だ。
新機能では、Facebookのモバイル位置情報機能「Places」の利用者に対し、現在地周辺のレストランなどからの情報を配信する。モバイルデバイスからPlaces機能でチェックインすると、地元の飲食店やサービスがリスト表示される。黄色いアイコンが付いている店名・事業名をクリックし、特典内容や場所を確認した後に、クーポンを取得できる。クーポンを利用する場合は、レジでクーポン画面を見せればよい。
個人で使えるクーポンのほかに、一緒に居る友だちをタグ付けして申し込むグループ向け特典、リピーター向け特典、チェックインすることで寄付に参加するチャリティ活動支援などの情報を提供する。
Placesは、「現在どこにいるか」「だれと一緒にいるか」をリアルタイムで他の利用者に知らせるための機能。2010年8月から提供されている(関連記事:Facebook、居場所を他人に知らせる「Places」機能を米国で提供)。
Facebookは同日、新機能に対応した米Apple製「iPhone」向けアプリケーションはリリースした。米GoogleのモバイルOS「Android」を搭載した端末向けアプリケーションも更新し、Placesと新機能を利用できるようにしている。両アップデートでは、グループ機能へのアクセスと、関連アプリケーションのシングルサインオン機能も提供する。