fc2ブログ

チーズの味は

 
 
 
前回の(いつだっけ?)続き
チーズの食べ方です
 
定番のピザ

 
もっと簡単な食べ方は
 
モッツアレア、カチョカバロを適度な厚さにスライスして
フライパン、あるいはホットプレートで焼きます
油は引きません
チーズから驚くほどの油がジュワーっと出てきます

      ベーコンをトッピング
 
     細くスライスしたジャガイモをのせて、こんがり焼きます

         
     この、こんがりカリッとしたところがなんともおいしいのです
 
   パンにはさんでも、このカリカリがとっても合います
 
 
 
 
のちほど、となっていた続きとなります
 
   ストリング(裂ける)チーズ
 
 これは、もともと80年代にアメリカで商品化されたのですが
 
 この「裂ける」という感覚が欧米にはないためか売れることはなく
 
 いまでは日本のみの生産販売となっているそうです
(今後、韓国中国に売り込む、という話もあるそうです)
 
   チーズの味について
 
 
 よく知られたところの「ゴーダ」「チェダー」などの熟成タイプは
 
 作ってから2か月~6か月熟成させます 
 
 この期間に牛乳に含まれるたんぱく質脂肪などが乳酸菌の働きにより発酵
 
 この発酵過程で「旨味」となる成分が生み出されてきます
           (グルタミン酸など)
 
 モッツアレア、カチョカバロ、ストリングチーズは 非熟成タイプ
 
 作ったそのままの味が特徴で、日持ちもしません
 
 さて、ここで 今回の研修でどうしても引っかかってしまったことがありました
 
 モッツアレア、ストリング、カチョカバロと形の出来上がったチーズを
 
 最終段階として塩水に漬けて味付けします
 
 味付けしたばかりのチーズを試食したら
 
 「なんか、違う」 と直感して思わず出た言葉は
 
 「味付けは塩だけですか?」
 
 指導員のKさん 「塩と グルタミン酸 が 入ってます」
 
 グルタミン酸? それってわかりやすくいえば化学調味料ですよね
 
 「なんでチーズに化学調味料を入れるのですか?」
 
 Kさん 「日本人好みの味にするためです」
 
 日本人好みの味? 
 
 だからって、ないものにわざわざ味付けするものなの?

  kさんにこれ以上食いついても

 「ご意見一切受け付けません」の空気で完全バリアされてしまっています

  確かに「旨味」は日本人の偉大なる発見ですよ

 だからって、ないものに加えてまで美味しさを感じるようにする

 そこまで必要なものなの?

 今時の食品に化学調味料が入っているのは、当たり前の事実

だからって、なんにでも旨味を感じないと「美味しい」と思わない

 そんなんで良いのか、日本人!

 今回のチーズ研修は

  味覚について大変考えさせられる研修となりました

 


 

 
 
 
 
 
 
 

モッツアレア・ストリング・カチョカバロ

かれこれひと月以上経ってしまいましたが
 
チーズ作りに行ってきました
 
今回は 
 
タイトルにありますように 
 
モッツアレア ストリング カチョカバロ です
 
これまでは、チーズの形になってから2か月熟成するタイプのゴーダ、チェダーチーズでしたが
 
この3種は熟成なしの生チーズです
 
つまり、作りたてをそのまま食べられるタイプ
 
 
↑ 作り方は途中まで同じですので、こちらをご覧ください
 
 
 
 

 
ここまでは 熟成チーズと同じです
 

               
      
    と、ここからが、実に楽しく、興味深い作業となるのですが
 
  残念ながら、画像がありません
 
 撮影禁止ではありませんが、作業の妨げとなるため、カメラ禁止となりました
 
 実際、作業工程の途中で写真などとても撮れませんでした
 
 上の画像、キューブ状になった生チーズを
 
 80度のお湯に入れます
 
 熱いお湯の中で、しゃもじでコネコネしていると
 
 あ~ら 、不思議!
 
 元は牛乳のキューブが くっつきあって パン生地のような、あるいはお餅のようにやわらかく
 
 ひとまとめとなるのです
 
 これを、チーズ用語(というものかどうかは不明ですが)で
 
 「パスタ」 と呼びます
 
 パスタ生地ということですね イタリアではお餅やパンより一般的ですからね、おそらく
 
 私たちには「お餅」といったほうがしっくりきます
 
 その「パスタ」状になったものを お湯から取り出し、熱いうちに 形作ります
 
 モッツアレアは そのまま丸く
 
 ストリングチーズは 丸いかたまりを、両手で左右に思いきり引き延ばし 棒状に
 
 カチョカバロは独特のとっくり型に 
 
 それぞれに形成したら、冷水につけます 
 
 十分冷まして、形が整ったら 塩水漬けて味付け
 
 ここで  私のある神経にピシッと触れるようなことがありましたが
 
 これも、また改めて 記事にします
 
 

モッツアレアは家に持ち帰ってから軽くスモークしました
 

ストリングチーズは見事に裂けます
これについては また後程詳しく
 
 
 

カチョカバロはこんな形
完成後、10日ほど熟成庫で乾燥します
(熟成につながる発酵はしません)
 
 
ストリングチーズ、チーズの味、チーズの食べ方については
また後日お伝えします

チェダーチーズ作り

 かれこれ 2ヶ月も時が過ぎてしまいましたが
 
 チェダーチーズ作りのご報告を
 
 牛乳は我が家のではありません
 
                  において、用意された生乳100キロ
 
 これを 65度で30分殺菌
 
 31度まで冷却
 
 スターター  レンネット添加
         スターター とは 主に乳酸菌 レンネットは酵素で牛乳を凝固させる作用がある
 30分ほどで 牛乳が固まる
 見た目は やわらかめの絹豆腐そのもの
 
 ここまではすでにセンターの技術者の方がすべて作業済み
 
 ここから私たちが参加した過程に入ります
 
 カッティング

 固まった生乳を専門の道具でさいの目上に切っていきます
 

  カッティングの道具
  ステンレス製で枠の中に細い針金が網の目状に入っている
  これを固まった生乳を均等にさいの目状に切っていく

  ひとつは約1センチ四方 これをカードと呼ぶ
 
        攪拌(かくはん)

    10~15分 攪拌する
    同じ速度 同じ動作で 全体を均等に混ぜるようにする
    
    攪拌することにより カードから水分が抜け出す
    抜け出した水分は ホエー
    カードがチーズとなっていく
 
    ホエーの3分の1を排出
 
    残ったホエーとカードはそのまま38度まで加温しながら 1時間~1時間半攪拌し続ける
 
    加温方法は 生乳の入ったステンレス槽が二重構造となっていて、温水を入れて槽全体を温める
    わかりやすくいえば、湯煎状態
    外側から温めるということで「ジャケット加温」という
 
         
      攪拌により、カードからホエーが浸出
 

          ホエー排出

            カードブロック
         
         ホエー排出後、残ったカードに重石をかけ、圧縮
        最初の「絹ごし豆腐」から「木綿豆腐」 そっくりとなる 
 
        カードブロックの細断

         さらに細断

       かなり弾力のある木綿豆腐 にそっくり 
      
      加塩

   塩をまんべんなく 全体にまぶす
           ここでつまみ食い 
                      これがまたおいしいのだ
 牛乳の香りとほのかな甘み、酸味と塩気が程よく つい2個、3個と手が伸びる
 
 
            型に詰める


 
型に詰め終わったら、圧縮

  私たちの作業はここまで
 
  この後、センターの方で熟成庫に入れて、約2ヶ月熟成させます
 
       そして 完成品

  上に載っているみかんはサイズとしては S (ちなみに実家の庭みかんです。あま~い)
 
  重さは1.2キロ前後
 
  味は、少し酸味が感じられるくらい、口当たりはゴーダチーズに比べると、ややざらつくかな?くらい
 
  パンに乗せオーブンで焼くと とろ~り と溶けます
 
       食べたい方、お早めにお尋ねください 
                              パンを焼いてお待ちしておりますわ~
 
    ひと月後には同じ研修センターで 「ソーセージ作り」を研修する予定です
 
    これもご報告したいと思います
 
    先に作った我が家製のソーセージも10キロくらいあるのだけど、どーするの?
                      (誰にいっているんじゃい!)
 
  
    

ゴーダチーズ作り その2

 前回、グチで終ってしまいましたが
 
 チーズつくりは 本格的なものでした

 ステンレス槽には100キロの生乳が入ります
 
 殺菌 乳酸醗酵 レンネット投入 (凝固) カッティング が終ったところです         


  粒々になった牛乳のかたまりを カード これがチーズとなります

  残りの水分を ホエー(乳清 にゅうせい)といいます

  = 余談ながらこのホエーは余剰分として あとで廃棄となりますが、カルシウムなどの成分が
  豊富に含まれているため、豚の飼料としても使われています
  ホエーで育てた豚は 「乳豚(にゅうとん)」などの商品名で販売されています
  肉質がやわらかくおいしいのだそうです
  ちなみに我が家の豚は牛乳そのものを飲ませています =

さて、カッティング終了後 

  ホエーとカードに分かれたものに80度ほどのお湯を直接入れて 温度を38度まで上げます

  このとき、たえず攪拌し続けること 

  15分かけてゆっくり温度を上げていくことがポイントです

  この作業はカードからより多くの水分を外に出すため、15分かけるのは                 
  急激に温度を上げてしまうとカードの周囲に膜ができてしまい、収縮が上手く出来なくなるため
  
  一時間の攪拌後

  ホエーを排出させてて カードを端に寄せます
  
  ここでのポイントは ホエーを少し残しておくこと バット内プレスといいます


  ここに重石を 置き、一時間放置 カードからホエーを抜く作業です

  一時間後 カードのかたまりが出来上がります


   これをお豆腐を切り分けるように10等分して
 
   型に入れます


   カードの粒々がまだ見えます


   チーズの形を整えるために 圧力をかけます(プレス)


   成型後のチーズです


    さて、私たちの作業はここで終了

    このあと 乳酸菌の酸度を止めるために 冷水に一定時間浸水

    塩積(塩分 20%)

    熟成 

   2ヵ月後 完成 となります
 
   熟成庫は9度に温度が保たれ


   中はこのように


   といっても 暗すぎですが チーズが並んでいるのはお分かりいただけるとは思います

   チーズには相当な種類があるのはご存知でしょうが

   ここでの工程が基本となることが多いです。

   何か知りたいことありましたらお知らせください

   指導員のkさんにお聞きした話も含めて また 補足説明などをするつもりですが

   いつになるかは

                      定かではありません

   

   
追記 トラックバックされた のりpさん の記事もぜひごらん下さい
  
    

    
   

  

  

  

 

ゴーダチーズ作り

  ひと月前に電話予約しました 

  チーズ作り にいってきました

  N町 畜産食品加工センター の ゴーダチーズ研修 なのですが

  これがね~ 最初にぶちまけますが

  事前説明一切なし 申し込み申請に行った時にも こちらから聞かなければ

  開始時刻さえ 知らせてくれない
 
  行って、何をどうするのかも知らせてくれない
 
  詳しい料金内容も一切説明無し

  ネットで調べているのでだいたいのことはわかるものの、
  
  もらった領収書にも、合計金額のみ記載

  なんだかよく理解しないまま 指定された11時30分に少し余裕を持って出かけたのですが

  いきなり

  「もう始まっていますからそこにある白衣を着て すぐ行ってください」

  夫が一度 見学しているのでなんとなく様子がわかったからいいようなものの

  知らなかったら、右往左往 間違いなし

  お誘いした のりpさんにもどう話してよいやら

  あたふた  そんなところで 始まったのでした



  のりpさん、夫と私の3人がそろったところでは、すでに見たい工程がすでに終了

  こんなことならもっと早い時間を知らせてくれればよかったのに (ブツブツ)

    前置き(というよりグチですいません)はこれくらいにして

  見たかった工程とは

  殺菌した生乳を32度に下げて乳酸菌(スターター)を入れる

  PH5.2 になったところで レンネットの投入(レンネットとは 牛乳を凝固させる酵素です)
  (PH 5.2とは わずかに酸味を感じる程度、試験紙で調べるのですけど、ここでは指導員の長年の   勘で 行っていました)

  しばらく放置すると 牛乳がプリンのように固まってきます

  きれいに固まったら カッテイング


  写真で 右に写っている 金網状のもので さいころ状に切っていきます


  写りが悪いですが、粒になっているもの これを

         カード と呼びます

  私たちが加わったのはこの後からです

  申し訳ございません 時間がないので この続きは 近日中に
  (決して出し惜しみをしているわけではありません)

  何か質問がありましたら どうぞ

  答えられる限りお答えしたいと思います


  

    
   

  

   

  
プロフィール

空

Author:空
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ