西の覗にて本当は土曜日は何かと用事があるので、
金剛山だと午前半日しか時間が割けない。
しかし、やっぱりこの秋の良い季節だけに気になるあのスケール。
短い秋をちょっとでも長い距離と時間を堪能するため、
ホームグラウンドの金剛山を二週連続のお休みにして、
前日夜に決まって、急遽、大峯山に向かった。
そのために朝4時起き。。
登山をまったくやってないという人たちでえ、
一度は登ったことがあるという大峯山寺のある山、
つまり、一般的にみんなが「大峯山」と呼んでいるほうを、
今日、初めて登ってきた。
子供の頃、親から「おまえのような勉強せんやつは、
いっぺん大峯山に連れていくから、吊してもらえ!」
なんてよく言われたあの大峯山だ。
どれだけすごいのかと期待でいっぱいのスタート。
さすがに修験者の山だけあって、いきなり石碑やら門やらで
厳かな雰囲気。高野山の奥の院のような感じ。
清浄大橋のすぐそばに駐車して時計回りにまわる計画だ。
大橋を渡るとほどなく女人結界門が立ちはだかる。
そこからしばらくは植林の杉の中を行く。
金剛山とさほどかわらない雰囲気が続く。
最初の茶屋が近づくと、紅葉した自然林に変わり様子が変わってくる。
かれこれ一時間以上登っても、だれひとりと出会わない。
大峯山寺は5月から9月23日まで開門しているとあとでわかった。
修験者が居ないシーズンはこんなにさびしいものなのかと思った。
茶屋もことごとく閉まっている。
山岳地図で水場とされている「お助け水」に到着。
しかし、水を汲めるような湧き水があるわけではなかった。
これは大きな誤算。
その後も水場などなかったが、ルートをそれて遭難碑のある小さな沢の
上流へ向かってしばらく登ると水の湧き出しているところを見つけた。
そこでなんとか今日のお昼の湯沸かし用の水を調達できた。
その後もほとんど人と会うことなく西の覗きに到着。
ここでは単独登山をしている2,3人と出会った。
写真を撮ってあげたり、しゃべったり。
もちろん女性は居ない。
男性の登山者は女性よりずっと少ないというわけか。
西の覗きはさすがに絶壁だ。
ここから吊されるとどんな気持ちになるのだろう。
その後も歩き良い道を道なりにどんどん進んで大峯山寺に到着。
難所というような所は特に無かった。
大峯山寺本堂付近の宿坊はシーズンが終わっていてぜんぶお休み。さびしい感じ。
その後、ほどなく山上ヶ岳頂上へ。
大普賢岳とは打って変わって、こちらはまるで天国だ。
広い、暖かい、絶好の天気のなかで最高の眺めでの昼食。
あまりに快適すぎて1時間半近くも長居してしまった。
さて、修験者は登ってきた道を往復するようだが、
時計回りのルートの計画なので、レンゲ辻のほうに下山を始める。
登ってきた道のスタイルとはガラっと変わって、
狭くて急な道で一気に高度を下げてゆく。
ちなみにレンゲ辻まで地図では30分となっている。
レンゲ辻には女人結界門があり、そこを越えると稲村ヶ岳から下りてくる登山者と
合流するなどで、少し人が増える。それでも数人だけ。女性も混じってくる。
そこからの下りはほんとに長かった。
レンゲ辻までたいがい下りたので、もうそこだろうと思っていたらなんのなんの。
結局、無休憩で下山に二時間もかかったので、金剛山の2.5倍くらいの距離だろうか。
長くなるのでずいぶんと途中の様子の記述は省略させていただいた。
<今日のペース>
出発 = 6:40
山上ケ岳着 =10:36(約4時間)※西の覗きでずいぶん時間をつぶした。
山上ケ岳出発=11:51
到着 =13:50(2時間)
その他の画像は以下より。