さよなら、ヤングマン(西城秀樹さんを偲ぶ)。
昭和から平成にかけて時代の寵児として駆け抜けた歌手・西城秀樹さんの告別式が5月26日、港区の青山葬儀所で行われた。会場には数多くの著名人や芸能関係者、ファンなど約1万人が参列し、故人を偲んだ。
親交の深かった野口五郎さんと郷ひろみさんが弔辞を読み上げ、遺影に別れの言葉を贈った。5月16日の昼頃に届いた突然の訃報には、誰もが「信じられない」といった様子で言葉を詰まらせていた。2度の脳梗塞を患いながらも持ち前の精神力で復活し、リハビリに励む彼の姿は多くの人々に勇気と希望を与えてくれていただけに、彼のあまりに早すぎる死が残念でならない。
私自身も2013年1月に脳梗塞で右半身が完全に麻痺し、死の崖っ縁から奇跡的に這い上がって来た経緯があるため、とても他人事には思えないのである。
おそらく西城さんの身体は見た目よりも、眼に見えない部分がかなり疲弊していたのではないだろうか。急性心不全を招く危険因子は、高血圧・糖尿病・高脂血症などの脂質代謝異常から風邪などの感染症、アルコール、ストレスなど多くのものが複合的に絡んでいる。これらの危険因子が原因で致死性不整脈を引き起こしその結果、急性心不全に至り命を落とす事もある。
生涯現役を貫いて来た西城秀樹さんは、リハビリを続けながらステージに立ち、歌手活動を続けて来た。もちろんその裏には献身的な家族の支えがあったからであり、人一倍健康面でも気を使っていたはずである。然し、芸能界は私たちが想像する以上に厳しい世界。脳梗塞を発症後、引退も考えたが、2人目の子どもの誕生を控えていた事もあったようで、それが引退を思い留まらせたようだ。豪快で負けん気の強い性格も脳梗塞の引き金になっていた部分もあったのかも知れない。
1979年2月にリリースされた西城秀樹さんの代表曲であるヤングマン(Y.M.C.Aヴィレッジ・ピープルのカバー)はその振り付けが一大ムーブメントを引き起こし、社会現象にもなった大ヒット曲として知られ、その後も多くの歌手たちがカバーしており、現在ではワイモバイルのCMソングとして起用されている。
西城さんの歌はこれからも末永く多くの人たちによって歌い継がれて行き、色褪せる事なく私たちの心に寄り添ってくれるに違いない…。
謹んで心よりご冥福をお祈り致します(合掌)。
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