同姓であるがゆえの憂鬱
先日、海さんのブログ記事へのコメントで書いたのですが。
甘木学園大学のサークル活動でクラシックギター部にいたのですが、あまり似つかわしくない先輩がいました。色黒で額が禿げ上がっていて体育会系の筋肉バカなんですが、何を間違えたのか文化系サークルに入った男です。
彼は甘木野球チームの大ファンで、暇があれば選手ひとりひとりの名前をあげて論評し、自分が監督だったらどういう戦略をとるか、ということを飽きもせずに延々と喋り続けていました。まあ、それは本人の趣味で好き好きですからかまいません。
ですがイヤなことがひとつあって、彼が贔屓にしているピッチャの名字が、ぼくの旧姓と一緒だったんです。それを仮に「アマモク」としておきましょう。
筋肉バカが、その日の野球試合について、
「アマモクが投げれば勝てる……」と言いかけて、ぼくに向き直って「おまえのことじゃないぞ!」と続けるのですよ。
あるいは、「アマモクはいい、すごくいい!(実際には北海道弁で「なまらいいべや!」など言ったのだが)」と絶賛しつつ、ぼくのことを見やって「おまえのことじゃないからな」と言い添えるのですよ。
これがもう、鬱陶しいったらありゃしない!
いちいち言われなくてもわかってるって!
たぶん、筋肉バカはぼくのことが好きじゃなかったのでしょう。
だからアマモク選手のことは褒めちぎりたいものの、あまり好きじゃない後輩のことも持ち上げているような気がして、内心不愉快だったのでしょうね。それを打ち消すために、いちいち「おまえのことじゃない」と言わずにはいられなかったのではないか。
同姓だからといって同一人物ではないのだから、普通ならいちいち打ち消す必要はないのに。
彼はそうした気分の切り替えができなかったのかな?
不器用な男だったのかもしれませんね。
だからといって、同情する気にもなれませんから、ぼくも心が狭いんですね~。
この記事へのコメント
海
このような先輩みたいな絡みは
学生時代もあるし就職してからもありますよね。
ただ、その絡んでくる(イジってくる)先輩や上司の事を
こちらが慕ってるかどうかで、受け取り方は
大きく変わってきます。
慕ってる先輩や上司からイジられれば、こちらは犬のように
喜ぶのですよ(笑)
慕ってない人からのイジリは苦痛しかありません。
その先輩は、やはり不器用だったのかもしれませんね。
ただ、しろまめさんの事を嫌いではなかったと思います。
嫌いだったらイジリもしませんから(笑)
しろまめ
コメントありがとうございます。
確かにこういうのは相手との関係性ですからねえ。まあ人付き合いが悪く人好きのしないぼくなんぞは……。
あれは「いじり」ではなく、単に贔屓の選手と名前が同じなのが癪だったように思えます。
まあ、本当に嫌いだったら癪にすら思わないのかもしれませんが。
もういい加減に許してやってもいいんでしょうね。
許しましょう、海さんに免じて(笑)。