2019年03月13日 (水) | 編集 |
☆福島から始まった友達 またたびさん、福島あの日から8年
福島浜通りの被災動物のレスキューに入る時、私が初めて犬の救済活動に携わったもう20年も前に知り合った福島空港の近く、須賀川に住む知人の大森さんに連絡を取りました。
それから知人の職場を訪ねましたが、中通りの震災直後の状況も悲惨で、知人の職場も建物が崖から落ちそうになっていました。最初の頃は、その職場を福島の活動拠点にさせて頂き支援物資を受け入れ、福島の各保健所に収容されてくる被災関連動物の引取りから始まり、まもなく浜通りの住民さんたちからのレスキュー依頼で第一原発付近へ立ち入りました。
100件以上の一度のレスキュー依頼に、ブログで活動参加を呼び掛け4月13日、いわき中央インターに集合した初めて顔を合わせるボランティアさん達の車、11台。
http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-date-20110415.html
この中に、8年間、活動を共にすることとなった「またたびさん」こと塩澤さんが参加されていました。
8年間、本当に、多くの人たちの協力をいただきました。お一人お一人に感謝の言葉を伝えられないのが心残りです。
ブログ内写真の、大森さん、塩澤さんとは、経験した事もないこの苦しい動物救済活動をどんな時も何があろうとも共に超えてきた仲間です。時には気持ちを乱してキツイ言葉を口にしても、いたらない私を補い支え、動物のためとはいえ、よくぞここまで長い年月を共にしてくれたと思います。
私たち3人は、それぞれに普段は電話の時間もないほど忙しくて、また会おうねと言いながらも、もしかしたらこの日が3人が合う最後になるかもしれないとそれぞれに思ったことでしょう。私自身は、動物繋がりでそれぞれに会う機会はあると思われますが、3人が合うのはよほどそうしようとしない限りないでしょう。
それでも、これほどの苦難を共にした仲間は、会える機会はなくなろうとも家族以上、それ程にも大切な友達と思い、もしもその友が困ったときにはどんなことがあっても力になりたいと思います。そんな時には、いつでも連絡を取れる間柄でずっとありたいと思っています。
福島 またたびさんブログより
あの日から8年。
2019年3月8日は大熊町と双葉町を
翌朝9日は楢葉町を回って帰埼しました。
スクリーニング。
都度都度 立ち入り通行許可証の確認です。
工夫がされた給餌台や
捕獲器にもなる給餌ボックス。
カメラでの確認。
最後までなかなか保護できずにいた猫たちが
フード支援をしてくださった方々や
製作者Mさんや皆さんの知恵と努力で
保護されましたのでこの日が
大熊町・双葉町最後の立ち入りとなりました。
保護された後も一定期間給餌続け
カメラでの確認をしながら
この日を迎えました。
給餌ポイントだった場所を順々に回ってゆきます。
飼い主さんが愛猫のために作った首輪です。
愛しい我が仔に着けようと
思いを込めて作ったものなのでしょう。
この首輪を見たら思い出して逆に悲しませてしまうのか
それとも首輪だけでも残っていたんだと
思ってもらえるのかわからなかったのですが
ゴミになってしまうことが悲しくて
汚れると時折ビニール袋を交換して
キッチンのテーブルの上に置いておきました。
大熊町の住宅街です。
少しづつ解体が進んでいて。
どんな思いでこの置物を残したのでしょうか。
この辺りも猫たちが多く保護された場所です。
自販機も8年前のままです。
数え切れないほど通った場所のうちの一ヶ所です。
猫と暮らしていた方のお家。
黄色の猫ベットが
当たり前だった日常の中で
幸せに過ごしていた時を教えてくれます。
津波地区。
鉄筋がむき出しになった大熊町の水産加工工場。
福島第一原発が見えます。
福島は地震や津波だけでなく
原発事故により犠牲となった命がありましたが
それは想像を絶する程でその頃
動物たちが車の音や人の気配で出てきてくれたのに
運転席以外はもう
天井まで積まれた捕獲器とキャリーでいっぱいで
それ以上は乗せられなくて
もう行かなくては(出なくては)ならなくて
立ち入りが厳しく制限されている中で
目の前で起きていることが
どういう状況でどんな惨状かわかっていても
置いていかなくてはならなかった命がたくさんあったこと。
懺悔しかありません。
言葉にはできない文字にもできない。
そんな時が長くあったのです。
目に見えない放射線。
線量計がピーピーと鳴り響く
高線量の場所に行くことに当時
全く不安がなかったわけではないのですが
行けるとわかれば
どんな道でも方法でも選ばず
そこに残されていた動物たちのことを考えていました。
またたび家にもまだ4頭の福島っ仔たちがいます。
ミルキー。
ストラ。
くまたん。
なごみです。
そのうち3頭は人馴れ十分とは言えませんが
今の環境に適応してくれているようです。
みんなみんな幸せを感じていられますように。
至る所で目にするどこまでも続く黒い袋フレコンバック。
除染作業で出た土や
廃棄物などが入っています。
あの日のままの車も。
双葉駅。
津波地区。
楢葉町。
海岸からの距離が写真では分かりづらいのですが
逆を向くと・・・
この先正面が海です。
高波が押し寄せ一帯が水浸しになり
その高さは私たちの身長を超えていました。
今は更地になっていますが
住宅があった場所です。
私の身長は163センチです。
1センチくらい靴の高さを加味して164センチ。
津波浸水深はそれ以上だったわけです。
3.11忘れない。
犠牲となった大勢の人の命と
取り残された動物たちがいて
それは死を意味していたことを。
ずっとずっと。
待っていた仔たちがいたことを。
見て触れて感じて伝えたかったこと全て。
いつまでも忘れないで。
あの日のことを。
あの時のことを。
2011年4月。
被災地での活動は
犬猫救済の輪さまが発信されていました。
福島被災動物救済活動に
参加させていただいたことがきっかけでした。
結さんを始めこの日を迎えるまで連携で
活動を共にしてくださったボランティアの方々。
その人たちなくしては救出自体が不可能だった住民の方々。
楢葉拠点のMさん。
フードを送ってくださった方々。
活動を支えてくださった方々。
お世話になりました全ての皆さま。
本当にありがとうございました。
全国の皆様、福島8年の活動を支えていただきまして大変ありがとうございました。
犬猫救済の輪 代表 結 昭子
◆支援金のお願い
犬猫救済の輪では、動物センターに収容された譲渡の難しい傷病猫を積極的に引き取っています。保護時の検査治療費に加え、一生医療を必要とする命を守っていくために、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。一般活動支援金は、その時一番必要とされているところに使われます。
支援金振込先
・郵便振替 口座番号 00240-3-17767 口座名義 犬猫救済の輪
・横浜銀行 大島支店 普通預金 口座番号 1189874 口座名義 犬猫救済の輪
郵便振替は、通信欄に使途目的(例センター基金 ・例 シェルター支援 ・例 一般活動支援 )等と明記下さい。尚、銀行振込の場合、お名前の欄以外は通帳に記入されません。お名前の前に使途目的例 (・例 センタ- ・例 イッパン・例 シェルタ)等とご入力下さい。
殺処分ゼロの実現を願って一日一回クリックをお願い致します。
福島浜通りの被災動物のレスキューに入る時、私が初めて犬の救済活動に携わったもう20年も前に知り合った福島空港の近く、須賀川に住む知人の大森さんに連絡を取りました。
それから知人の職場を訪ねましたが、中通りの震災直後の状況も悲惨で、知人の職場も建物が崖から落ちそうになっていました。最初の頃は、その職場を福島の活動拠点にさせて頂き支援物資を受け入れ、福島の各保健所に収容されてくる被災関連動物の引取りから始まり、まもなく浜通りの住民さんたちからのレスキュー依頼で第一原発付近へ立ち入りました。
100件以上の一度のレスキュー依頼に、ブログで活動参加を呼び掛け4月13日、いわき中央インターに集合した初めて顔を合わせるボランティアさん達の車、11台。
http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-date-20110415.html
この中に、8年間、活動を共にすることとなった「またたびさん」こと塩澤さんが参加されていました。
8年間、本当に、多くの人たちの協力をいただきました。お一人お一人に感謝の言葉を伝えられないのが心残りです。
ブログ内写真の、大森さん、塩澤さんとは、経験した事もないこの苦しい動物救済活動をどんな時も何があろうとも共に超えてきた仲間です。時には気持ちを乱してキツイ言葉を口にしても、いたらない私を補い支え、動物のためとはいえ、よくぞここまで長い年月を共にしてくれたと思います。
私たち3人は、それぞれに普段は電話の時間もないほど忙しくて、また会おうねと言いながらも、もしかしたらこの日が3人が合う最後になるかもしれないとそれぞれに思ったことでしょう。私自身は、動物繋がりでそれぞれに会う機会はあると思われますが、3人が合うのはよほどそうしようとしない限りないでしょう。
それでも、これほどの苦難を共にした仲間は、会える機会はなくなろうとも家族以上、それ程にも大切な友達と思い、もしもその友が困ったときにはどんなことがあっても力になりたいと思います。そんな時には、いつでも連絡を取れる間柄でずっとありたいと思っています。
福島 またたびさんブログより
あの日から8年。
2019年3月8日は大熊町と双葉町を
翌朝9日は楢葉町を回って帰埼しました。
スクリーニング。
都度都度 立ち入り通行許可証の確認です。
工夫がされた給餌台や
捕獲器にもなる給餌ボックス。
カメラでの確認。
最後までなかなか保護できずにいた猫たちが
フード支援をしてくださった方々や
製作者Mさんや皆さんの知恵と努力で
保護されましたのでこの日が
大熊町・双葉町最後の立ち入りとなりました。
保護された後も一定期間給餌続け
カメラでの確認をしながら
この日を迎えました。
給餌ポイントだった場所を順々に回ってゆきます。
飼い主さんが愛猫のために作った首輪です。
愛しい我が仔に着けようと
思いを込めて作ったものなのでしょう。
この首輪を見たら思い出して逆に悲しませてしまうのか
それとも首輪だけでも残っていたんだと
思ってもらえるのかわからなかったのですが
ゴミになってしまうことが悲しくて
汚れると時折ビニール袋を交換して
キッチンのテーブルの上に置いておきました。
大熊町の住宅街です。
少しづつ解体が進んでいて。
どんな思いでこの置物を残したのでしょうか。
この辺りも猫たちが多く保護された場所です。
自販機も8年前のままです。
数え切れないほど通った場所のうちの一ヶ所です。
猫と暮らしていた方のお家。
黄色の猫ベットが
当たり前だった日常の中で
幸せに過ごしていた時を教えてくれます。
津波地区。
鉄筋がむき出しになった大熊町の水産加工工場。
福島第一原発が見えます。
福島は地震や津波だけでなく
原発事故により犠牲となった命がありましたが
それは想像を絶する程でその頃
動物たちが車の音や人の気配で出てきてくれたのに
運転席以外はもう
天井まで積まれた捕獲器とキャリーでいっぱいで
それ以上は乗せられなくて
もう行かなくては(出なくては)ならなくて
立ち入りが厳しく制限されている中で
目の前で起きていることが
どういう状況でどんな惨状かわかっていても
置いていかなくてはならなかった命がたくさんあったこと。
懺悔しかありません。
言葉にはできない文字にもできない。
そんな時が長くあったのです。
目に見えない放射線。
線量計がピーピーと鳴り響く
高線量の場所に行くことに当時
全く不安がなかったわけではないのですが
行けるとわかれば
どんな道でも方法でも選ばず
そこに残されていた動物たちのことを考えていました。
またたび家にもまだ4頭の福島っ仔たちがいます。
ミルキー。
ストラ。
くまたん。
なごみです。
そのうち3頭は人馴れ十分とは言えませんが
今の環境に適応してくれているようです。
みんなみんな幸せを感じていられますように。
至る所で目にするどこまでも続く黒い袋フレコンバック。
除染作業で出た土や
廃棄物などが入っています。
あの日のままの車も。
双葉駅。
津波地区。
楢葉町。
海岸からの距離が写真では分かりづらいのですが
逆を向くと・・・
この先正面が海です。
高波が押し寄せ一帯が水浸しになり
その高さは私たちの身長を超えていました。
今は更地になっていますが
住宅があった場所です。
私の身長は163センチです。
1センチくらい靴の高さを加味して164センチ。
津波浸水深はそれ以上だったわけです。
3.11忘れない。
犠牲となった大勢の人の命と
取り残された動物たちがいて
それは死を意味していたことを。
ずっとずっと。
待っていた仔たちがいたことを。
見て触れて感じて伝えたかったこと全て。
いつまでも忘れないで。
あの日のことを。
あの時のことを。
2011年4月。
被災地での活動は
犬猫救済の輪さまが発信されていました。
福島被災動物救済活動に
参加させていただいたことがきっかけでした。
結さんを始めこの日を迎えるまで連携で
活動を共にしてくださったボランティアの方々。
その人たちなくしては救出自体が不可能だった住民の方々。
楢葉拠点のMさん。
フードを送ってくださった方々。
活動を支えてくださった方々。
お世話になりました全ての皆さま。
本当にありがとうございました。
全国の皆様、福島8年の活動を支えていただきまして大変ありがとうございました。
犬猫救済の輪 代表 結 昭子
◆支援金のお願い
犬猫救済の輪では、動物センターに収容された譲渡の難しい傷病猫を積極的に引き取っています。保護時の検査治療費に加え、一生医療を必要とする命を守っていくために、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。一般活動支援金は、その時一番必要とされているところに使われます。
支援金振込先
・郵便振替 口座番号 00240-3-17767 口座名義 犬猫救済の輪
・横浜銀行 大島支店 普通預金 口座番号 1189874 口座名義 犬猫救済の輪
郵便振替は、通信欄に使途目的(例センター基金 ・例 シェルター支援 ・例 一般活動支援 )等と明記下さい。尚、銀行振込の場合、お名前の欄以外は通帳に記入されません。お名前の前に使途目的例 (・例 センタ- ・例 イッパン・例 シェルタ)等とご入力下さい。
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