ビートロボCEOの浅枝君とは、sensorというふくりゅう君と一緒に主宰しているイベントの打上げで初めて会った。観客として観に来てくれていて、音楽サービスの存在を知った。楽曲のプレイリストをロボットのアバターに代表されて、交流する音楽SNSという発想は素敵だなと思ったし、頑張ってほしいと思っていた。
昨秋に出版した「世界を変える80年代生まれの起業家」(スペースシャワーブックス)の出版のためにやらせてもらった尚美ミュージックカレッジの特別講座で浅枝君からスマホガジェットの話を聞いた。その時点では、ビートプラグと呼んでいた。ものすごく可能性があると思ったけれど、同時に、若者5人のベンチャーじゃ無理だ、とも思って「大企業を巻き込んだスキームを組もうよ」と提案した。
今回のLHEとビートロボの提携が、どうなるかはわからないけれど、ベンチャーと大企業の組合せとして、フェアで、かつ「伸びしろ」のある、理想的な形がつくれたと、手前味噌ながら思っている。絶対、成功させたいし、音楽業界に良い刺激を与える可能性と、ビジネス的な大きな可能性を感じている。毎週の会議のajendaには「世界標準にする」というテーマが必ず書かれていて、身が引き締まる。
SXSWに行くと、異業種コラボなんて言葉をわざわざ語っているのが恥ずかしくなるくらい、いろんな協業が行われている。デジタルの進化は、様々な業種や役割分担を溶解させているから、当然だ。
遅ればせながら、という気持も強いけれど、日本政府も音楽を活用した国力向上に乗り出している。知財に関する日本の政策を決める内閣府の知的財産戦略本部に、何度か呼ばれてお話をさせていただいた。輸出とインバウンド(何故、観光って言わなくなったのかよくわかんないけど)という外貨獲得に音楽を活用することが、日本の国策になるようだ。10年前を考えても夢のようなことだ。日本の音楽プロデューサーは、本気で外貨獲得にフォーカスして尽力すべきと心の底から思う。ウソだと思う人は、この報告書を読んでみて欲しい。政府が公式にだす文書としては、びっくりする位、踏み込んだ内容だ。
そういえば、3月で一旦、終了したけれど、KKBOXがPARCOで行ったキャンペーンも監修みたいな立場で関わらせていただいた。僕が言うのも身びいきかもしれないが、全国17館のPARCOの館内放送とストリーミングサービスがコラボするというのは、アイデアとしては卓越していたと思う。
従来の枠組みを超えて、音楽業界、音楽シーンの活性化につながることを、できることからやっていきたい。微力ながらって、謙遜している場合は無いのかもしれないなぁ。
皆さん、一緒にやりましょう。悩んでる人は連絡ください!